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社会福祉士になるには?全12ルートを徹底解説!国家試験概要と専門学校で学ぶメリット

社会福祉士になるには

「社会福祉士になるには、どうすればいいんだろう?」と、疑問を持っている方もいるでしょう。

社会福祉士になるためには、指定科目の履修後、国家試験に合格する必要があります。全部で12個のルートがあるため、自分に合うルートを選ぶのが大切です。

この記事では、社会福祉士になる方法を詳しく解説します。

社会福祉士国家試験の概要や、社会福祉士を目指せる専門学校・大学・通信制学校の比較、社会福祉士に向いている人の特徴なども紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

社会福祉士とは?

社会福祉士とは?

社会福祉士とは、身体や環境などのさまざまな理由で生活が困難な方の相談支援をおこなう専門家のことで、「ソーシャルワーカー」や「ケアワーカー」とも呼ばれます。

作業療法士や理学療法士などは身体・精神障害を持つ方を直接ケアする仕事ですが、社会福祉士はあくまでも相談援助に特化している点に大きな違いがあります。

社会福祉士の仕事内容

社会福祉士の仕事内容は、現場で直接的なケアをするのではなく、相談者やその家族が自立した生活を送れるよう助言したり、援助計画を立てたりすることです。

現在の日本の福祉制度を理解したうえで、相談者が適切な支援を受けられるよう医療機関・行政、福祉施設などと連携しながらサポートします。

関連記事:社会福祉士の仕事内容とは?必要な資格、給料の実態も紹介

勤務先によって異なる社会福祉士の呼称

社会福祉士は、医療ソーシャルワーカー・スクールソーシャルワーカー・生活相談員など勤務先によって呼び方が変化します。

呼称勤務先
医療ソーシャルワーカー医療機関
スクールソーシャルワーカー教育機関・学校・学童
精神科ソーシャルワーカー総合病院の精神科・心療内科、精神科病院
生活相談員介護施設
ケースワーカー自治体の福祉事務所、児童相談所

関連記事:社会福祉士とソーシャルワーカーの違い・関係性とは?種類や役割、資格の必要性を解説

社会福祉士が活躍できる分野

社会福祉士は、幅広い分野で活躍できる職種です。主に以下のような分野で専門性を発揮しています。

医療分野病院・保健所などで患者や患者家族が抱える問題解決支援をおこなう
児童福祉分野児童福祉施設で虐待・非行などの問題解決支援をおこなう
母子福祉分野母子生活支援施設で子どもや配偶者のいない女性の自立支援をおこなう
高齢者福祉分野特別養護老人ホーム・老人デイサービスセンターなどで利用者や利用者家族への相談援助、入所手続きや利用者の金銭管理などをおこなう
障害者福祉分野身体障害者更生施設・精神障害者生活訓練施設などで利用者の相談対応・入所手続きなどを担当する
教育分野小学校・中学校・高校などで子どもたちが抱える悩みや問題解決に向けた相談支援をおこなう
公的機関都道府県庁・市区役所などの公的機関で地域の方たちの生活保護・介護保険などに関する相談援助をおこなう

社会福祉士は、高齢者や障害者はもちろん、児童・母子支援の分野でのサポートもおこなっています。

高まる需要と将来性

日本では高齢化にともない、高齢者向け施設の利用者が増加しています。2025年に団塊の世代がすべて後期高齢者となったこともあり、高齢者向け施設の利用者はさらに増えることが予想されます。

社会福祉士は高齢者施設にて、利用者・利用者家族への相談援助や利用者の金銭管理などを担う立場です。そのため、今後は高齢者福祉分野での社会福祉士の需要が高まる可能性があります。

また、社会福祉士は高齢者向け施設だけでなく、学校・行政機関・児童福祉施設など幅広い現場で求められています。活躍できる範囲が広いことから、社会福祉士は将来性のある仕事といえるでしょう。
参照:医療と介護の一体的な改革|厚生労働省

社会福祉士になるには?

