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【柔道整復師になるには?】最短ルート・学費・社会人からの挑戦、資格取得まで徹底解説

柔道整復師は、薬物療法や手術を用いずに、骨折や捻挫などの外傷からの回復をサポートする国家資格保有者です。

本記事では、柔道整復師を目指す方のために、国家資格取得までの最短ルートや学費の目安、社会人からの挑戦方法について解説します。具体的な仕事内容から将来のキャリア、自分に合った学校選びのポイントまで詳しく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

柔道整復師とは?

施術中の柔道整復師

柔道整復師は国家資格であり、骨折・脱臼・ 捻挫などの外傷に対し、柔道整復術を用いて治療します。ほねつぎとして親しまれてきた歴史を持ち、西洋医学とは異なるアプローチから医療を支えています。

柔道整復師の役割と伝統療法としての特徴

柔道整復師のルーツは、武道の柔道にあります。殺傷のための技術である殺法が柔道に、傷ついた者を癒やすための活法が、現在の柔道整復術となりました。

柔道整復術の特徴は、外科的手術や投薬をしない保存療法です。患部を触診し、手技による整復や固定を施すことで、身体本来の治癒力を引き出します。柔道整復師は、日本固有の伝統医学と現代医学を融合させた、独自の治療体系を担う専門職です。

参考:論文 柔道整復師はどのようにしてその名を得たか|J-STAGE
関連記事:柔道整復師の仕事内容|主な職場や年収についても解説

柔道整復師の多様な就職先と将来性・キャリアパス

柔道整復師の就業者数は、2014年の約6.4万人から2024年には約7.9万人(※)へと増加しており、活躍の場は広がっています。柔道整復師の主なキャリアパスは以下のとおりです。

分野内容
接骨院・整骨院勤務一般的な第一歩。施術スキル・保険請求・接客対応を実地で学ぶ。独立の準備にもなる。
開業(独立)経験と知識を積んだのち、自分の接骨院・整骨院を開業。経営スキルも必要。
スポーツトレーナープロ・学生・アマチュアのスポーツ現場でケガの予防・応急処置・リハビリ指導などをおこなう。
介護・福祉分野デイサービス・特養などで機能訓練指導員として高齢者の身体機能維持・改善をサポート。
病院・クリニック勤務整形外科やリハビリ科で、他職種と連携しながら施術や補助的な業務に従事。
教育・研究者柔整の専門学校や大学で講師として教える道。学術研究に進むケースもある。
企業勤務・健康事業健康食品・医療器具・フィットネス業界などで専門知識を活かした営業や企画に携わる。

資格取得後の選択肢は多岐にわたり、医療・福祉だけでなく、研究者やフィットネス業界など、専門知識を活かせるフィールドは幅広く存在します。

※参照:令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況|厚生労働省

関連記事:柔道整復師の「やりがい」とは?医療・スポーツ・福祉分野で活躍する専門職の魅力

柔道整復師と理学療法士の違い

柔道整復師と理学療法士は、ともに手技でケガや病気を治療する国家資格です。混同されやすい両者ですが、以下の違いがあります。

項目柔道整復師理学療法士
専門分野骨折・脱臼・捻挫などの外傷治療身体機能の回復を目的としたリハビリテーション
アプローチ方法整復・固定などの伝統的な手技運動療法・物理療法による機能訓練
開業権接骨院・整骨院の独立開業が可能法律上、単独での開業は認められない
対象急性のケガを負った全年齢層ケガや疾患後のリハビリが必要な方

大きな違いは、柔道整復師が自らの判断で開業できる点にあります。

一方で、理学療法士は医師の指示のもとで理学療法を実施するため、単独では開業できません。どちらが優れているかではなく、患者さんをどう支えたいかによって、選択すべき職業が異なります。

