医校・医専の医療コラム / 救急救命士・臨床工学技士

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近年、医療法の改正により臨床工学技士のニーズが急増しています。医療機器の技術が進歩し新しい医療機器が次々と導入されています。医療現場で時には患者さんと医療機器を、そして医師と医療機器の対応をするとても重要な存在であるため必要不可欠なのですが、今、現場では深刻な人材不足が問題となっています。

また、救急救命士の世界でも人材不足は取り沙汰されています。救急患者に対しての救急車内等で救急処置を行うため、限られた時間の中で最大限の救急措置をしなければならず、基礎や知識だけでなく、冷静な対応、的確な判断力が求められます。

救急救命士 専門学校(東京)なら首都医校、救急救命士 専門学校(大阪)なら大阪医専、救急救命士 専門学校(名古屋)なら名古屋医専ので基礎から学び、仲間とともにチームワーク力も学ぶことで、国家試験などの大変な道のりも夢への1ステップとして突き進めるのではないでしょうか。

救急・臨床分野の仕事を目指せる学科

救急救命学科

救急救命学科

高度な救急医療体制が求められるなかで、救急車に同乗し、気道の確保や心拍の回復、輸液 などを行う救急救命士を養成。3年間で医学知識に基づく判断力と行動力、人間性を磨きます。

臨床工学技士特科

医療技術の高度化により、次々と新しい医療機器が開発されています。それらの機器を取り扱う臨床工学技士は、医療の質の向上と安全確保のために、必要不可欠な存在。1年間で今ある知識・技術を活かして、国家資格取得を目指します。

救急・臨床分野で目指せる仕事に関する記事

救急・臨床分野で活躍している首都医校・大阪医専・名古屋医専の卒業生

速水 悠貴さん

他職種と連携する意識が、今も現場で生きている。

速水 悠貴さん/泰玄会病院 勤務/臨床工学技士/2021年卒業

髙田 豪士さん

コロナが収束しても今後ないとは限らない。この経験を次世代に伝えたい。

髙田 豪士さん/堺市消防局 勤務/救急救命士/2014年卒業

主な内定先 ※抜粋(順不同)

  • 国立国際医療研究センター病院
  • 国立成育医療研究センター
  • 東京慈恵会医科大学附属病院
  • 千葉大学医学部附属病院
  • 埼玉医科大学病院
  • 日本医科大学付属病院
  • 順天堂大学医学部附属練馬病院
  • 日本大学医学部附属板橋病院
  • 東海大学医学部付属八王子病院
  • 聖路加国際大学聖路加国際病院
  • 獨協医科大学埼玉医療センター
  • 国家公務員共済組合連合会東京共済病院
  • 国家公務員共済組合連合会虎の門病院
  • 茨城県立こども病院
  • 川崎市立川崎病院
  • 厚木市立病院
  • 上尾中央総合病院
  • 板橋中央総合病院
  • 練馬総合病院
  • 戸塚病院
  • 榊原記念病院

救急・臨床分野の仕事に関するよくある質問

救急救命士になるには?

救急救命士になるには、救急救命士国家試験に合格する必要があります。

国家試験の受験資格を得るためのルートは、主に次の2つです。

  • 学校に通う

救急救命士養成課程のある専門学校や大学、短期大学、救急救命士養成所などで2年以上学ぶと、国家試験の受験資格が得られます。

国家試験に合格後、今度は消防官の採用試験に合格する必要があります。

  • 消防官から目指す

消防官の採用試験に合格後、5年以上または2000時間以上の救急業務を経験することと、養成所で6ヵ月以上の講習を受けることで国家試験の受験資格が得られます。

消防官から救急救命士を目指す場合、高校卒業後、専門学校や大学に通う必要がありませんが、勤務と国家試験の勉強を両立させる大変さがあります。

勉強に集中したい場合は、学校に通って救急救命士を目指すルートをおすすめします。

救急救命士の年収は?

救急救命士の年収に関する公的なデータは公表されていないものの、消防官の平均年収を参考にするとおおよその年収が分かります。

厚生労働省が公表する「救急救命士が属する主な職業分類(消防員)に対応する統計情報」では、救急救命士の平均年収は311.7万円とされています。

救急救命士は地方公務員であり、給与は勤務する自治体によって規定されています。

東京都や神奈川県などの首都圏や、政令指定都市では高額になるのが一般的です。

救急救命士には24時間勤務手当や出動手当、時間外手当といった手当があり、手当の総額は1ヵ月に8〜10万円程度にもなると言われています。

こうした特殊手当てがある分、同じ公務員でも事務職と比べて年収が高くなる傾向があります。

救急救命士の仕事内容は?

救急救命士は、事故現場や搬送中の救急車の中などで、傷病者に救急救命処置を行うのが仕事です。

医師から指示を受け、家族から同意を得られた場合に限り、特定行為と呼ばれる医療行為を行えます。具体的には、次のようなものが挙げられます。

  • 医療機器を用いた気道確保
  • 心肺機能停止状態の傷病者への輸液
  • 心肺機能停止前の傷病者への静脈路確保、輸液
  • 心臓機能停止状態にある傷病者への薬剤投与
  • 低血糖発作患者へのブドウ糖溶液の投与

傷病者に対して早急で適切な措置が行われることで、生存率が上がると言われています。病院に到着するまでの応急処置と言えども、救急救命士の仕事は患者さんの命を預かる非常に重要な仕事です。

救急救命士に向いている人は?

