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スポーツトレーナーになるには専門学校がよい?学費・進路・選び方を解説

スポーツトレーナーになるために、大学と専門学校のどちらを選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。専門学校はスポーツトレーナーに特化した学科で深い知識や実践的な技術を習得できるため、早く現場で活躍できるスポーツトレーナーになりたい方におすすめです。

本記事では、スポーツトレーナーを目指す専門学校の学費や卒業後の進路、学校の選び方を解説します。専門学校で学んでスポーツトレーナーの仕事に就きたい方はぜひ参考にしてください。

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スポーツトレーナーとはどのような仕事?

ここでは、スポーツトレーナーの仕事内容、働く場所、必要なスキルや知識を詳しく解説します。

仕事内容

スポーツトレーナーは、スポーツ選手の身体のコンディションを整える仕事です。仕事内容は選手の健康管理やトレーニング、身体機能の回復など多岐にわたります。代表的な業務は、以下のとおりです。

  • トレーニング指導
  • ケガの予防と応急処置
  • リハビリテーションのサポート
  • 栄養や体調管理など健康管理のアドバイス
  • メンタルケア

トレーニング指導では、筋力アップや身体能力の向上を目指します。身体の使い方を指導したりトレーニングメニューを作成したりして、選手のコンディションを整えるアドバイスをおこないます。

テーピングやストレッチでケガを予防したり、ケガをしてしまったときの応急処置をしたりするのもスポーツトレーナーの仕事です。医師や理学療法士と連携しながら、ケガをしたあとのリハビリテーションや体力回復のための指導もおこないます。

また、スポーツトレーナーが担う大切な役割のひとつが日々の健康管理です。日常の過ごし方や食事などの生活習慣を指導します。メンタルが選手のパフォーマンスに大きな影響を与えることから、モチベーションアップなどのメンタルケアも欠かせません。

近年では、プロのアスリートを支える仕事だけでなく、子どもから高齢者まで一般の方にも指導する機会が増えています。

働く場所

スポーツトレーナーは、スポーツや健康、身体に関わる幅広い施設で活躍できる職業です。主に次のような場所で働けます。

  • スポーツチーム
  • トレーニング施設
  • フィットネスクラブ
  • リハビリ施設
  • 病院
  • 学校の部活動

スポーツトレーナーは、スポーツチームやトレーニング施設などで、プロ・アマを問わずスポーツ選手の身体づくりや健康管理をおこないます。また、フィットネスクラブなどで一般の方のトレーニング指導に関わることも多いです。

リハビリ施設や病院では、身体機能や体力の回復などを担当します。大人だけでなく、学校の部活動でスポーツトレーナーが子どもたちの成長に合わせた身体づくりのアドバイスをおこなうこともあります。

必要なスキルや知識

スポーツトレーナーの仕事はトレーニングからケガの応急処置、体調管理など多岐にわたるため、幅広い分野の専門知識が求められます。例えば、以下のような知識やスキルが必要です。

  • トレーニングの専門知識や技術
  • 身体の仕組みや機能に関する知識(解剖学・運動生理学など)
  • ケガの応急処置の知識
  • ケガを予防するためのコンディショニングやテーピングなどのスキル
  • コミュニケーション能力
  • 観察力
  • 臨機応変に対応できる力

スポーツトレーナーには、身体機能に関する深い理解と、トレーニングやケガの処置などを実際におこなう確かな技術が求められます。

選手の身体の状態を的確に把握してアドバイスをおこなうために、コミュニケーション能力や観察力を養うことも重要です。さらに、突発的なケガや不調にも臨機応変に対応できる力があると、実際の仕事に役立つでしょう。

スポーツトレーナーになるには?専門学校進学がよい?

