医校・医専の医療コラム / 精神保健福祉士・社会福祉士

精神保健福祉士・社会福祉士の専門学校なら医校・医専へ

人々は日々の出会いやふれあいを通して、互いの違いを認識し、相手を尊重して、互いに支えあって暮らしています。例えば障害者と健常者とでは、お互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが本来の望ましい姿であります。高齢になっても、身体上・精神上の障害をもっても、だれもが安心して暮らせるノーマライゼーション社会を目指し、個々のライフスタイルを確立するよう手助けをする。

首都医校・大阪医専・名古屋医専ではそんなソーシャルワーカーとしての入口がたくさんあります。介護福祉士として人を思いやる心をもつ、精神保健福祉士として社会復帰への支援をおこなう、ホームヘルパーとして日常生活の援助をする、保育士として子どもたちの心と身体の成長を助ける、医療ソーシャルワーカーとして生活に困っている人へのアドバイスをおこなう、ケアワーカーとしてお年寄りや障害者、身寄りのない子どもたちにいたわる心を持つ・・など。資格取得だけでなく本物のソーシャルワーカーになるためのきっかけがここにあります。

福祉分野で目指せる仕事

福祉分野の仕事を目指せる学科

精神保健福祉士学科

精神保健福祉士学科

精神障害者への助言や指導、日常生活への適応訓練などの助言を行い、社会復帰をサポートする精神保健福祉士を養成。様々な病気に適した福祉的援助技術を身につけます。

社会福祉士学科

社会福祉士学科

さまざまな福祉の現場において、高齢者・障害者・児童・低所得者などの相談に応じ、個別的な支援を行う社会福祉士を養成。専門知識と援助技法の学びを通して、現場の求める「力」を身につけます。

福祉分野で活躍している首都医校・大阪医専・名古屋医専の卒業生

吉見 敦子さん

正解がない仕事だからこそ、自分の持っているもので勝負する。

吉見 敦子さん/精神保健福祉士/阪南病院 勤務/2005年卒業

恒元 哲志さん

領域にこだわらない、利用者さん本位の福祉を目指す。

恒元 哲志さん/特定非営利活動法人 ほっとステーション 勤務/精神保健福祉士/2010年卒業

飯田 美穂さん

介護福祉士は魅力ある仕事。これからもずっと続けていきたい。

飯田 美穂さん/生長会 介護老人保健施設 ベルアモール勤務/介護福祉士/2008年卒業

主な内定先 ※抜粋(順不同)

  • 国立国際医療研究センター病院
  • 国立成育医療研究センター
  • 東京慈恵会医科大学附属病院
  • 千葉大学医学部附属病院
  • 埼玉医科大学病院
  • 日本医科大学付属病院
  • 順天堂大学医学部附属練馬病院
  • 日本大学医学部附属板橋病院
  • 東海大学医学部付属八王子病院
  • 聖路加国際大学聖路加国際病院
  • 獨協医科大学埼玉医療センター
  • 国家公務員共済組合連合会東京共済病院
  • 国家公務員共済組合連合会虎の門病院
  • 茨城県立こども病院
  • 川崎市立川崎病院
  • 厚木市立病院
  • 上尾中央総合病院
  • 板橋中央総合病院
  • 練馬総合病院
  • 戸塚病院
  • 榊原記念病院

福祉分野の仕事に関するよくある質問

精神保健福祉士や社会福祉士になるには?

精神保健福祉士や社会福祉士になるには、それぞれ「精神保健福祉士資格」または「社会福祉士資格」と呼ばれる国家資格を取得する必要があります。

国家試験の受験要件を満たすルートはいくつかあり、一般的なルートは「4年生大学の福祉系学部に進み、それぞれ厚生大臣の指定する【精神障害者の保健及び福祉に関する科目】または【社会福祉に関する科目】を履修する」方法です。この場合大学卒業と同時に国家試験を受験することができます。

ほかのルートには、「高校卒業後や短大・専門学校卒業後に一定年数の実務経験を経てから養成施設等を修了する」方法があり、高校卒業後の進路によって指定の年数や通う施設は異なります。

相談業務は働く場所によっては資格がなくても就くことはできますが、「精神保健福祉士」や「社会福祉士」と名乗るには資格が必要です。

精神保健福祉士や社会福祉士の年収は?

厚生労働省の調査によると、福祉・介護・医療の分野で働く精神保健福祉士の令和元年の平均年収は「404万」で、男女別に見ると男性が463万円、女性が377万円でした。

一方、同調査による福祉・介護・医療の分野で働く社会福祉士の令和元年の平均年収は「403万円」で、男女別に見ると男性が473万円、女性が365万円でした。

ちなみに平成27年度に行われた同調査では、それぞれの平均年収は精神保健福祉士が347万円、社会福祉士が377万円だったため上昇傾向にあるとみられます。

精神保健福祉士や社会福祉士の仕事内容は?