社会福祉士になるためには

社会福祉士になるためには、次のようなルートが一般的です。

  1. 社会福祉士の養成課程を修了する
  2. 社会福祉士国家試験に合格する
  3. 社会福祉士として登録申請する

上記の流れで登録まで完了すれば、社会福祉士として働けるようになります。

国家試験の受験と資格登録が必須!

社会福祉士として働くためには、社会福祉士国家試験への合格と社会福祉士の登録申請が必要です。国家試験の概要は、以下のとおりです。

試験日毎年2月上旬
申込時期9月上旬〜10月上旬
試験科目医学概論
心理学と心理的支援
社会学と社会システム
社会福祉の原理と政策
社会保障
権利擁護を支える法制度
地域福祉と包括的支援体制
障害者福祉
刑事司法と福祉
ソーシャルワークの基盤と専門職
ソーシャルワークの理論と方法
社会福祉調査の基礎
高齢者福祉
児童・家庭福祉
貧困に対する支援
保健医療と福祉
ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
ソーシャルワークの理論と方法(専門)
福祉サービスの組織と経営
受験資格4年制大学で指定科目を修めて卒業した方
2年制(または3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設で2年以上(または1年以上)相談援助の業務に従事した方
社会福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方
社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方
受験費用19,370円
試験形式マークシート形式
参照:社会福祉士国家試験|公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

なお、受験の合格率は例年30%程度でしたが、2023年で44.2%、2024年で58.1%と過去最高を更新しています。

社会福祉士国家試験の合格率は、例年30%程度です。ただし、近年は合格率が上昇傾向にあり、2023年度は58.1%、2024年度は56.3%と過去最高を更新しています。

社会福祉士として働くには、資格登録が必須です。登録申請書・収入印紙など必要な書類を揃え、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターへ簡易書留で送付して受理されれば、提出から1ヵ月半程度で登録証を受け取れます。

参照:社会福祉士国家試験の受験者・合格者・合格率の推移|厚生労働省
参照:[資格登録]新規登録の申請手続き|公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

受験資格得ることが最初のステップ

社会福祉士の国家試験を受験するには、福祉系の専門学校や大学で基礎科目・指定科目を履修し、国家試験の受験資格を得るのが一般的です。

学校の種類や年数、履修科目によっては、卒業後に1〜2年の実務経験が必要になることもあります。

参照:社会福祉士の資格取得ルート|厚生労働省

受験資格を得るための12のルート

受験資格の取得ルートは全部で12種類あり、大きく「福祉系大学等ルート」「短期養成施設ルート」「一般養成施設ルート」の3つのルートに分類されます。

参照:社会福祉士の資格取得ルート|厚生労働省

福祉系大学

福祉系大学等ルートは、福祉系の大学や短大に通い、社会福祉士に必要な科目を履修するルートです。福祉系大学・短大には4年制・3年制・2年制があり、どの養成課程を修了するかによって国家試験の受験にあたり実務経験が必要かどうかが変わります。

養成課程4年制大学等3年制短大等2年制短大等
受験にあたる実務経験の有無実務経験不要実務経験1年実務経験2年
参照:社会福祉士の資格取得ルート|厚生労働省

4年制の福祉系大学であれば、実務経験不要で社会福祉士国家試験の受験資格を得られます。3年制・2年制の場合、更生相談所などの指定施設で一定の実務経験を積む必要があります。

