臨床工学技士とは、患者の治療や生命維持に欠かせない医療機器を操作したり、保守・点検をおこなったりする医療の専門職です。臨床工学技士になるには、医学や工学などの幅広い知識を学校で身につけ、国家試験に合格する必要があります。
本記事では、臨床工学技士の仕事内容やはたらくまでの流れ、臨床工学技士を目指せる学校の特徴などを解説しています。後悔しない学校の選び方も紹介しているので、どの学校で臨床工学技士について学ぶか検討する際の参考にしてください。
この記事でおすすめする臨床工学技士専門学校は下記リンクからご覧いただけます。
臨床工学技士とは
臨床工学技士とは、生命維持装置の操作や医療機器の保守・点検をおこなう専門職です。「臨床工学技士法」では、以下のとおりに定められています。
第二条の2 厚生労働大臣の免許を受けて、臨床工学技士の名称を用いて、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作(生命維持管理装置の先端部の身体への接続又は身体からの除去であつて政令で定めるものを含む。)及び保守点検を行うことを業とする者をいう。 引用:e-Govポータル |
ここでは、以下2つの観点から、臨床工学技士について解説します。
- 仕事内容
- やりがい
仕事内容
臨床工学技士の仕事内容の具体例は、以下のとおりです。
業務名 | 内容 |
---|---|
呼吸治療業務 | 人工呼吸器が安全に使用されているか、装置に異常がないかなどを確認する。人工呼吸器のメンテナンスや管理もおこなう。 |
人工心肺業務 | 心臓手術の際、体外循環装置(人工心肺)や関連する医療機器の操作と管理を担当する。使用前の点検もおこなう。 |
血液浄化業務 | 体内にたまった老廃物を排出できない方に対し、針を刺して人工透析装置とつなぐ。人工透析装置の操作もおこなう。 |
医療機器管理業務 | 病院で使用される医療機器を一括管理し、適切に運用できるようにする。医療機器の保守・点検もおこなう。 |
なお、臨床工学技士と名称が似ている職業として臨床検査技師があります。臨床検査技師は、患者の血液や尿、細胞などの検体を調べる役割を担っており、臨床工学技士とは業務内容が異なります。
やりがい
臨床工学技士の主なやりがいは、以下の3つです。
- 重症患者の治療に携われる
- 最新技術が取り入れられた医療機器に触れられる
- 医療機器の専門家として、医師や看護師と対等に仕事できる
臨床工学技士は医療機器の専門家として、医師や看護師とは異なる立場で患者をサポートします。特に、治療に関わった重症患者が無事に退院できたときは、大きな達成感を味わえるでしょう。
また、最新技術が取り入れられた医療機器にいち早く触れられるのは、臨床工学技師ならではの特権です。
臨床工学技士になる方法
臨床工学技士になる流れは以下のとおりです。
- 指定の養成所を卒業する
- 国家試験を受ける
- 臨床工学技士としてはたらく
それぞれ解説します。
指定の養成所を卒業する
臨床工学技士になるには、大学や専門学校など指定の養成所で厚生労働大臣が指定する科目を修得する必要があります。以下に、指定の養成所の種類や主な学部、修業期間をまとめました。
学校の種類 | 主な学部 | 修業期間 |
---|---|---|
大学 | 臨床工学科 医用生体工学科 | 4年 |
短大 | 臨床工学科 | 3年 |
専門学校 | 臨床工学科 臨床工学技士科 | 3~4年 |
国家試験を受ける
指定の養成所を卒業すると、臨床工学技士の国家試験を受験する資格が得られます。国家試験が実施されるのは年に1回のみで、時期は毎年3月上旬です。ここからは臨床工学技士国家試験の概要を解説します。
医療機器に関する知識が出題されます。
臨床工学技士国家試験の申し込みや日程
臨床工学技士国家試験の申し込み方法や日程は以下のとおりです。
- 試験日程:3月上旬の日曜日
- 試験時間:午前9:30~12:00、午後13:30~16:00
- 試験場所:北海道、東京都、大阪府、福岡県
- 受験料:30,800円を振り込みにて支払い
