柔道整復師の「やりがい」とは？医療・スポーツ・福祉分野で活躍する専門職の魅力

2025.12.02

柔道整復師は、患者との深い関わりや専門職としての誇りなど、さまざまな魅力・やりがいがある仕事です。活躍できる場も多く、各分野で専門性を磨きながら、自己成長も実現できます。

しかし、具体的な仕事内容ややりがいについてはあまり知られていないのが現状です。「柔道整復師として働く魅力は何か」「どのような場面でやりがいを感じられるのか」と気になる方もいるでしょう。

本記事では、柔道整復師として働くやりがいや魅力を詳しく紹介します。やりがいを感じられなくなった場合の対処法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

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柔道整復師の仕事とは？
柔道整復師の仕事のやりがい【働く場所別】
柔道整復師の4つの魅力
柔道整復師の仕事でやりがいを感じられなくなったら？
まとめ
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- 柔道整復学科

柔道整復師の仕事とは？

柔道整復師とは、手術や薬に頼らず、手技を用いてケガや身体の不調に対する施術をおこなう専門職です。柔道整復師として働くには国家資格の取得が必須で、主に以下のような役割を担っています。

評価：患者の状態や痛みの原因を確認する
整復・固定：ずれた骨や関節を正しい位置に整え、固定する
手技療法・物理療法：症状の改善や機能回復を促す
運動療法：筋力や柔軟性、持久力の回復をサポートする
指導管理：日常生活での注意点やセルフケア方法を指導する

患者とのコミュニケーションを通してケガの原因や状態をチェックし、一人ひとりに適した施術を実施します。

また、その場での施術だけでなく、自宅でできる運動方法を教えたり、日常生活における注意点を指導したりするのも、柔道整復師の役割の一つです。

関連記事：柔道整復師の仕事内容｜主な職場や年収についても解説

柔道整復師の仕事のやりがい【働く場所別】

柔道整復師の仕事のやりがいを働く場所別に紹介します。

整骨院・接骨院

多くの柔道整復師が働く整骨院や接骨院は、患者と近い距離で働ける点が魅力です。施術期間が比較的長くなりやすいことから、一人ひとりとじっくり向き合い、信頼関係を築けます。

患者から直接「ありがとう」「あなたのおかげでよくなりました」などの感謝を伝えられる場面も少なくありません。施術を通して患者の回復を間近で見られることも、大きなやりがいにつながります。

病院・診療所

病院や診療所で働く場合は、幅広い症状の患者に携わることができるほか、豊富な経験を積める点にもやりがいを感じられます。

医師や看護師といった多職種との関わりも多く、連携しながらケアを進めることで、新しい知識や技術も学べる点も魅力です。専門性を高められることで自己成長を感じやすく、モチベーションも維持しやすいでしょう。

介護施設

介護施設では、利用者の回復を近くで見られることで、大きなやりがいを感じられます。高齢者と関わる機会が多く、年齢特有の機能低下に対応するなかで、専門性を発揮できます。

また、介護分野に関わる経験が、柔道整復師としての視野や専門性を広げられる点も魅力です。継続的な成長の機会があることで、仕事においてのやりがいを感じやすくなります。

スポーツの現場

柔道整復師が働く場所は、医療機関や施設だけではありません。スポーツの現場で活躍する柔道整復師も多く、アスリートのパフォーマンス向上に貢献できる・回復を近くでサポートできるといったやりがいを感じられます。

また、スポーツの現場で経験を積むことで、プロチームや選手の専属トレーナーとしての活躍も目指せる点も魅力です。高いレベルの環境で選手を支えられることは、大きなやりがいにつながるでしょう。

柔道整復師の4つの魅力

ここでは、柔道整復師として働く4つの魅力を紹介します。

患者さんと深く関われる

柔道整復師は、患者と深く関われる仕事です。直接コミュニケーションをとりながら施術をするため、長く深い信頼関係を築けます。

相談から施術までを一貫して担当するのが一般的であり、ケガの回復を近くで見られる点も魅力です。サポートをするなかで直接感謝の言葉をもらえることも多く、柔道整復師の大きなやりがいとなっています。