短期養成施設

短期養成施設ルートは、福祉系の大学や短大で「基礎科目」のみを履修した方や、児童福祉司・知的障害者福祉司など、特定の相談援助実務経験者が対象のルートです。

学校で基礎科目の履修や特定の相談実務経験をしたあと、短期養成施設などに6ヵ月以上通う必要があります。

養成施設受験資格を得る過程
福祉系大学等(4年制)基礎科目の履修後、短期養成施設等で6ヵ月以上の学習が必要
福祉系短大等(3年制)基礎科目の履修後、更生相談所等の指定施設で実務を1年経験。その後、短期養成施設等で6ヵ月以上の学習が必要
福祉系短大等(2年制)基礎科目の履修後、更生相談所等の指定施設で実務を2年経験。その後、短期養成施設等で6ヵ月以上の学習が必要
社会福祉主事養成機関更生相談所等の指定施設で実務を2年経験。その後、短期養成施設等で6ヵ月以上の学習が必要
特定の相談援助実務経験者児童福祉司・身体障害者福祉司・査察指導員・知的障害者福祉司・老人福祉指導主事のいずれかで4年の実務を経験。その後、短期養成施設等で6ヵ月以上の学習が必要
参照:社会福祉士の資格取得ルート|厚生労働省

一般養成施設

一般養成施設ルートは、福祉と関連がない一般大学・短大卒業者、福祉系の学歴がない実務経験者が対象のルートです。学歴によって、受験資格を得る過程が変わります。

養成施設受験資格を得る過程
一般大学等(4年制)大学等卒業後、一般養成施設等で1年以上の学習が必要
一般短大等(3年制)短大等卒業後、更生相談所等の指定施設で実務経験1年、さらに一般養成施設等で1年以上の学習が必要
一般短大等(2年制)短大等卒業後、更生相談所等の指定施設で実務経験2年、さらに一般養成施設等で1年以上の学習が必要
指定施設での実務経験者更生相談所等の指定施設で実務経験4年、さらに一般養成施設等で1年以上の学習が必要
参照:社会福祉士の資格取得ルート|厚生労働省

どのルートでも、受験資格を得るまでに一般養成施設等で1年以上の学習が必要になります。

受験資格となる実務経験とは

社会福祉士

社会福祉士の資格取得にあたり、実務経験が求められるケースが多いですが、職種によっては実務経験と認められないものもあります。実務経験になる職業とならない職業を詳しく見ていきましょう。

実務経験として認められる職種

実務経験として認められている主な職種は以下のとおりです。

分野施設種類・職種
児童分野●児童相談所
児童福祉司、受付相談員、相談員、電話相談員、児童心理司、心理判定員、児童指導員、保育士
●母子生活支援施設
母子支援員、母子指導員、少年指導員(少年を指導する職員)、個別対応職員
●児童養護施設
【児童発達支援センター】

児童指導員、保育士、個別対応職員、家庭支援専門相談員、職業指導員、里親支援専門相談員
●知的障害児施設
【知的障害児施設、自閉症児施設(第一、第二種)】

児童指導員、保育士
●知的障害児通園施設
児童指導員、保育士
●盲ろうあ児施設
【盲児施設、ろうあ児施設、難聴幼児通園施設】

児童指導員、保育士
●肢体不自由児施設
【肢体不自由児施設、肢体不自由児通園施設、肢体不自由児療護施設】

児童指導員、保育士
●重症心身障害児施設
児童指導員、保育士、心理指導員(心理指導を担当する職員)
●障害児通所支援事業
※児童発達支援センターを除く

指導員、児童指導員、保育士、児童発達支援管理責任者、障害福祉サービス経験者
●スクールソーシャルワーカー活用事業に基づく教育機関
スクールソーシャルワーカー
高齢者分野●介護保険施設
【指定介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護医療院、指定介護療養型医療施設】

介護支援専門員(配置基準により配置されている資格保有者に限る)、生活相談員、支援相談員、相談指導員
●地域包括支援センター
包括的支援事業に係る業務をおこなう職員(保健師、主任介護支援専門員等。介護予防ケアマネジメント、総合相談支援事業、権利擁護業務、ケアマネジメント支援、認知症初期集中支援推進事業に限る)
●指定通所リハビリテーションをおこなう施設
【指定介護予防通所リハビリテーションをおこなう施設を含】
※介護老人保健施設において実施されているものに限る。