関連記事:理学療法士と柔道整復師の違い|業務内容や向いている人について

柔道整復師になるには必要な4ステップ

柔道整復師のロードマップ

柔道整復師になるには、以下の4ステップが必要です。

①柔道整復師の養成施設に入学

柔道整復師を目指す場合、まず文部科学大臣指定の専門学校や大学、あるいは都道府県知事指定の柔道整復養成施設に入学します。

②養成施設で学ぶ専門知識と認定実技試験

養成施設では、専門学校や短大は3年、大学は4年かけて必要な知識と技術を修得します。

解剖学や生理学などの基礎医学から柔道整復学まで、合計99単位(2,750時間)以上のカリキュラムを履修(※1)します。

また、卒業には柔道整復研修試験財団が実施する認定実技審査(※2)の合格が必要です。認定実技審査には、柔道実技および柔道整復実技が含まれます(※3)。

※1参照:柔道整復師になるには|公益社団法人-全国柔道整復学校協会
※2参照:認定実技審査要領|公益財団法人-柔道整復研修試験財団
※3参照:3. 認定実技審査制度|公益財団法人-柔道整復研修試験財団

③柔道整復体師の国家試験を受験し、合格する

柔道整復師は、年に1度実施される国家試験への合格が必須です。試験は筆記形式でおこなわれ、一般問題と必修問題で構成されます。合格には一般問題で6割以上、必修問題でも8割以上(※)の得点が必要です。直近3年間の合格率は以下のとおりです。

試験年度全体合格率新卒者合格率既卒者合格率
202457.8%75.9%14.2%
202366.4%84.0%35.9%
202249.6%65.4%11.5%
参照:1.柔道整復師国家試験の実施|公益財団法人柔道整復研修試験財団

近年の試験は難化傾向ですが、新卒者は高い合格率を維持しています。試験対策が充実している学校で学ぶことが、国家資格取得への近道です。

※参照:第32回柔道整復師国家試験の合格発表について|厚生労働省

④国家試験合格後の免許登録

国家試験に合格しても、すぐには柔道整復師として働けません。合格後は柔道整復研修試験財団に柔道整復師免許申請書を請求し、免許登録を申請します。申請が受理され、柔道整復師名簿に登録されると、正式に柔道整復師として実務が可能です。

柔道整復師になるには専門学校、短期大学、大学どれがよい?

柔道整復師(男女)

柔道整復師になるための養成施設には、それぞれに修業年数や教育方針などの特徴があります。ここでは専門学校と短期大学、大学の違いについて説明します。

関連記事:柔道整復師を目指すには大学と専門学校どっちがいい?違いやメリット・デメリットを解説

柔道整復師専門学校・短大・大学の違い

各養成校の違いは以下のとおりです。

項目専門学校短期大学大学
修業年数3年または4年3年4年
学費総額の目安約450万〜480万円約330万円約670万円
カリキュラムの特色・国家試験対策と実践的な技術習得に特化
・早期就職を目指す
・3年で集中して学ぶ
・短期大学士を取得可能
・一般教養を含め幅広く学ぶ
・学士の取得が可能
向いている人現場で役立つ手技を効率よく学び、早く働きたい方費用を抑えつつ、短期間で学位も取得したい方学問として学びを深めたい、将来の選択肢を広げたい方

実技と試験対策を重視するなら専門学校、研究職や一般企業への選択肢も残したいなら大学など、キャリアプランに合わせて選択しましょう。

関連記事:柔道整復師になるには専門学校に何年通う?学費や理学療法士との違いについて解説!
関連記事:柔道整復師専門学校の学費はどれくらい?大学との比較や費用を抑える方法を解説

柔道整復師専門学校・短大・大学を選ぶときの重要なポイント

養成校選びは、国家試験の合格率だけでなく卒業後のキャリアも左右します。目標に合った環境を選ぶ際の参考にしてください。

項目専門学校短期大学大学
国家試験対策合格優先の手厚い指導、個別サポートが充実3年間で合格を目指す、効率重視のカリキュラム高い自己管理能力が必要
臨床実習・実技即戦力となるための実践的な実習が豊富限られた期間内で、実技修得と学位取得を並行して進める一般教養などと並行して、実習を進める
就職・進路接骨院やスポーツ現場など、柔道整復師としての就職に強い早期の就職に加え、4年制大学への編入も選択肢実務以外にも、研究職や教育職への就職が可能
向いている人最短ルートで資格を得て、早く現場で活躍したい方費用を抑えつつ、短期間で学位と資格の両方を得たい方幅広い教養を身につけ、将来の選択肢を広げたい方

