eスポーツでリハビリ! 作業療法士 田中栄一先生によるオンライン講義を開催!
世界の競技人口は1億人以上といわれ、 2022年のアジア競技大会では正式種目に採用され、日本でも国体のeスポーツ大会が開催されるなど、ますます盛り上がりをみせる「eスポーツ」の世界。
そのeスポーツをリハビリテーションに活用している第一人者、国立病院機構 北海道医療センター 作業療法士の田中栄一先生をお迎えし、オンラインの特別講義を実施しました。
田中先生は、筋ジストロフィーなど、力が弱い障害を持つ方へのリハビリテーションに、eスポーツをはじめとしたゲームを活用したリハビリ・治療に取り組まれています。
eスポーツからノーマライゼーションの世界を創造する
田中先生は、「eスポーツは性別、体格、年齢や言語が違っても成り立ち、一緒の舞台に立てるダイバーシティな世界」と語ります。取り込みの一環に、一般社団法人ユニバーサルeスポーツネットワーク代表理事として、障害者へのゲーム操作支援やeスポーツ大会のサポートがあります。「障害者の方が、楽な姿勢で操作しやすい環境を整え、楽しんでもらえるか。そのことを一緒に創造することも、作業療法士の仕事だと思っています。」。
講義はZoomのチャット機能を活用し、例えば「コントローラーのボタンを押すには何グラムの力が必要だと思いますか?」、と学生たちに問いかけ、回答を求めるなど、インタラクティブ(参加型)な講義となりました。
最後に、これからリハビリ業界を担っていく学生たちに向けてメッセージをいただきました。
「障害が向上したら終わりかといったらそうではありません。両手や足が使えないからできないという1つの見方に偏るのではなく、視点を広げて、患者さん自身が生活を再構築していく。その旅の途中に関わるのが作業療法士であると、考えています。その中でeスポーツをはじめとするゲームで遊ぶことは、とてもとっつきやすいものです。「面白い!だからもっとできるようになりたい」。ゲームは、そう思えるきっかけになると考えています。今回の講義を通じて、皆さんの視野が広がるきっかけになれば嬉しいです」。
ゲームとリハビリテーションは、一見すると結びつかない世界ですが、これからの可能性を聞くことができ、学生のモチベーションにも繋がりました。このように首都医校の特別講義では各分野を知り尽くした業界トップの専門家が直接指導し、教科書からだけでは学ぶことができない最新の動向をキャッチできる実践的な授業を行っています。
首都医校ではリハビリを始め、医療・看護・スポーツ・福祉分野の体験入学を毎月行います。教育環境をぜひご自身の目で確かめてください。
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