支援相談員
●指定通所介護をおこなう施設
生活相談員、生活指導員
●指定定期巡回・随時対応型訪問介護看護をおこなう施設
オペレーター
●指定夜間対応型訪問介護をおこなう施設
オペレーションセンター従事者
障がい者分野●身体障害者更生相談所
身体障害者福祉司、心理判定員、職能判定員、ケース・ワーカー
●障害者支援施設
生活支援員、就労支援員、サービス管理責任者
●障害福祉サービス事業
(就労移行支援・就労継続支援をおこなう施設、共同生活援助をおこなう施設等)

サービス管理責任者、就労支援員、生活支援員、相談援助業務を行っている職員など
●身体障害者福祉センター
【身体障害者福祉センター(A・B型)、身体障害者デイサービスセンター、障害者更生センター】

身体障害者に関する相談に応ずる職員
●点字図書館
相談援助業務をおこなっている専任の職員
●精神保健福祉センター
精神保健福祉相談員、精神保健福祉士、精神科ソーシャルワーカー
その他の分野●保健所
精神保健福祉相談員、精神保健福祉士
●婦人相談所
相談指導員、心理・職能判定員、専任の婦人相談員
●更生保護施設
補導主任、補導員
現在廃止事業の分野●重度身体障害者更生援護施設
生活支援員、生活指導員
●身体障害者福祉ホーム
管理人
●子ども家庭相談事業
【児童センター、市に設置された児童館において実施する事業】

相談援助業務をおこなっている専任の相談員

実務経験として認められない職種

以下の職種は、社会福祉士国家試験の受験資格として認められる実務経験には含まれません。

  1. 介護等の業務を担当する指導員
  2. 保育士から児童指導員に転職し、入所者の保護に直接携わる業務をおこなった者
  3. 入所者の保護に直接従事する保育士
  4. 障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスにおいて介護等の業務をおこなう経験者
  5. 地域包括支援センターで介護予防ケアマネジメント、総合相談支援、権利擁護、ケアマネジメント支援、認知症初期集中支援推進に従事する職員(保健師、主任介護支援専門員等)
  6. 指定を受けていない第一号通所事業をおこなう施設の生活相談員
  7. 介護等の業務を担当する生活支援員、生活指導員、指導員

社会福祉士になるには、どのルートがいいの?

悩んでいる女性

社会福祉士になるには12通りのルートがあるため、どのルートがよいのか悩む方もいるでしょう。選ぶべきルートは、経歴によって変わります。

ここからは、社会福祉士になるためにおすすめルートを紹介します。

最短で資格を取得したい人におすすめのルート

最短で社会福祉士の資格を取得したい場合は、福祉系大学ルートの選択がおすすめです。

福祉系大学であれば、社会福祉士に必要な科目を履修でき、社会福祉士国家試験の受験資格を得られます。特に4年制の福祉大学で学べば、実務経験を積む必要なく国家試験を受験できます。

現在高校生や高校を卒業したばかりなどで、大学で4年間勉強できる時間の余裕がある方は福祉系大学ルートがよいでしょう。

社会人・未経験者に向いているルート

社会人の場合、働きながら半年〜1年で学べる一般養成施設あるいは短期養成施設に通うのがおすすめです。

福祉系の大学等で基礎科目を履修し、実務経験も積んでいる場合には「短期養成施設」で6ヵ月学習すれば社会福祉士の受験資格が得られます。社会人も一般大学を卒業していれば、「一般養成施設」で1年以上学ぶことで受験資格を得ることが可能です。

仕事を続けながら学ぶ場合のポイント

養成施設には日中・夜間・通信の3つのコースがあるため、自分にとって仕事と両立しやすいコースを選ぶのが大切です。

日中フルタイムで働いている方は「夜間コース」、夜間に働いている方は「日中コース」、仕事や子育てで日中・夜間ともにまとまった時間を取るのが難しい方は「通信コース」が適しています。