柔道整復師を目指す際の教育費用は進路を選択する上でとても大切な要素です。ここでは専門学校と大学の学費をそれぞれ紹介します。

柔道整復師になるために求められる適性と将来性

柔道整復師と患者

柔道整復師は、高度な知識や技術と同様に、人としての素養が問われる職業です。高齢化やAI技術の台頭など、医療を取り巻く環境が変化するなかで、柔道整復師に求められる適性と将来の展望について解説します。

柔道整復師に求められる人物像と重要な適性

柔道整復師に求められる適性は、以下のとおりです。

  • コミュニケーション能力

患者さんと適切な信頼関係を築くため、共感的なコミュニケーション能力は重要です。また、単に話を聞くのではなく、相手が言葉にできない不調を察する力も求められます。

  • 観察力と判断力

患者さんの状態を的確に把握し、施術を選択する力が求められます。姿勢や動き、触診から患者さんの異常を判断する力が必要です。また、症状が柔道整復の範囲内か、他の医療機関への紹介が必要かも判断します。

  • 学びの継続力

医療の分野は日々進歩しているため、資格取得後も学び続ける姿勢が大切です。セミナーや研修へ積極的に参加し、医療業界の進化に対応していかなくてはなりません。

これらの要素を身につけ、現場での経験を積み重ねることが、信頼される柔道整復師への近道です。

超高齢社会における需要の高まりと活躍の場

超高齢社会において、柔道整復師はこれまで以上に重要視されています。加齢にともなう骨折や転倒による外傷の治療は、健康寿命を延ばすために欠かせません。

従来の接骨院業務にとどまらず、介護保険施設での機能訓練指導員など、柔道整復師の活躍の場は広がっています。高齢者の自立した生活を支えるスペシャリストとして、柔道整復師は社会的な需要が高い職業です。

AI技術と柔道整復師の未来

近年のAI技術の発展により、柔道整復師の役割や業務内容は大きく変化・進化していくと予想されます。ただし、AIはただ柔道整復師の仕事を奪う存在ではありません。

動作解析AIによる詳細なデータ分析や電子カルテの自動化などにより、柔道整復師は治療と心のケアに集中できます。より質の高い治療を提供するためのパートナーとして、AIの進化を恐れず、技術と人間性を磨き続けることが必要です。

柔道整復師専門学校の主な1日・1年間の流れ

機械器具・標本・模型

柔道整復師を目指す学生たちは、どのような環境で知識と技術を磨いているのでしょうか。ここでは、即戦力になるための、密度の濃いカリキュラムと日々の生活をご紹介します。

柔道整復師専門学校の【1日の主な流れ】

昼間部における標準的な1日のスケジュールは以下のとおりです。

時間帯内容
8:30〜9:00登校・準備・自主練習など
9:00〜10:301限目(講義:解剖学・生理学など)
10:40〜12:102限目(講義または実技)
12:10〜13:00昼休み
13:00〜14:303限目(柔整実技・整復法など)
14:40〜16:104限目(実技・演習など)

包帯法や整復などの基本技術は、身体が覚えるまで反復し、現場で通用する精度まで磨き上げます。放課後も国家試験対策やグループ学習、実習準備に励む学生が多く、仲間と切磋琢磨できる環境が整っています。

柔道整復師専門学校の【1年間の主な流れ】

標準的な年間スケジュールは以下のとおりです。

時期内容例
4月入学式・オリエンテーション/基礎医学(解剖・運動学)スタート
5〜7月座学と実技が本格化/包帯法・固定法の基本技術を習得
8月夏休み(課題・自主学習中心/実技復習期間)
9〜12月応急処置・柔整実技・臨床医学/学内演習も増える
1〜2月学年末試験/実技試験/2年次以降に向けた見学実習準備
3月春休み(補講・国家試験対策開始)

知識のインプットと技術の練成を軸に、国家試験合格を目指します。日々の地道な積み重ねが、患者さんからの信頼につながります。

柔道整復師に関するよくある質問

柔道整復師に関するよくある質問にお答えします。

学費の支払い方法は分割できますか?

