<T.O.L.講義>ナイチンゲール記章受賞の川嶋みどり先生が来校!「看護の喜びは“て・あーて”」
現代医療の礎を築いた特別講師が教壇に立ち、学生たちに直接指導するトップ・オピニオン・リーダー(T.O.L.)講義。
その貴重な特別講義を一部紹介します。
今回は日本赤十字看護大学の名誉教授であり、一般社団法人日本て・あーて推進協会代表として活躍されている川嶋みどり先生をお招きし、「看護の喜びは“て・あーて”」をテーマに講義を実施しました。
川嶋先生は、「フローレンス・ナイチンゲール記章」という顕著な功績のあった看護師に授与される、世界最高の記章を受賞した数少ない日本人の受賞者です。60年以上にわたり看護師として現場に携わり続け、現在も様々な活動を通して日本の看護の発展に大きく貢献されています。
今回の講義では、看護の本当の意味や、「て・あーて(触れる事)」がもたらす癒し・励まし・慰めの力など、これから医療人を目指す学生たちにとって糧となる重要なお話をしてくださいました。学生たちは、川嶋先生の想いのこもった授業を真剣な表情で聞いていました。
受講した学生の感想(一部)
■看護学生のうちは未熟であるため自分のケアの能力に対して上限を決めていましたが、川嶋先生の講義を受けて、看護の力とは無限大で、新人にも学生にもそういった力があるという事を学びました。人間本来の持てる力を信じて、今後その治癒力を最大限に使えるようになりたいと思いました。
■川嶋先生の話を聞いて、看護の原点は「誰かの役に立つ人間の本質」という事を知ることができました。看護の原点と患者さんに触れる事を忘れず実習に取り組み、看護師になってからもその取り組みを続けていきたいと思いました。また、その人らしさを理解するための知識や技術もこれから増やしていきたいです。
■川嶋先生から人の役に立ちたいと思う気持ちもケアであると聞き、これからは専門的なケアについて学んでいきたいと思いました。そのためには自分以外の人が考える事を知り、本や文献を読んで視野を広げていく必要があると感じました。将来は、患者さんの自然の回復過程をケアできるように「て・あーて」、そばにいることを心掛けていきたいと思います。