ただし、養成施設には23日以上の実習期間があるため、職場に1ヵ月程度休みをもらえるよう交渉する必要があります。

また、社会福祉士の国家試験に合格するには、300時間程度の学習時間が必要とされているため、余裕を持った学習スケジュールを立て日々勉強に励むことが大切です。

参照:実習生受け入れについて|社会福祉法人 前橋市社会福祉協議会

大学・短大・専門学校・通信の比較

ここでは、大学・短大、専門学校、通信制の学校の学費やサポート体制、メリット・デメリットなどを比較してみていきましょう。

専門学校大学・短大通信制の学校
学習期間1~4年2〜4年9ヵ月/1年/1年6ヵ月
学費100~500万円程度100~500万円程度40~80万円程度
サポート体制国家試験対策に特化した授業が充実

就職サポートが強い
就職支援が充実土日祝日にスクーリング(対面授業)を開催

オンラインでの質問対応、添削指導
メリット社会福祉士に特化した学習ができる

大学よりも費用を抑えられる
社会福祉士だけでなく幅広い分野の学習ができる

大学院進学や一般企業など卒業後の進路の選択肢が多い
他の学校に比べて学費が安い

仕事と両立しやすい

毎日通学する必要がない
デメリット大卒の学歴が得られない

一般教養や深い理論を学べる機会が少ない
多くの時間と費用がかかる

知識やスキルを身に付けるために自主的に行動する必要がある

国家試験対策は自主性に任せられる
学習管理は自分でおこなう必要がある

モチベーションを維持しにくい
向いている人の特徴福祉の道に進むことを強く志している方卒業後の選択肢を福祉以外も残しておきたい方社会人や福祉系の施設で働きながら資格取得を目指している方

社会福祉士の道を強く志している方は、社会福祉士に特化した学習ができる「専門学校」がおすすめです。

社会福祉士の知識やスキルだけでなく、幅広い教養も身に付けたい方は「大学」が適しています。社会人で仕事と勉強を無理なく両立したい方は「通信制の学校」を選ぶとよいでしょう。

関連記事:社会福祉士を目指すなら専門学校?大学?違いと最適な進路を解説
関連記事:社会福祉士専門学校の学費はどれくらい?大学との比較や費用を抑える方法を解説

社会福祉士取得後のキャリアと働き方、やりがい

社会福祉士

ここからは、社会福祉士のキャリアや働き方、やりがいなどを詳しく解説します。

関連記事:社会福祉士の仕事の「やりがい」とは?人々の自立と社会参加を支援する専門職の魅力

働ける場所の広がり

社会福祉士は、医療・介護・児童福祉・障害者福祉・行政機関など、活躍の場が広がっています。

例えば、医療現場では医療ソーシャルワーカーとして患者の医療費・退院後の生活相談をおこないます。また、福祉事務所でケースワーカーとして生活保護の相談援助をするのも、社会福祉士の役割です。

ほかにも、学校や介護施設など多くの現場で社会福祉士は必須の職種となりつつあります。

収入・待遇のリアル

2020年度の就労状況調査によると、社会福祉士の平均年収は403万円です。2015年度の調査では年収377万円となっていたため、数年で26万円上昇しています。

社会福祉士の年収は、病院や学校、児童相談所など勤務先によっても大きく変動します。例えば、病院・診療所で勤務している方の平均年収は398万円、大学・短大では456万円、児童相談所は532万円です。

また、社会福祉士の年収は、勤続年数が長くなるほど高くなる傾向があります。高齢者福祉関係で勤務年数1年以上3年未満の方の平均年収は306万円ですが、勤務年数10年以上15年未満の方は405万円と、100万円程度上昇しています。

参照:社会福祉士就労状況調査結果報告書|公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

独立開業や専門職としてのキャリアパス

社会福祉士は幅広い職場で求められている需要の高い仕事です。現場で経験を積んだあとには、社会福祉士事務所を開業する道もあります。

また、社会福祉士は精神保健福祉士やケアマネージャー、ファイナンシャルプランナーなどの資格を取得すれば、より個々が抱える問題解決に向けたアドバイスをおこなえるようになります。そのため、資格取得により安定したキャリアを築くことも可能です。

 