スポーツトレーナーの女性

スポーツトレーナーになるには、専門学校や大学などの養成施設で専門知識と技術を学ぶ必要があります。専門学校と大学では、学習の目的やカリキュラムの内容、年数などに違いがあるため、どちらが自分に合っているかを比較することが大切です。

大学との違い

大学は、4年間のカリキュラムでスポーツ科学の幅広い知識を学べます。専門知識だけでなく、外国語などの教養やスポーツ科学以外の幅広い知識を学ぶ機会もあります。

大学は研究機関の役割も担っているため、実践的なスキルよりも学問を深く研究することを重視した理論的な教育が中心です。

また、必修科目として一般教養も学習するため、通学している4年間にスポーツトレーナー以外の職業に興味を持った場合に、分野の変更や進路の変更に対応できます。ただし、通学期間が専門学校より長いため、専門学校と比較して学費は高めです。

一方、専門学校は、スポーツトレーナーに特化した学科で学ぶことで、短期間に集中して専門知識や技術を身につけられます。実践的な授業に重きを置いており、最新設備をそろえている学校も多いです。卒業後に即戦力として活躍できる専門家を育てることが専門学校の目的であり、資格取得や就職サポートが手厚いという特徴があります。

短期間で専門知識や実践に活かせる技術を身につけて、早く現場で働きたい場合は、専門学校が向いているでしょう。

専門学校で学べること

専門学校では、スポーツトレーナーに必要な専門知識と実務に対応できる実践的スキルを学びます。例えば、次のような内容があります。

  • トレーニング理論
  • 解剖学や生理学などの基礎知識
  • テーピングやアイシングなど応急処置に関する知識や技術
  • 栄養学
  • ストレッチの技術

専門学校のカリキュラムには、スポーツトレーナーとして必要な専門知識や技術が網羅されています。また、現場で即戦力として活躍できるようになるために、実習の授業も多いです。なかには、実際の現場で体験授業をおこなう学校もあります。

在学中に取得できる主な資格

専門学校でカリキュラムを修了すると、資格の受験資格を得られます。専門学校で取得を目指せる主な資格や称号は、以下のとおりです。

  • 健康運動実践指導者(資格試験受験資格)
  • JATI認定トレーニング指導者(資格試験受験資格)
  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(資格試験受験資格)
  • 健康・スポーツ専門士

その他に、専門学校で得た知識を活かして、民間の資格を取得することも可能です。

資格を取得すると、就職活動をする際に、知識や技術を客観的に証明できます。働き始めてから現場で信頼を得るのにも役立つでしょう。複数の資格を取得していれば、仕事の幅も広がります。

専門学校では、確実に資格を取得できるようなサポート体制を整えている学校も多いです。特別講義や試験対策で確実に合格できる力を身につけられます。また、万が一在学中に合格できなかった場合でも、卒業後に試験対策のサポートをしてくれる学校もあります。

学費はどのくらい?スポーツトレーナー専門学校の費用相場

スポーツトレーナー専門学校では、どのくらいの学費がかかるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、専門学校の学費の目安と、奨学金や教育ローンなどの補助制度について解説します。

学費の目安

専門学校の学費は、授業料のほかに実習費や教材費、施設費などが含まれているのが一般的です。学費は学校によって異なりますが、一般的には年間で100万円から130万円程度が目安です。

ここでは、一例として、大阪医専の昼間部の入学金とスポーツトレーナー学科の学費をご紹介しますので、参考にしてください。

入学金(昼間部)

スポーツトレーナー学科15万円

学費(医療2年制学部)

スポーツトレーナー学科115万円(1年間の学費の総額)

専門学校によって金額は異なるため、学校のホームページやパンフレットで詳細を確認し、支払い方法や分割払いの有無などを具体的に確認しておくことが大切です。

奨学金制度や教育ローンについて

専門学校では、経済的な不安を減らして安心して学ぶ環境を整えるために、奨学金制度や教育ローンを提供している学校も多いです。公的な奨学金以外に、学校独自の奨学金制度や学費免除制度などを用意している学校もあります。