精神保健福祉士や社会福祉士は、主に日常生活の支援や福祉サービスの利用調整などをおこなう「相談援助の専門職」です。障がいや病気などによって円滑に日常生活を送ることが難しい方たちの相談に乗り、相談者の望む生活を実現するために適切なアドバイスを送ったり、行政機関や医療機関などと連携を図って相談者に十分な支援を提供したりします。

それぞれは支援対象者に違いがあり、精神保健福祉士は精神的な問題を抱えた方の支援に特化しているのに対して、社会福祉士は精神的・身体的に障がいのある方や家庭事情に問題を抱えている方、低所得者など、子どもから高齢者まであらゆる理由に悩んでいる方の支援をおこないます。

精神保健福祉士や社会福祉士に向いている人は?

精神保健福祉士や社会福祉士には「コミュニケーション能力の高い人」が向いています。相談業務では、さまざまな年齢、生活環境、障がいの程度の方々の相談に乗ります。話を傾聴したり悩みを深堀りしたりすることはもちろん、相手の思いを理解したうえで相応しい言葉を選びやり取りを交わすことも大切です。そのため、どんな相談者に対しても適切に受け答えできるコミュニケーション力が求められます。

また、相談者にとって最適で十分な支援を提供するためにも、福祉サービスに関する正しい知識が必要です。福祉に関する法律や制度は多岐にわたり、定期的に法改正もおこなわれているため「福祉に関心があり向上心を持って取り組める方」が向いています。

精神保健福祉士や社会福祉士に必要なスキルは?

精神保健福祉士や社会福祉士に必要なスキルは、「コミュニケーション力」「調整力」「タフな体力と精神力」です。

業務では相談者の話を聞くことはもちろん、支援の提供に関して各種の専門機関と連携を図るため人と関わる機会が多くあります。業務を円滑に進めるには、相談者が悩みや本心を話しやすい雰囲気をつくったり、相談者の状況や自分の見解を専門機関の担当者に端的に伝えたりなど、状況に応じて柔軟に対応できるコミュニケーション力が必要です。連携業務では専門機関との連携がうまくいくよう調整する力も求められます。

また、相談援助業務は長い時間を労力をともなうとともに、一人で複数名の相談者に対応する多忙さもあるため、心身のタフさも重要なスキルです。

精神保健福祉士と社会福祉士のダブルライセンス取得は可能?

精神保健福祉士と社会福祉士のダブルライセンス取得は可能です。2つの資格は関係性が高く、共通する科目も多いことから同時に受験することができます。

ただしどちらも国家資格のため、難易度が高く容易ではありません。とくに、社会福祉士と精神保健福祉士は福祉系資格のなかでもトップ2で難易度が高いと言われており、1つの試験を受験するだけでもかなりの勉強量を必要とします。

社会福祉士資格の保有者は、精神保健福祉士の試験を受験する際に共通科目が排除されるという制度もあるので、同時受験が難しい方は社会福祉士資格の受験からはじめる方法もおすすめです。

精神保健福祉士や社会福祉士が活躍できる就職先は?

精神保健福祉士と社会福祉士は、相談援助の対象者が異なることから働く場所もそれぞれ異なります。

精神保健福祉士の主な就職先は医療機関、障害者福祉施設、行政機関、教育機関、司法関係です。最も多いのは医療機関で、具体的には精神科病院や総合病院の精神科、訪問介護ステーションなどがあります。また近年では教育機関での活躍も期待されており、小学校・中学校・高校で働くケースも増えています。

社会福祉士の主な就職先は、高齢者福祉施設、障害者福祉施設、児童・母子福祉施設、医療機関、地域福祉関係です。最も多いのは高齢者福祉施設で、具体的には介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、ケアハウス、グループホームなどがあります。

精神保健福祉士や社会福祉士のやりがいは?

精神保健福祉士や社会福祉士などの対人援助職は、「相談者の問題解決の支援を通して社会に貢献する」というやりがいのある仕事です。業務をおこなう過程では節目節目で感じられるものがあり、特に相談者との信頼関係を築けた時や、相談者が自身の希望する生活の実現に向けてステップを踏みはじめた時、相談者から感謝された時には、その姿から勇気をもらえるのと同時に大きなやりがいや喜びを感じられます。

また、現代社会において福祉の需要が高まる一方で、現場では専門的な知識やスキルが求められます。その内容の複雑さや幅の広さから他に代えの効かない仕事のため、大きな存在意義を感じられるでしょう。

精神保健福祉士と社会福祉士の違い

精神保健福祉士と社会福祉士の違いは、主に「支援対象者」と「就職先」の2つです。

どちらも社会福祉に関わる職種であり、さまざまな問題や生活背景から日常生活が困難な方の相談援助をおこなうという点で共通しているため、医療機関や教育機関など同じ職場で働くケースもあります。ただし、精神保健福祉士は精神的な問題が理由の方、社会福祉士は幅広い理由の方に対応しており、それぞれ支援対象者が異なります。そのため、支援対象者の必要とする施設が主な就職先となります。

精神保健福祉士は精神障がいの方の支援に特化しているため、医療機関においては精神科への就職が主であり、ほかにも精神保健福祉センターや保健所などで活躍しています。

一方、社会福祉士は子どもから高齢者まで心身や生活環境にあらゆる問題を抱える方を支援するため、福祉に関するさまざまな相談を受ける福祉事務所や、児童に関するさまざまな相談を受ける児童相談所で活躍しています。