- 申込方法:12月の指定期間内に公益財団法人医療機器センターへ受験書類を提出する(郵送または直接持参)
- 合格発表:3月下旬に厚生労働省のホームページまたは公益財団法人医療機器センターのホームページにて発表
臨床工学技士国家試験の合格率
厚生労働省が発表している「第37回臨床工学技士国家試験の正答・合格発表の訂正とお詫び」(※1)によると、2024年の受験者2,630人のうち合格者は2,090人で、合格率は79.5%でした。
直近5年間の受験者数、合格者数、合格率は以下のとおりです。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
第37回(2024年) | 2,630人 | 2,090人 | 79.5% |
第36回(2023年) | 2,706人 | 2,311人 | 85.4% |
第35回(2022年) | 2,603人 | 2,096人 | 80.5% |
第34回(2021年) | 2,652人 | 2,232人 | 84.2% |
第33回(2020年) | 2,642人 | 2,168人 | 82.1% |
直近5年間の合格率は80%前後で推移していることがわかります。学習を進めるうえで、ひとつの目安になるでしょう。
(※1)参考:厚生労働省「第37回臨床工学技士国家試験の正答・合格発表の訂正とお詫び」
試験科目や出題傾向
臨床工学技士国家試験は、以下の9科目から出題されます。
- 医学概論
- 臨床医学総論
- 医用電気電子工学
- 医用機械工学
- 生体物性材料工学
- 生体機能代行装置学
- 医用治療機器学
- 生体計測装置学
- 医用機器安全管理学
医学概論では、呼吸や循環、泌尿器などの知識が主に問われます。医用電気電子工学では、電気回路の基本や機械に関する基礎力学などが出題範囲です。また、生体機能代行装置学では、人工透析装置や人工呼吸器などの医療機器に関する知識が出題されます。
試験に合格するためには、医学と工学の幅広い知識が必要です。指定の養成所のカリキュラムに沿った内容から出題されるので、学習した内容は確実に身につけておきましょう。
臨床工学技士としてはたらく
臨床工学技士としてはたらくためには試験合格後、臨床工学技士名簿に登録する必要があります。免許申請書と添付書類をそろえ、厚生労働省へ書留で郵送しましょう。
免許が登録されると、2〜3ヵ月後に免許証が送付されます。
なお、登録前に臨床工学技士としてはたらくと行政処分の対象となるため、必ず免許申請をおこないましょう。
首都医校/大阪医専/名古屋医専では、この職業に関する学科を豊富に揃えています。
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臨床工学技士を目指せる学校の種類

臨床工学技士を目指せる学校は、以下の2種類があります。
- 専門学校
- 大学・短大
臨床工学技士になるための指定養成所には短期大学もありますが、短期大学は数が限られているため、専門学校か大学に通うのが一般的です。
この章では、専門学校と大学・短期大学、それぞれの特徴を解説します。
専門学校
臨床工学技士を目指せる専門学校は、卒業後に即戦力としてはたらけるよう、専門知識を集中的に学べるカリキュラムが特徴です。臨床工学技士を目指す学生が集まるため、同じ目標を持つ仲間と支え合いながら学習を進められます。
専門学校は、臨床工学技士に関する実践的な知識を身につけたい方に向いています。
また、専門学校であれば4年制大学よりも学費が抑えられるのもメリットです。
大学・短大
大学や短大では、臨床工学技士に関する知識だけでなく、幅広い分野について学べます。臨床工学技士以外の職業にも興味がある方におすすめです。
大学の場合、卒業後に就職せず大学院に進学して学びを深める選択肢も選べます。ただ、専門学校に比べて学費が高いのがデメリットです。
短大は3年制のため、大学よりも早く現場ではたらける点が魅力です。しかし、臨床工学技士を目指せる短大は少なく、選択肢が限られてしまいます。
1年制の臨床工学技士専門学校はある?