活躍できる場所が多い

活躍できる場所が多い点も、柔道整復師として働く魅力の一つです。柔道整復師の活躍の場は幅広く、整骨院からスポーツの現場まで、さまざまな場で専門性を発揮して働けます。また、自身で整骨院を開業したり、フリーランスとして活躍したりなどの独立も目指せます。

自身の希望や理想に合わせて働く場所や働き方を選択できるのも、柔道整復師ならではの魅力です。また、近年は女性の柔道整復師による施術のニーズも高まっており、今後も男女問わず活躍できる仕事といえるでしょう。

生涯にわたって仕事を続けられる

柔道整復師の国家資格は更新制ではないため、一度取得すれば生涯にわたって仕事を続けられます。妊娠や出産で現場を離れても、ライフステージに合わせて働けるのが魅力です。

働く場所や雇用形態などの選択肢も多いことから、自分に合った職場を見つけやすいでしょう。国家資格と経験を活かして独立開業も可能であり、場所や働き方、年齢を問わず働けます。

需要・収入が安定している

柔道整復師は国家資格を必要とする専門職であり、ケガや身体の不調に対応する役割を担うことから、一定の需要が継続して存在する職種です。整骨院・病院・介護施設・スポーツ現場など、活躍の場が幅広い点も、需要の安定につながっています。

実際に、令和6年度の柔道整復師の有効求人倍率は3.38倍と高水準であり、比較的働く場を見つけやすい傾向にあります。また、高齢化社会の進行によって、身体機能の維持やケアを必要とする人が増えることも、今後のニーズを支える要因の一つです。

こうした背景から、柔道整復師は比較的安定した働き方がしやすい職業といえます。平均年収は430.2万円とされており、勤務先や地域、経験年数などによって差はあるものの、専門性を高めたり、働き方の選択肢を広げたりすることで、収入アップを目指すことも可能です。

参考：厚生労働省（職業情報提供サイト job tag） | 柔道整復師

柔道整復師の仕事でやりがいを感じられなくなったら？

柔道整復師として働くうちに「仕事にやりがいを感じなくなってしまった」と悩む方も一定数存在します。

柔道整復師の仕事で、やりがいを感じられなくなった場合に取るべき対処法を見ていきましょう。

知識・技術をさらに磨く

柔道整復師として働くなかで、技術面で物足りなさを感じた場合は、知識や技術をさらに磨くのがおすすめです。

研修やセミナーに参加したり、現場経験を増やしたり、苦手分野の克服に取り組んだりすることで、専門性が高まり、より自信をもって働けるようになります。

また、専門性をより高めることで、新しい知識や技術を活かした施術が可能になり、患者から感謝される機会も増えるかもしれません。信頼関係を築くうえでも有効であり、モチベーションの向上も図れます。

働く場所を変える

柔道整復師の活躍の場は多岐にわたり、働く場所によって身につく知識や技術が異なります。そのため「整骨院から診療所」「診療所から介護施設」など、働く場所を変えることで異なるやりがいを感じられる可能性が高いです。

自分の関心や適性に合った環境が見つかれば、やりがいを感じながら、自己成長も実感できるでしょう。

独立開業する

柔道整復師の仕事でやりがいを感じられなくなった場合は、独立開業を目指すのも一つの選択肢です。独立開業やフリーランスとして収入を得ている柔道整復師は多く、有資格者全体の83.3%を占めています。

独立開業は勤務時間や休日を自分で設定できるため、柔軟な働き方を実現できる点が魅力です。なかには年収1,000万円以上を得ている人もおり、より高い収入を目指したい方にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。

参考：厚生労働省（職業情報提供サイト job tag） | 柔道整復師

まとめ

柔道整復師は、患者と深く関わりながらケガの回復を間近で見られる魅力的な仕事です。患者から感謝の言葉をもらえたり、専門性を身につけることで活躍の場が広がったりなど、多くのやりがいを感じられます。

柔道整復師を目指す場合は、基礎から応用まで体系的に学べる教育機関で、専門知識と実践力を身につけることが重要です。自分に合った環境で学び、将来の活躍につながる一歩を踏み出しましょう。

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