学校によっては学費の分納も可能ですが、全額一括納入が一般的です。ホームページには記載がなくとも、事情を説明すれば柔軟に対応してくれることもあるので、学校の入学担当者に相談してみましょう。入学担当者以外に問い合わせた場合、事務的に断られる可能性があります。

奨学金制度や教育ローンは利用できますか?

多くの柔道整復師専門学校では、日本学生支援機構の奨学金や独自の奨学金制度が利用可能です。また、教育ローンも提携している場合があります。学費の分割払いや特待生制度など、さまざまな経済的支援があるので、各学校に詳細を確認しましょう。

社会人学生向けの支援制度はありますか?

多くの専門学校では、社会人学生向けの支援制度があります。例えば、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金制度や夜間部の設置、学費の分割払いなどが挙げられます。また、一部の学校では社会人経験を評価する入試制度もあるので、各学校のホームページを確認してみましょう。
関連記事:社会人から柔道整復師になれる?費用や学校選びのポイントを解説

実習はどれくらいの期間ありますか?

実習期間は学校によって異なりますが、一般的に2〜3年次に集中しておこなわれます。臨床実習は数週間から数ヵ月程度で、学内実習と併せて実践的なスキルを身につけます。具体的な期間は各学校のカリキュラムによって異なるので、詳細は志望校に確認してください。

柔道整復師になるには、夜間や通信教育でも問題ないですか?

夜間課程での取得は可能ですが、通信教育のみではなれません。夜間部を設置する専門学校は多く、仕事を続けながら国家資格を目指すことが可能です。一方で、柔道整復師は実技や実習が重要なため、一部の講義をオンラインで受講できる学校はありますが、すべてを通信教育でおこなうことはできません。

柔道整復師として開業することは可能ですか?

柔道整復師の資格を取得し、一定期間の実務経験を積んだのち、開業することは可能です。ただし、開業には厚生労働省の認可が必要で、施設基準や設備、人員配置などの条件を満たす必要があります。また、経営知識も重要になるため、開業を目指す場合は実務経験を積みながら準備を進めることをおすすめします。

卒業後の就職率や平均年収はどれくらいですか?

柔道整復師専門学校は就職率100%を誇る学校も多く、卒業生の就職率は高い水準にあります。平均年収は経験や勤務先によって異なりますが、一般的に430万円程度(※)です。ただし、開業や高度な技術を持つ専門家になると、それ以上の収入を得られる場合があります。詳細は各学校の就職実績や業界の最新データを確認してください。

※参考:柔道整復師 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

関連記事:柔道整復師の平均年収!他の仕事との比較と年収を上げる方法を解説

柔道整復師になるには、柔道の経験は必要ですか?

必須ではありません。もちろん、柔道は柔道整復術のルーツであるため、授業や実技審査には柔道実技が含まれます。しかし、学校では基礎から礼法まで体系的に学べるため、入学前の経験の有無は心配ありません。

柔道整復師になるには、最短どれくらいかかりますか?

最短で3年の修学期間が必要です。国が指定する養成施設で3年以上の課程を修了することが、国家試験の受験資格として定められているためです。専門学校や短大なら3年、大学なら4年かけて、必要な知識と技術を身につけます。
※参照:1.柔道整復師国家試験の実施|厚生労働省

まとめ

学生

柔道整復師は、手技で患者さんの自然治癒力を引き出す、外傷ケアの専門家です。資格取得には最短3年間の養成課程と国家試験への合格が必要ですが、免許と技術は一生物です。

高齢化やAI技術の活用により、活躍の場は接骨院から介護、スポーツ現場へと広がっています。自分に合った養成校を選び、知識と技術を積み重ねることが、長期にわたって安定したキャリアを築くための近道です。

伝統の技を磨き、柔道整復術のプロフェッショナルとして働きたい方は、ぜひ本記事を参考に柔道整復師への第一歩を踏み出しましょう。

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