臨床工学技士を目指せる1年制の専門学校はあります。即戦力としてはたらける知識を1年間で学べるよう、効率を重視したカリキュラムが組まれているのが特徴です。
1年制である首都医校の臨床工学技士特科では、以下の流れで学習が進みます。
- 医学と工学の基礎を修得する
- 専門知識を深める
- 臨床実習と国家試験対策をおこなう
ポイントを絞って学ぶため、短期間でも効率よく専門知識を身につけられます。
ただし首都医校の臨床工学技士特科を出願できるのは、大学・短大などにおいて2年以上修業し、指定科目を履修した人が対象です。
臨床工学技士の専門学校と大学の違い
専門学校と大学では、どちらも臨床工学技士を目指せる指定養成所ですが、学習の目的には違いがあります。専門学校は国家資格取得を目的としており、短期間で実践的な知識を学びます。一方、大学は研究を目的とし、学問の発展のために運営されてるのが特徴です。
そのため、専門学校は、効率よく資格を取得したい方やキャリアを早くスタートさせたい方に向いています。一方、時間に余裕があり幅広い知識を深く学びたい方は、大学への進学が適しているでしょう。
また、専門学校と大学ではそれぞれメリットとデメリットも異なります。この章では専門学校と大学のメリット・デメリットについて詳しく解説するので、学校選びに悩んでいる方は、参考にしてみてください。
臨床工学技士専門学校に通うメリット
臨床工学技士を目指す際に、専門学校へ通うメリットは以下の3つです。
- 学費が安い
- 必要な知識を短期間で集中的に学べる
- 即戦力になれるカリキュラム
それぞれのメリットを解説します。
学費が安い
専門学校に通うメリットの1つは、学費の安さです。
以下に、臨床工学技士を目指せる学校ごとの学費を比較しました。
学校の種類 | 学費の相場 |
---|---|
4年制私立大学 | 約666万円 |
昼間3年制の専門学校 | 約432万円 |
なお、1年制の専門学校であれば、さらに学費が安くなります。例えば、首都医校の臨床工学技士特科の学費は129万円です。1年制の専門学校なら通学費や下宿代も抑えられるため、経済的に余裕がない場合でも通いやすいでしょう。
必要な知識を短期間で集中的に学べる
専門学校は、必要な知識を短期間で集中的に学べるカリキュラムが組まれています。
首都医校の臨床工学技士特科では、学習内容が医療や工学の重要なポイントに絞られており、講義と実習を組み合わせて効率的に知識を修得できます。また、国家資格取得に向けた対策講座も受講可能です。
即戦力になれるカリキュラム
専門学校は、卒業後すぐに臨床工学技士としてはたらけるよう、就職を意識したカリキュラムが組まれている場合が多いです。
首都医校では一人一人がじっくりと機器に触れる環境が整っており、機器の扱い方を確実に学べます。実習や演習を重視したカリキュラムにより、即戦力として活躍できる臨床工学技士を目指せるでしょう。
臨床工学技士専門学校に通うデメリット
一方、専門学校には以下のようなデメリットがあります。
- 過密なスケジュールになりやすい
- 教養の幅が狭い
- キャリアアップの制限がある
ここではデメリットをひとつずつ解説します。メリットだけでなくデメリットも知ることにより、学校選びの失敗を避けられるでしょう。
過密なスケジュールになりやすい
専門学校は短期間で知識を習得するため、学習スケジュールが過密になりやすいデメリットがあります。実習や演習を重視したカリキュラムをこなしながら、専門知識を身につける必要があり、効率的に時間を使わなければならないでしょう。
教養の幅が狭い
専門学校の学習内容は、卒業後すぐに仕事に活かせる専門的な知識や実務を中心にカリキュラムが組まれています。そのため、大学で学ぶような教養知識はカリキュラムに含まれない場合が多いです。
専門知識を短期間で習得できる一方で、幅広い教養を身につけるのには適していません。
キャリアアップの制限がある
大学の場合、研究機関を備えていたり大学院への進学が可能だったり、学習を深める環境が整っています。そのため、より多くの知識やスキルを習得し、将来のキャリアアップに備えることも可能です。
一方、専門学校は、即戦力になることを目的としているため、実務を中心としたカリキュラムが組まれています。専門学校で身につけた知識やスキルでキャリアアップをはかることも可能ですが、卒業後に実務経験を積んだり関連資格を取得したりしていくのが一般的です。
臨床工学技士の大学のメリット
臨床工学技士の大学には、専門学校にはない、以下のようなメリットがあります。
- キャリアの幅広さ
- より高度な専門知識の習得
項目ごとに、ひとつずつ見ていきましょう。
キャリアの幅広さ
