ケアマネージャーになるには、公的資格の取得が必須です。資格試験の受験要件を満たすためには、特定の資格を取得したうえで所定の実務経験を積む必要があります。
本記事では、ケアマネージャーになるためのステップを紹介します。受験資格や難易度、資格を取得するメリットなども解説するので、ぜひ参考にしてください。
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ケアマネージャーとは?仕事内容とやりがい

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは、介護を必要とする人が適切な介護保険制度を利用できるようにサポートする専門職です。
利用者に直接介護ケアを提供する介護職員とは異なり、ケアプランを作成したり、サービス事業者との調整をおこなったりするのがケアマネージャーの役割です。
ここからは、ケアマネージャーの仕事内容ややりがいを紹介します。
ケアマネージャーの仕事内容
ケアマネージャーの主な仕事内容は以下のとおりです。
- ケアプランの作成
- サービス事業者との連絡・調整
- 要介護認定に関する業務
- 利用者や家族の相談対応
ケアプランとは、要介護・要支援認定を受けた人が、介護保険サービスを通じて自立した生活を送れるように、支援すべき内容や利用頻度、目標などをまとめた計画書です。利用者一人ひとりの状況を考慮したうえで、適切なケアプランを作成します。
また、サービス事業者(通所または訪問介護事業所)との連絡、調整をおこなうのもケアマネージャーの仕事です。利用者や家族の相談対応に加えて、スムーズに介護保険サービスの手続きを進めるために、申請から更新手続きを代行する役割も担っています。
ケアマネージャーのやりがい
ケアマネージャーは、以下のようなやりがいを得られる仕事です。
- 利用者の生活の質向上に貢献できる
- チーム医療の一員として地域貢献できる
- 利用者や家族から感謝の言葉をもらえる
仕事を通じて利用者の生活の質向上に貢献できたり、利用者や家族から感謝の言葉をもらえたりすることが大きなやりがいにつながります。また、チーム医療の一員として、地域貢献できている実感を得られる点も魅力といえるでしょう。
ケアマネージャーになるには資格取得が必須!

ケアマネージャーになるには、公的資格の取得が必須です。
ここでは、ケアマネージャー資格の概要や受験資格、難易度などを紹介します。
ケアマネージャー資格の概要
ケアマネージャー資格とは、年に1回実施される介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の合格者および実務研修の修了者に交付される資格のことです。
2025年度(東京都)の試験概要は以下のとおりです。
| 試験日時 | 10月12日(日)午前10時開始 |
| 受付期間 | 6月2日(月)~6月30日(月)※当日消印有効 |
| 合格発表日 | 11月25日(火) |
| 試験内容 | ・試験形式:5肢複択式のマークシート方式 ・試験時間:120分 ・問題数:60問 |
試験は全60問で構成されており、介護支援分野が25問、保健医療福祉サービス分野が35問出題されます。
参考:「令和7年度(第28回)東京都介護支援専門員実務研修受講試験」の実施について|東京都福祉局
参考:大阪府介護支援専門員試験・研修情報|一般財団法人 大阪府地域福祉推進財団
ケアマネージャー試験の受験資格
ケアマネージャー試験を受験するためには、対象の国家資格に基づく一定期間の実務経験が必要です。ただし、対象となる資格を保有していない場合でも、指定された相談援助業務に一定期間従事していれば、受験資格を満たせます。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 対象の国家資格 | 医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、はり師、きゅう師、栄養士、精神保健福祉士など |
| 対象の相談援助業務の従事者 | 生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員 |
国家資格に基づく業務と相談援助業務のいずれの場合も、従事期間が通算5年以上かつ、従事日数が900日以上あることが、受験資格を満たす条件となります。
実務経験における従事期間は、常勤・非常勤・パートなどの勤務形態を問いません。また、勤務時間が短い場合も1日としてカウントされます。
参考:令和8年度 東京都介護支援専門員実務研修受講試験|東京都福祉保健財団ケアマネジャー専用サイト
ケアマネージャー試験の難易度・合格率
第28回(2025年度)のケアマネージャー試験の合格率は25.6%です。例年20〜25%ほどで推移しており、比較的難易度が高い試験とされています。
そのため、ケアマネージャー試験の合格を目指すには、自分に合った学習方法や、充実したサポートを受けられる学校選びが重要です。
参考:第28回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について|厚生労働省
無資格からケアマネージャーになるための4つのステップ