次のような人は、救急救命士に向いていると言えます。

  • どんな場面でも冷静に判断できる

救急救命士は、大出血や心肺停止など、命の危機にさらされている患者さんに救急救命処置を行うことが多々あります。

どんな状況でもパニックにならず、冷静に患者さんの状態を観察して医師へ伝え、医師の指示に的確に従う冷静さが必要です。

  • タフな体力と精神力がある

救急救命士の働く現場は緊張感があり、体力的にも精神的にもタフであることが求められます。

勤務体系が特殊で、1回の勤務は休憩や仮眠を取りながらの24時間体制が基本です。仮眠中に出動要請があるなど、気の休まる時間がなく、肉体的にも精神的にも負荷の大きな仕事です。しかしその分、やりがいも大きいと言えます。

救急救命士に必要なスキルは?

救急救命士には、主に次のスキルが求められます。

  • 救急救命処置の技術

気道確保や人工呼吸、輸液や止血といった救急救命処置の基本的な技術が必要です。また、救急救命処置にあたり、人体の構造と機能や、疾患・外傷の知識も求められます。

  • コミュニケーションスキル

救急救命士は、医師や救急隊員と迅速で的確なコミュニケーションを取り、連携して救急救命処置を行います。

緊迫した状況の中で患者さんの容態を伝え、医師の指示を正しく理解するには、高いコミュニケーションスキルが欠かせません。

  • 集中力

救急救命処置は、病院に到着するまでの短い時間で行われます。また、重症の患者さんの処置は一分一秒を争います。

限られた時間の中で効果的な処置を行うためには、高い集中力が必要です。

救急救命士に必要な資格は?

救急救命士になるには、国家試験に合格し救急救命士資格を取得する必要があります。

指定された専門学校や養成校などの教育機関を卒業するか、消防官として勤務しながら実務経験を積み、講習を受けることで受験資格が得られます。

救急救命士としてスキルアップを目指すには、以下の各種救急ライセンスコースを受講するのがおすすめです。

  • ICLS:突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生の習得
  • MCLS:多数傷病者への医療対応標準化トレーニング
  • JPTEC:重症外傷患者を主に対象とした病院前救護
  • BLSO:周産期救急

また、聴覚障害を持つ患者さんのために手話技能検定、認知症のある患者さんのために認知症ライフパートナー検定など、さまざまな患者さんを想定して関連する資格を取得すると良いでしょう。

救急救命士が活躍できる就職先は?

救急救命士の多くは消防機関で活躍していますが、その他にも就職することが可能です。

  • 消防機関

救急救命士は消防官として採用されるのが一般的なので、多くの有資格者は消防機関に就職します。

  • 病院

病院で働く救急救命士は、院内救命士と呼ばれます。

これまで救急救命士は、搬送の間しか救急救命処置を行えませんでした。しかし、2021年の救急救命士法の改正により、病院内でも入院までの間救急救命処置を行えるようになりました。

  • 自衛隊・海上保安庁

自衛隊では災害時のために、准看護師資格や救急救命士資格を保有する衛生隊員を配置しています。衛生隊員は、隊員の健康管理も行います。

また海上保安庁では、救急車の代わりに船舶内で、救急救命士が救急救命処置を行います。

救急救命士のやりがいは?

救急救命士の仕事では、次のようなやりがいを感じられます。

  • 重大な責任感がある

救急救命士は、人の命を預かる仕事です。

現場では常に緊張感や重大な責任感があり、プレッシャーも大きいですが、その分無事に傷病者の命を繋ぎ止めることができると大きなやりがいを感じることができます。

  • 災害時に活躍できる

近年、国内の各地で大地震や洪水など大きな災害が起きています。

救急救命士は、災害時に緊急消防援助隊の一員として現場へ向かい、傷病者の救護活動を行います。

被災地において救急救命士は、救急救命処置はもちろん、時には不安を抱える方の気持ちに寄り添いケアをする場面もあり、たくさんの困っている方を助けます。

救急救命士と消防士の違いは?

消防署に勤務している人は全員消防士(消防官)であり、その中でも救急救命士の資格を所有している人を救急救命士と呼びます。

消防士の仕事は、火災や事故現場に駆けつけ住民の安全を守ることですが、医療機器を用いた気道確保などの特定医療行為を行えるのは救急救命士に限られます。

消防士も人の命を助ける仕事ですが、より専門的な救急救命処置を行いたい場合は救急救命士の資格が必須です。

すでに説明した通り、消防士から救急救命士の資格取得を目指すことも可能です。しかし、資格取得の勉強に専念したい場合は、高校卒業後に専門学校などで学んでから、救急救命士資格の取得と消防官の採用試験に合格することをおすすめします。