大学では、臨床工学技士を目指すための学習以外に、幅広い教養を身につけることもできます。そのため、卒業後すぐに臨床工学技士として就職するだけでなく、大学院などでさらに知識を深めたり臨床工学技士の資格を活かした職業に就いたりするなど、幅広いキャリアから将来進む道を選べます。
より高度な専門知識の習得
大学では、より高度な専門知識を習得することも可能です。例えば、研究機関を備えている大学なら、先進の医療機器に触れる機会があるでしょう。大学院に進学すれば、さらに専門知識を深めていけます。高度な専門知識は、臨床工学技士として高いキャリアを築いていくのに役立ちます。
臨床工学技士の大学のデメリット
大学で臨床工学技士を目指すには、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットを前もって知っておけば、学校選びで失敗するリスクを避けられるでしょう。
卒業までに時間がかかる
大学で臨床工学技士を目指すには、4年間の通学が必要です。一方、専門学校や短期大学なら一般的に3年間の通学で国家試験の受験資格を得られます。条件に合えば、最短1年間の通学で卒業することも可能です。
大学は卒業までに時間がかかるため、短期間で臨床工学技士のキャリアをスタートさせたい方にはデメリットになるでしょう。
就職が遅れる
大学は卒業まで4年間かかるため、専門学校や短期大学に比べて就職の時期が遅くなります。短期間で専門知識を習得し、速やかにキャリアをスタートさせたい方は、4年間の通学を長いと感じるかもしれません。
時間をかけて深い専門知識を身につけたい方にとっては大学進学も選択肢のひとつですが、早く就職したい方には専門学校のほうが向いているでしょう。
学校で取得できる臨床工学技士に関連する資格
臨床工学技士に関連する資格を取得すると、活躍の幅が広がります。試験に合格すれば取得できる関連資格には、以下の3つがあります。
- 第1種・第2種ME技術者
- 医療情報技師
- 医療機器情報コミュニケータ(MDIC)
それぞれ解説します。
第1種・第2種ME技術者
医療に工学の技術を用いた医療機器をME機器と呼び、人工呼吸器や輸液ポンプなどさまざまな種類があります。第1種・第2種ME技術者は、医療現場で使用される高度な機器が正しく動作し、患者に安全な医療を提供するために重要な役割を果たします。
第1種ME技術者と第2種ME技術者は、以下のように役割・専門性のレベルが異なります。
第1種ME技術者 | 第2種ME技術者 | |
---|---|---|
役割 | 第2種ME技術者の役割に加え、高度な専門知識と技術をもち、修理や保守などもおこなう。また、第2種ME技術者の適切な指導者となる。 | ME機器の基本的な知識に基づき、安全管理や医療現場で使用者への基本操作指導をおこなう。 |
受験資格 | 次のいずれかを満たしていること。 ・臨床工学技士国家試験に合格している。 ・第2種ME技術実力検定試験に合格している。(※1) | 特に条件がなく、誰でも受験可能。(※2) |
要するに第1種ME技術者は、高度な専門知識と大きな責任を持ち、第2種ME技術者はスキルと経験を積む初期段階に位置づけられます。
(※1) 参考:第1種ME技術実力検定試験のご案内|公益社団法人 日本生体医工学会
(※2) 参考:第2種ME技術実力検定試験のご案内|公益社団法人 日本生体医工学会
医療情報技師
医療情報技師は、医療・福祉分野のシステムエンジニアです。情報処理技術と医学・医療の知識を活かして、医療従事者の業務を効率化したり、患者の負担を軽減したりします。
例えば、電子カルテやWeb予約システムなどがあります。医療従事者とコミュニケーションを取りながら業務を進めていく必要性があるため、医療用語や診療報酬など医療全体への理解が必要です。
今後、オンライン診療の普及や遠隔医療ロボット技術の進展などが予想されるため、情報システムを扱える医療情報技師の活躍の場はさらに広がるでしょう。
医療情報技師能力検定は誰でも受験できますが、情報処理技術、医学・医療、医療情報システムの3つの分野に精通していなければなりません。
参考:医療情報技師能力検定試験|一般社団法人 日本医療情報学会医療情報技師育成部会
医療機器情報コミュニケータ(MDIC)
医療機器情報コミュニケータ(MDIC)は、医療機器のヒヤリハットや不具合の情報を製造販売業者と医療機関との間で共有する役割を担っています。MDICが仲介することで製造販売者と医療機関が情報を共有でき、患者の安全確保や不具合の再発防止につながります。
MDICは医療機器の知識だけでなく、正確な情報を伝えるためのコミュニケーションスキルや情報収集スキルも必要です。
MDICの資格を取得するためには、まずeラーニングシステムを用いてMDIC認定セミナーを受講する必要があります。(※)このセミナーを修了後にMDIC検定試験についての案内が届くシステムになっています。
