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歯科衛生士と歯科助手の違いは?資格・仕事内容・給与などを比較

この記事でわかること3点まとめ

  • 歯科衛生士には国家資格が必要で、歯科助手は資格がなくても働ける
  • 歯科衛生士と歯科助手はどちらも歯科医院において欠かせない存在
  • 歯科衛生士になるには専門学校で学び、資格取得を目指すのが一般的

歯科医院で働く仕事として「歯科衛生士」と「歯科助手」という職種を耳にする方は多いでしょう。しかし、この2つは似ているようで、その役割は大きく異なります。最も明確な違いは、国家資格の有無や担当できる仕事内容です。

この記事では、歯科衛生士と歯科助手の違いを、資格・仕事内容・給与・キャリアパスの観点からわかりやすく解説します。共通点や社会人から歯科衛生士を目指す方法も紹介するので、歯科業界で働きたい方はぜひ参考にしてください。

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歯科衛生士と歯科助手の最も大きな違いは「資格」

資格

歯科衛生士と歯科助手は異なる役割を担っていますが、最も大きな違いは「資格の有無」です。ここでは、歯科衛生士と歯科助手がどのような立場で働けるのかを見ていきましょう。

歯科衛生士は国家資格

歯科衛生士として働くには、厚生労働省が指定する養成機関(大学・短期大学・専門学校)で3年以上学び、歯科衛生士国家試験に合格する必要があります。

医療系の国家資格の一つとして位置づけられており、専門知識と実践的な技術を備えた人材として、歯科医療行為に関与できる点が特徴です。

歯科助手は資格がなくてもなれる

歯科助手には国家資格が不要で、未経験からでも歯科医院で働けます。

歯科診療に関する専門知識や医療事務の基礎を学んでおくと業務を覚えやすくなりますが、必須ではありません。経験を積みながらスキルを身につけていく働き方が一般的です。

歯科衛生士と歯科助手の仕事内容の違い

歯医者

両者はどちらも歯科医院において欠かせない存在ですが、実際に任される仕事の内容は大きく異なります。

歯科衛生士の仕事内容

歯科衛生士は、歯科衛生士法に基づいて以下の3つの業務を担います。

業務区分具体的な仕事内容
歯科予防処置・むし歯や歯周病を予防するための専門的な処置
・歯石の除去、フッ化物塗布などを実施
歯科保健指導・正しい歯みがき方法や食生活改善のアドバイスなど、患者の生活習慣に合わせた健康指導
・保健所や学校、高齢者施設などでおこなうケースもある
歯科診療補助・歯科医師の治療を補助する業務

これらの業務は歯科衛生士に許可されたものであり、歯科助手がおこなうことはできません。

歯科衛生士の仕事・業務内容|主な仕事場所や年収について

歯科助手の仕事内容

歯科助手の業務は、主に診療補助と受付・事務の2つに大別されます。

業務区分具体的な仕事内
診療補助・治療器具の準備・洗浄・消毒
・診療台の清掃、唾液の吸引など
受付・事務・受付対応、会計、カルテ管理、予約調整など

歯科助手の仕事は、法律上、患者さんの口腔内に直接触れる医療行為はできませんが、医師や歯科衛生士がスムーズに処置を進められるようサポートする重要な役割を担います。任される業務範囲はクリニックによって異なり、受付業務が中心となることもあれば、診療補助が中心となることもあります。

歯科衛生士と歯科助手の給料・待遇・キャリアパスの違い

給与明細

歯科業界で働くにあたり、給与水準や将来のキャリアの広がりは重要な判断材料です。歯科衛生士と歯科助手では待遇やキャリアパスにも違いがあります。

給料・待遇

厚生労働省の統計によると、歯科衛生士の平均年収は約405.6万円です。正社員として雇用されるケースが多く、安定した収入が期待できます。

一方、歯科助手の平均年収は約322.9万円で、正社員よりもパートタイマーとして働いている人数が多い傾向にあります。

参照:歯科衛生士|職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省
参照:歯科助手|職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省

