医療・リハビリ・福祉・スポーツ業界の各分野で活躍する医療人を育成する首都医校にて、登録者12万人の車いすYouTuber渋谷真子さんをお招きし、特別講義を開催しました。

渋谷真子さんは事故で26歳の時に下半身不随となってから、「車いすの人も当たり前に社会に溶け込んでいたい」と恋愛や排せつ、旅行など様々な「車いす生活のリアル」を包み隠さず発信しています。今回、再生医療と車いす生活者の実情をテーマに、自身の経験をもとに、これから医療人を目指す学生たちに直接お話いただく貴重な機会となりました。

「楽しくできるかどうかは自分次第」
「情報をもっていることが強みになること」
「できるかできないではなく、やるかやらないか」

明るい表情でご自身の経験や現状や今後の夢について話される様子に、参加した学生は真剣な表情で渋谷さんの話に耳を傾けていました。

渋谷さんからのメッセージ

「医療従事者の皆さん、特に理学療法士は中途障害の方々が初めに関わり、頼りにする存在でもあります。だからこそ、車いすの実情やその思いを理解した上でリハビリに取り組んでいただければ、パートナーとして一緒に歩んでいけると感じています。今後、臨床現場で中途障害の方と携わるかどうかはわかりませんが、もし当事者の声を聞く機会があれば、他の障害を持つ方々への接し方についても、現場に立った際に思い出していただけるのではないかと思います。そうしたことを身につけていただけることが、医療にとっても大変意義深いことだと考えています。首都医校の学生の皆さんが今後、現場で活躍する姿を楽しみにしています。」

参加した高度理学療法学科学生からのコメント

「非常に考えさせられる講義で、大きな刺激を受けました。日本においても、誰もが理解し合い、支え合える社会を目指していく必要があると改めて感じました。理学療法士を目指す者として、患者様ひとり一人に真摯に向き合い、その方の豊かな人生をサポートすることで、障害のある方々に対する社会の意識を少しずつ変えていけたらと思います。」

「講義を通じて、理学療法士として患者様に寄り添う“言葉の重み”を強く実感しました。 “できない”ではなく、“やるかやらないか”という渋谷さんの考え方に大きな感銘を受けました。これから理学療法士を目指していく中で、何事にも諦めず、前向きに挑戦し続けていきたいと思います。」

首都医校では、教科書からだけでは学ぶことのできない最新の動向をキャッチアップできる実践的な授業をおこなっています。その中で、業界トップから直接学ぶ機会として、元オリンピック選手の吉田沙保里氏や元サッカー日本女子代表監督の佐々木則夫氏、スピードスケート女子五輪金メダリスト 小平奈緒氏、髙木菜那氏による特別講義を実施。こうした特別講義を通じて、幅広い視野と将来現場で活かせる知識・技術を身につけることができる教育機会を設けています。

『チーム医療教育』を行っている首都医校では病院やスポーツトレーナーとして活躍する理学療法士だけでなく、作業療法士・言語聴覚士も目指せる！自分がなりたいリハビリの専門職を見つけてみよう。

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