※参考:MDIC認定制度とは|一般社団法人 日本医療情報学会
臨床工学技士に向いている人
臨床工学技士に向いている人は、以下3つの特徴があります。
- 責任感の強い人
- 機械に興味がある人
- 人の役に立つことが好きな人
それぞれ解説します。
責任感の強い人
臨床工学技士に向いている人は、責任感の強い人です。
医療機器を常に使用できる状態に保たなければ処置に時間がかかり、患者の命に関わることがあります。また、手術のサポート中に医療機器の操作を誤ると、手術の結果に影響を及ぼす可能性もあります。
責任感を持って医療機器を扱える人なら、医師や患者などをしっかりとサポートできるでしょう。
機械に興味がある人
機械に興味がある人は、臨床工学技士に向いています。
機械の構造を知ったり操作したりするのが好きならば、複雑な医療機器を扱うのも苦にならないでしょう。また、医療機器に関するトラブルが起こっても、迅速に対応できます。
医療機器は常に新しい技術を取り入れ、進化していきます。機械に興味があれば、最新技術を自ら学び、新しい医療機器の操作も短期間で覚えられるでしょう。
人の役に立つことが好きな人
臨床工学技士は、自力での呼吸が難しい方や血液の浄化機能が低い方など、症状が重い患者と接する機会が多いです。人の役に立つことが好きな人なら、症状がなかなか改善しない患者にも根気強く関わっていけます。
また、長時間の手術や緊急事態による急な呼び出しにも、患者を助けるために対応できるでしょう。
臨床工学技士の将来性
臨床工学技士の将来性について説明します。
高齢化社会における役割
臨床工学技士は、高齢化が進む社会で医療機器の管理や運用の専門家として重要性があります。
人工呼吸器や透析装置など、高齢者の治療に欠かせない医療機器のニーズが高く、患者さんの命を支える責任ある役割を担えることから、今後ますます需要が高まると予想されています。
医療現場における人材不足
日本では、医療現場の人材不足が課題とされています。特に臨床工学技士は、高度な技術と専門知識を持っているため、必要性が高い仕事です。
医療現場や介護施設の幅広い分野での活躍が期待されており、資格を取得することで安定したキャリアを築くことが可能です。
キャリアアップの可能性
臨床工学技士は、資格取得後もスキルアップやキャリアアップの機会が豊富にあります。
例えば、専門分野で透析や人工心肺装置など特化した技士としての立場を確立できます。教育分野、研究開発分野でキャリアを構築していくことも可能です。
後悔しない臨床工学技士になる学校の選び方

養成施設に通って受験資格を取得しても、国家試験に合格し就職先を見つけなければ臨床工学技士としてはたらけません。そのため、国家試験の合格率が高く、就職に強い学校を選ぶ必要があります。
後悔しない学校選びのポイントは、以下の2つです。
- 就職率が高い学校
- 国家資格の合格保証制度がある
それぞれ解説します。
就職率が高い学校
就職しないと臨床工学技士としてはたらけないため、就職率の高さは学校選びの重要なポイントです。
なお、首都医校や大阪医専、名古屋医専の2023年3月卒業生の希望者就職率は100%でした。就職指導担任によるマンツーマンの就職支援も受けられるため、就職活動が不安な方も安心して就職先を探せます。
国家資格の合格保証制度がある
国家資格の合格保証制度は、臨床工学技士を目指せる学校を探す際の基準になります。
首都医校や大阪医専、名古屋医専には、国家試験に合格できなかった生徒が卒業後も資格取得に向けた勉強を継続できるよう、必要な学費を2年間学校が負担する制度があります。
制度は学校によって異なるため、気になる学校のサポート内容をあらかじめ調べておきましょう。
1年で臨床工学技士を目指すなら医校専
1年で臨床工学技士を目指すなら、首都医校 臨床工学技士特科がおすすめです。
幅広い領域の病院で臨床実習を受けられるため、即戦力として活躍できる技術を身につけられます。また、経験豊かな特別講師から業界の最新動向を直接学べる機会もあります。
さまざまなキャリアの仲間と支え合いながら、1年間で臨床工学技士として必要な知識や技術を身につけられるでしょう。
まとめ
臨床工学技士とは、医療機器の操作や保守・点検を担当する専門職です。臨床工学技士としてはたらくためには、医学や工学に関する幅広い知識を養成所で学び、国家試験に合格する必要があります。
養成施設選びで迷った際は、以下の3つのメリットから専門学校を選ぶのがおすすめです。
- 学費が安い
- 必要な知識を短期間で集中的に学べる
- 即戦力になれるカリキュラムが整っている
専門学校で必要な知識や技術を短期間で身につけ、臨床工学技士として活躍しましょう。
首都医校の臨床工学技士学科で学びませんか?