ここでは、無資格からケアマネージャーになるための4つのステップを紹介します。
資格取得・実務経験を積んで受験資格を満たす
無資格からケアマネージャーを目指す場合は、はじめに受験資格を満たさなければなりません。医師や薬剤師、理学療法士などの国家資格を取得するか、生活相談員や支援相談員などの実務経験を積む必要があります。
無資格から医師や薬剤師に挑むのはハードルが高いですが、理学療法士であれば最短3年で資格取得を目指せます。ただし、資格取得後すぐにケアマネージャー試験を受けられるわけではありません。受験資格を得るには、従事期間が通算5年以上、かつ従事日数が900日以上の実務経験が必要です。
ケアマネージャー試験に合格する
受験資格を満たしたら、ケアマネージャー試験を受験して合格を目指しましょう。ケアマネージャー試験は比較的難易度が高いため、受験対策を徹底したうえで挑むことが重要です。
介護支援専門員実務研修を修了する
ケアマネージャー資格は、試験合格後すぐに取得できるわけではありません。ケアマネージャーとして働くには、試験合格後に介護支援専門員実務研修を受講する必要があります。
実務研修は、87時間の講義・演習(前期課程・後期課程)と居宅介護支援事業所での原則3日間の実習で構成されています。居宅介護支援事業所とは、介護保険サービスを利用する要介護者の在宅介護に関する相談やケアプランの作成、連絡・調整を総合的に引き受ける事業所のことです。
前期課程・実習・後期課程の順に受講し、全課程を修了しましょう。
介護支援専門員資格登録簿に登録する
実務研修を修了すると、研修修了書を受け取れます。研修修了書と必要書類を揃え、実務研修後3ヵ月以内に介護支援専門員資格登録簿への登録が必要です。あわせて、介護支援専門員証の交付申請をおこなうことで、ケアマネージャーとして働けるようになります。
ケアマネージャー資格を取得するメリット

ケアマネージャー資格を取得するメリットは以下のとおりです。
- 専門性を高められる
- 業務の幅が広がる
- ワークライフバランスをとりやすい
- キャリアアップできる
- 就職や転職に有利になる
- 収入アップが期待できる
ケアプランの作成は、ケアマネージャーが担う場合が多いです。また、人手不足が深刻化している介護業界において、ケアマネージャーは専門性の高い人材として重宝される傾向があります。
そのため、就職や転職に有利に働きやすく、キャリアアップを目指すのも可能です。安定した需要に加え、専門性の高さや業務の幅広さから、収入アップも期待できます。
ケアマネージャーに関するよくある質問
ここではケアマネージャーに関するよくある質問にお答えします。
ケアマネージャーになるには最短何年かかる?
ケアマネージャーになるには、特定の資格取得や実務経験が必要です。そのため、無資格から目指す場合は8年ほどかかります。
例えば、ケアマネージャーの受験資格の対象となる理学療法士の資格取得を目指し、専門学校に3年通うとします。ケアマネージャーの受験資格を得るには、その後5年以上の実務経験を積む必要があるため、合計で8年を要する計算です。
一方で、相談援助業務の実務経験を積み受験資格を得る方法もあります。ただし、生活相談員として働くには自治体が定める要件を満たす必要があります。
生活相談員として働くために資格が必要なケースもあり、そのうえで実務経験を積まなければなりません。結果として、ケアマネージャーの資格取得までに、8年ほど要する可能性が高いでしょう。
ケアマネージャーの年収はどれくらい?
厚生労働省の調査によると、ケアマネージャーの平均年収は429.6万円です。一般的な介護職の平均年収が376万円のため、介護業界のなかでも比較的高水準といえるでしょう。
ケアマネージャー試験の最適な勉強方法は?
ケアマネージャー試験の勉強方法は、独学やスクールへの通学、通信講座などがあります。それぞれカリキュラムや特徴、試験対策の充実度などが異なるため、自分に合った学習方法を選択することが重要です。
まとめ
ケアマネージャーになるには、公的資格の取得が必須です。受験資格を満たすためには、特定の資格や、実務経験などが求められるため、無資格から目指す場合は最低でも8年ほどかかります。
受験資格を得る方法としておすすめしたいのが、理学療法士の資格取得です。理学療法士としてリハビリの専門知識を身につけることは、将来ケアマネージャーとして働く際にも大きな強みとなります。
理学療法士の資格を取得し、ケアマネージャーへの第一歩を踏み出しましょう。
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