歯科衛生士の平均年収!企業規模や年齢別、年収を上げる方法を解説

キャリアパス

歯科衛生士は経験を積むことで、以下のような多様な活躍の道があります。

  • チーフや主任といった管理職
  • インプラントや矯正などの専門分野におけるスペシャリスト
  • 教育や地域での保健活動

一方、歯科助手はキャリアアップの選択肢が比較的限られており、受付責任者や医院のマネジメントの道へ進む場合があります。より専門的な医療行為に関わりたい場合、歯科衛生士へのキャリアチェンジを目指す人も少なくありません。

歯科衛生士と歯科助手の共通点

歯医者で働く人たち

違いが多い両者ですが、共通している部分もあります。

チーム医療の一員であること

歯科衛生士も歯科助手も、歯科医師や歯科技工士(入れ歯や詰め物、矯正装置を作る職種)と連携しながら患者の口腔の健康を守る「チーム医療」の一員です。

患者さんの心身をケアすること

歯科衛生士と歯科助手はいずれも、診療の場で患者が安心して過ごせるよう配慮する役割も担っています。歯科衛生士は専門的な処置をおこなう一方で、歯科助手は受付や診療補助を通じて患者に声をかけたり説明をしたりして、不安を和らげるなど心理的なサポートをする役割があります。

多くの歯科医院で求められる存在であること

歯科医院にとって、歯科衛生士と歯科助手はどちらも不可欠な存在です。有効求人倍率を見ても、歯科衛生士は3.08倍、歯科助手は2.76倍と、全国平均の1.22倍を大きく上回っています。歯科医院は全国に数多く存在するため、両職種とも安定した需要があるといえるでしょう。

参照:歯科衛生士|職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省
参照:歯科助手|職業情報提供サイトjobtag|厚生労働省
参照:一般職業紹介状況(令和7年7月分)について|厚生労働省

歯科業界の現状と将来性|働くやりがいや魅力、未経験でも目指せる仕事を解説

歯科衛生士になるには?資格取得への道

勉強する学生

歯科衛生士を目指すには、まず国が定めた教育課程を修了し、国家試験に合格する必要があります。ここでは、代表的な学びの場と、社会人からでも挑戦できる理由について解説します。

歯科衛生士専門学校で学ぶ

歯科衛生士になるためには、3年制の専門学校や短期大学で学ぶのが一般的です。基礎医学から実習まで幅広く学び、即戦力として働けるスキルを身につけます。なお、4年制大学で学べるケースもありますが、まだ数は限られています。

専門学校であれば、昼間部・夜間部を選択できる学校もあるため、ライフスタイルに合わせて通学を続けられるのが特徴です。

歯科衛生士になるには?目指せる学校や資格・国家試験や仕事内容について解説!

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社会人からでも歯科衛生士を目指せる?

歯科衛生士の養成機関には年齢制限がなく、社会人から学び直すことも可能です。30代・40代の学生も少なくありません。

今は知識がなくても段階的に学べるカリキュラムや、個別の学習サポートが整っているため、安心して資格取得に挑戦できます。夜間部や学校独自の奨学金制度が整った学校も増えており、社会人からでも自分の状況に合った環境で学び始めることが可能です。

歯科衛生士は社会人からでも目指せる?最短ルートと専門学校がおすすめな理由を解説

まとめ

歯科衛生士と歯科助手の最大の違いは、国家資格の有無にあります。歯科衛生士は医療専門職として幅広い業務を担い、給与やキャリアの面でも安定しています。その一方で、歯科助手は未経験から始めやすく、受付や診療補助として歯科医院を支える存在です。

将来的により専門性を高めたい場合は、歯科衛生士の資格取得を目指すのがおすすめです。社会人からでも挑戦できる環境が整っているため、自分の目標に合わせて進路を検討してみましょう。

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