相乗効果の高い関連資格

ここで、社会福祉士との相乗効果が高い関連資格を紹介します。

資格内容
ケアマネージャー介護福祉士の上位資格。介護分野でのキャリアアップを目指すときに役立つ。
精神保健福祉士精神障害のある方を支援する資格。
社会福祉主事幅広い範囲で福祉支援をおこなう資格。「公務員」かつ「任用資格」である
FP(ファイナンシャルプランナー)相談者の夢や目標を実現するために総合的な資金計画を立てサポートするための資格。老後資産や年金免除、不動産手続きに関する具体的なサポートに役立つ。
宅建士宅地建物取引士の略称。不動産に関する資格。高齢者の住宅に関する悩みや相続に関する相談対応に役立つ。

社会福祉士としてキャリアアップを目指す方は、上記に挙げた資格を取得するとよいでしょう。

社会福祉士の仕事のやりがい

ここからは、社会福祉士のやりがいを解説します。

人の生活を直接支援できる

社会福祉士は、困難な状況に置かれている人々の生活改善に直結する支援をおこないます。経済的な問題を抱えた家庭や高齢者、障害者への支援などで、生活を支えることが可能です。

感謝の言葉や笑顔を見れる

支援した相談者やその家族から「ありがとう」という感謝の言葉をもらうことは、社会福祉士にとって大きな励みになります。また、支援した結果、笑顔が見られた瞬間には、何にも代えがたい充実感を味わえるでしょう。

さまざまな価値観に触れられる

社会福祉士は、さまざまなバックグラウンドを持つ方と接する機会が多いため、多様な価値観や人生観を知ることができます。多くの方と接し、さまざまな話を聞くことで、人生を豊かにするきっかけを得られることもあるでしょう。

社会に貢献している実感を得られる

社会福祉士の仕事は、個人への支援を超えて、地域社会にも貢献できます。自分の働きが社会の役に立っていると実感できることは、大きなやりがいや働くモチベーションにつながるでしょう。

社会福祉士に向いている人の特徴と求められる資質

社会福祉士に向いている人

社会福祉士を目指す上で、気になるのは自分の適性です。社会福祉士に向いている人の特徴としては、以下の4つが挙げられます。

ここからは、社会福祉士に向いている人の特徴と資質を紹介します。

関連記事:社会福祉士はやめとけって本当?後悔しないために知っておくべきメリットや向いている人の特徴

共感力と傾聴力

社会福祉士は、個々に適切なアドバイスをするため、相談者の悩みを十分に理解することが大切です。

悩みを十分に理解するには、相談者一人ひとりに興味を持って親身に関わる必要があります。また、本人だけでなく家族などにも話を聞かなければならないケースもあるため、高いコミュニケーションスキルが必要です。

共感力や傾聴力に自信がある方は、社会福祉士が向いているといえるでしょう。

複雑な問題解決能力と判断力

社会福祉士には、問題解決能力と判断力も求められます。社会福祉士は日々幅広い相談業務をおこなうなかで、複雑な問題や状況に直面することが多いからです。常に相談者の抱える問題の本質を見極め、論理的思考に基づいた最適な解決策を導き出す能力が求められます。

忍耐力と学習意欲

社会福祉士は、忍耐力や学習意欲も必要です。社会福祉士は相談業務をおこなうなかで、相談者から心ない言葉を投げかけられたり、難しい問題に直面したりすることもあります。そのような状況でも問題解決に向けて、相談者と向き合い続けなければなりません。

また、社会福祉士は取り扱う相談内容に関係する法制度の変化に対応する必要があります。そのため、社会福祉士には常に学び続ける姿勢が求められます。

まとめ

授業中の学生

社会福祉士になるには、社会福祉士の養成課程を修了し、社会福祉士国家試験に合格する必要があります。社会福祉士国家試験の受験資格を得るには、専門学校や大学などでの学習が必要です。最短で資格を取得したい方は福祉系大学、社会人から目指す方は一般養成施設や短期養成施設への通学を選ぶとよいでしょう。

社会福祉士になりたい方は、学歴や過去の経験、費用などを考慮して最適なルートを選択しましょう。

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