例えば、大阪医専が提供している独自の奨学金や学費サポート制度は次のとおりです。

  • 夢を夢で終わらせない支援金
  • iの会奨学金制度
  • 畠山奨学金
  • 特別提携 病院・施設 奨学金/学費免除制度
  • 教育ローン
  • 通学社員・アルバイト進学制度
  • 新聞奨学生制度(夜間部のみ)
  • アルバイト斡旋制度
  • 勤労学生控除

支援制度を上手に利用することで、経済的負担を減らして学習に集中できます。保護者の収入や成績などにより受給に制限がある場合もあるため、入学前に支援制度の概要を把握しておきましょう。

特に奨学金は、返済義務の有無や利子の有無など、内容によって卒業後に負担がかかる可能性もあるため、注意が必要です。

スポーツトレーナー専門学校の卒業後の進路とは?

スポーツトレーナーの専門学校を選ぶ際は、卒業後の進路を確認することも大切です。ここでは、卒業後の主な就職先や働き方をご紹介します。

主な就職先

スポーツトレーナー専門学校の卒業生の主な就職先は、スポーツチームやトレーニング施設、リハビリテーション施設などさまざまです。専門学校と連携の強い病院やトレーニング施設などがあれば、実習や現場経験などで就職のチャンスに恵まれる可能性もあります。

以下に、一例として、大阪医専の卒業生の進路・就職先をご紹介します。

就職先職種
大塚整骨院トレーナー
北山しばた接骨院アスレティックトレーナー
ドリームファクトリートレーナー
西川整形外科リハビリクリニックアスレティックトレーナー
piece innovationスポーツインストラクター
B2ファクトリースポーツインストラクター
ファクトリージャパングループトレーナー
ミズノスポーツスポーツインストラクター
メディタスゼロフィットメディカルトレーナー

卒業生の進路・就職先を知ることで、卒業後の就職をイメージしやすくなります。

独立やフリーランスとしての働き方も?

スポーツトレーナーのキャリアには、独立開業やフリーランスの道もあります。個人でジムを経営したり、オンラインでトレーニングを指導したり、時間や場所にとらわれない自由な働き方を選べます。

独立やフリーランスは、卒業してから現場で経験を積んだあとに独立・フリーランスになる流れが一般的です。豊富な知識と経験があれば、自信を持って独立やフリーランスにチャレンジできるでしょう。

また、独立やフリーランスは就職と違い集客も自分でおこなうため、コミュニケーション能力や営業力も必要です。就職と独立・フリーランスのどちらが自分に合っているかを見極めるのも、スポーツトレーナーとして成功するために大切な要素です。

卒業後にキャリアアップするには

専門学校を卒業後に、さらに技術を磨けば、キャリアアップの道が開けます。

キャリアアップの方法として効果的なのが、関連する資格の取得です。例えば、柔道整復師や鍼灸師、理学療法士などはスポーツトレーナーに適した資格で、取得後すぐに仕事に活かせます。複数の資格を取得しているスポーツトレーナーも多く、信用を得てキャリアアップしていくのに役立つでしょう。

また、研修会や勉強会に参加して専門知識を深めていくのもキャリアアップの方法のひとつです。スポーツトレーナーが扱う症例は幅が広く、個々の症例に合ったトレーニングや処置を選べる知識の深さがあれば、将来のキャリアアップに活かせます。

スポーツトレーナー専門学校の選び方

ストレッチをする男女

スポーツトレーナーを目指せる専門学校は多数あるため、自分に合った学校を選ぶことが大切です。

ここでは、スポーツトレーナー専門学校の選び方を詳しく解説します。

カリキュラムや資格サポート体制をチェック

スポーツトレーナーに必要な知識や技術をしっかり学べるカリキュラムが整っていることは、学校選びにおいて重要です。即戦力として働くには、座学の授業内容だけでなく、現場で役立つ実践力を身につけられる実習や現場体験が充実している学校を選ぶ必要があります。