首都医校・大阪/名古屋医専は医療・福祉からスポーツ系分野までを網羅し、チーム医療に対応するエキスパートを育成する専門学校であり、「国家資格 合格保証制度」「完全就職保障制度」2つの保証制度があることで、希望者就職率は100%を実現しております。首都医校(臨床工学技士 専門学校(東京))で臨床工学技士を一緒に目指しましょう。
臨床工学技士に関するよくある質問
臨床工学技士に関するよくある質問は、以下の5つです。
- 臨床工学技士の年収は?
- 臨床工学技士は社会人からでもなれる?
- 臨床工学技士と臨床検査技師の違いは?
- 臨床工学技士の仕事に夜勤はある?
- 臨床工学技士は女性でもなれる?
それぞれの質問について解説します。
臨床工学技士の年収は?
臨床工学技士の平均年収は459.3万円(※1)です。日本の平均給与が460万円(※2)のため、臨床工学技士の年収は日本の平均給与とほぼ同じ水準です。
なお、勤務年数や住んでいる地域によって年収は異なります。例えば、東京都の臨床工学技士の平均年収は543万円(※1)ですが、大阪府の平均年収は440.7万円(※1)です。
(※1) 参考:臨床工学技士|職業情報提供サイトjobtag
(※2) 参考:令和5年分民間給与実態統計調査|国税庁
臨床工学技士は社会人からでもなれる?
専門学校なら最短1年で臨床工学技士になれるため、忙しい社会人でも目指せます。
首都医校の臨床工学技士特科は、社会人が対象の教育訓練給付の認定学科です。教育訓練給付制度に含まれる専門実践教育訓練給付金が2024年10月より拡充され、対象者には1年間で最大64万円(※)が支給されます。
また、首都医校・大阪医専・名古屋医専には4年制の高度臨床工学学科があり、オンラインでの入試も実施しているため忙しい社会人でも安心です。
出願就労経験および面接・課題作文を通じて、適性診断は免除となる場合もあります。さらに勉学から離れていた社会人のフォローとして「入学前スキルアップ講座」(無料)を実施しているため、効果的に学習を進められます。
給付金・社会人入試いずれも、希望する際は早めに学校へ問い合わせましょう。
臨床工学技士と臨床検査技師の違いは?
臨床工学技士は、医療機器の操作や保守管理を専門とする分野です。一方、臨床検査技師は、血液検査や心電図検査など、患者の検査を担当します。
どちらも医療分野で重要な役割を果たしますが、臨床工学技師は「機器の専門家」、臨床検査技師は「検査の専門家」という点が主な違いです。
臨床工学技士の仕事に夜勤はある?
臨床工学技士の勤務形態は施設によって異なりますが、病院の場合は夜勤がある場合もあります。緊急手術や集中治療室での業務では、24時間体制が求められ、交代制で臨床工学技士も働いています。
一方、透析クリニックなどでは日勤中心の勤務形態が一般的です。
臨床工学技士は女性でもなれる?
臨床工学技士は性別関係なく活躍できる職業です。
患者さんとのコミュニケーション能力が求められる場面も多いため、細やかな気配りができる女性の技師は医療現場で活躍しています。
救急・臨床分野の仕事を目指せる学科

救急救命学科
高度な救急医療体制が求められるなかで、救急車に同乗し、気道の確保や心拍の回復、輸液 などを行う救急救命士を養成。3年間で医学知識に基づく判断力と行動力、人間性を磨きます。

臨床工学技士特科
医療技術の高度化により、次々と新しい医療機器が開発されています。それらの機器を取り扱う臨床工学技士は、医療の質の向上と安全確保のために、必要不可欠な存在。1年間で今ある知識・技術を活かして、国家資格取得を目指します。
首都医校/大阪医専/名古屋医専では、イベント/オープンキャンパスを随時開催中。
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