<T.O.L.講義>サッカースペインA代表の専属トレーナー ファン・ムロ氏が学生たちに直接指導
現代医療の礎を築いた特別講師が教壇に立ち、学生たちに直接指導するトップ・オピニオン・リーダー(T.O.L.)講義。
その貴重な特別講義を一部紹介します。
今回は、レアル・マドリードで19年間活動し、現在は世界最高峰のチームであるサッカースペインA代表の専属トレーナーを務めるファン・ムロ氏をお招きし、「スペインサッカーA代表を支える予防医学と実態」をテーマに日本初の特別講義を行いました。
ファン・ムロ氏は、1996年~2015年の間デビッド・ベッカムやクリスティアーノ・ロナウドなどスーパースターたちが所属していた時代にレアル・マドリードの専属トレーナーとして活動し、現在は日本では“無敵艦隊”の愛称で呼ばれるサッカースペインA代表の専属トレーナーとして数々の有名選手たちをサポートしているエキスパートです。
講義では、選手がケガをした際の具体的な治療方法を教えていただきました。
例えば、レアル・マドリードは1人の選手がケガをしたとき、メディカルチーム全員でサポートをします。すぐにケガを直すことを求められるなか、チーム全員で協力をし、様々な視点でアプローチをして、よりベストな状態で復帰できるようサポートをするとのことです。
また、トレーナーとしての考え方や姿勢についてもご指導いただきました。
講義後には、学生からレアル・マドリード時代の話やトップレベルの選手たちとの関わり方について質問がありました。
ファン・ムロ氏は「プロの世界で活躍し続けるには、アスリートのために環境づくりをし、大きな信頼を得ることが大事だ」と話し、
28年間のトレーナー経験を通して培ってきたコミュニケーション力・継続した学習・ヒアリング能力が最も重要であることを伝えていました。
受講した学生の感想(一部) ■今回の講義で直接質問もすることができ、私の人生の中で大きな転機となるであろう有意義な時間を過ごすことができました。また、ファン先生の臨床的推論と診断仮説のお話は非常に興味深く、シンプルで基礎的な事を最重要視することの大切さを学ぶことができました。 ■ファン先生は講義中に「自分の手を信じることが大切。手を触れて得た情報は脳へいき、推論が始まる。」と話しており、その言葉がとても胸に響きました。また、謙虚な心があれば、物事に対し、何が良くて何が悪いのかを理解できる等、トレーナーとしての考え方についても学ぶことができました。 ■今回の講義を通して、理学療法士になりたいという想いがさらに強くなりました。同じケガをしないためには、そのケガに関与した他の部分も治療をし、選手を最高なコンディションでピッチに送るなど、プロの世界で活躍しているファン先生だから知っているエピソードを教えてくださり、貴重な時間を過ごすことができました。 |
今回の講義で学生たちは、海外のトップチームを支える専属トレーナーから直接アドバイスをいただき、
幅広い視野を身につけ、実践力や即戦力を培うことへのモチベーションに繋がる良い機会となりました。
首都医校では、より幅広い視野を身につけるために、各分野で輝かしい実績を築かれた世界的権威を招いて
トップ・オピニオン・リーダー(T.O.L.)講義を実施しています。
今後も医療の真のエキスパートを育てるべく、現代医療の礎を築いた特別講師たちから得た知識や技術を活かし、
現場で活きる確かな力を身につける教育に取り組んでいきます。