また、資格取得のサポート体制が整っていることも判断基準になります。例えば、在学中だけでなく、卒業時に万が一試験に合格できなかった場合にも学校から試験対策のサポートを受けられれば安心です。

実習やインターンの充実度をチェック

スポーツトレーナーは現場経験が重要視される職種です。そのため、実習やインターンのカリキュラムが充実していることも、専門学校選びのポイントです。

プロスポーツチームや高校・大学の部活動、整骨院、トレーニング施設、フィットネスクラブなどが、専門学校の主な実習先です。実習では現場で活躍するプロから直接指導を受けられて、学生のうちから実際の業務環境を経験できます。

また、学校と実習先の連携が強ければ、実習がそのまま就職につながることもあります。そのため、どのような実習先があるのか、事前にチェックしておくことも大切です。

学費や支援制度をチェック

学費や支援制度をチェックすることも、学校選びには欠かせません。

学費は学校によって異なります。例えば、学内に最新設備をそろえていたり実際の職場でプロから実習が受けられたりすると、学費が高くなる可能性もあります。

また、入学金や学費以外にも、奨学金や学費の分割払い、特待生制度、学費免除などの支援制度があるかも大切なチェックポイントです。

複数の学校を比較研究することで、自分の予算に合った学校を選べるでしょう。

就職率・サポート実績をチェック

就職率やサポート実績のチェックも専門学校選びには重要です。就職率が高い学校は、就業サポート体制が整っていると考えられます。就職に必要な履歴書添削、面接練習、求人紹介などのキャリアサポートを受けることで、自信を持って就職活動に臨めます。

スポーツトレーナーには幅広い活躍の場がありますが、スポーツ業界には狭き門の施設も多いです。連携先が多い学校や就職実績が豊富な学校なら、就職先を見つけやすい安心感が得られるでしょう。

スポーツトレーナー専門学校に関するよくある質問

スポーツトレーナー専門学校によくある質問と回答をご紹介します。

文系でもスポーツトレーナーを目指せる?

文系出身でも十分にスポーツトレーナーを目指せます。

専門学校では、スポーツトレーナーに必要な知識を基礎から丁寧に学べるため、文系か理系かに関係なくしっかりと学べる環境があります。解剖学など文系の方が苦手としやすい科目でも、専門学校ではサポート体制が整っているため、習得できるまで指導を受けられて安心です。

運動が苦手でもスポーツトレーナーになれる?

運動が得意でなくても、スポーツトレーナーを目指せます。スポーツトレーナーは、スポーツ選手の身体機能を調整しサポートする仕事です。

身体の仕組みや身体機能を理解し、トレーニングや応急処置などの技術を磨くことで、スポーツトレーナーとして活躍するチャンスがあります。運動が苦手でも努力次第でスキルを身につけられる環境があるため、安心してスポーツトレーナーを目指せます。

女性でもスポーツトレーナーとして活躍できる?

スポーツトレーナーに性別は関係ありません。女性でもスポーツトレーナーとして活躍している方が多くいます。

例えば、女性アスリートへの対応は、女性のスポーツトレーナーが求められる場合も少なくありません。整骨や美容分野では女性が多く活躍しています。幅広い現場で女性が求められており、女性でスポーツトレーナーとして活躍できるチャンスは広がっています。

まとめ

スポーツトレーナーは、スポーツ選手の身体機能の向上や健康管理などをおこなう仕事です。近年では一般の方にもスポーツトレーナーの指導の需要は高く、活躍の場が広がっています。

スポーツトレーナーになるには、専門学校や大学などの養成機関で専門知識と技術を習得する必要があります。短期間で現場で活躍できる即戦力になりたい場合は、スポーツトレーナーに特化したカリキュラムのある専門学校がおすすめです。

専門学校を選ぶにはカリキュラムの内容だけでなく、学費や資格・就職のサポート体制などをチェックすることも大切です。自分に合った専門学校を選ぶことで、スポーツトレーナーとして活躍する道がひらけるでしょう。

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