この記事でわかること3点まとめ
- 臨床工学技士専門学校は、トータルで比較すると大学よりも学費を抑えられる
- 学費には、入学金や授業料の他、教育充実費や施設・設備維持費が含まれる
- より学費を抑えたいなら、奨学金や教育訓練給付金制度を利用すべき
臨床工学技士は、医療機器のスペシャリストとして生命維持装置の操作や保守点検をおこなう仕事です。しかし、「臨床工学技士になりたいけれど、学費が心配…」と不安を抱えている方もいるでしょう。
この記事では、専門学校と大学の学費比較から、学費以外にかかる費用、利用できる学費支援制度をご紹介します。経済的な不安を解消して、臨床工学技士を目指しましょう。
本記事でご紹介する臨床工学技士専門学校の詳細は下記よりご覧いただけます。
>>>東京の臨床工学技士専門学校をご覧になりたい方はこちら
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臨床工学技士専門学校と大学の学費を比較
臨床工学技士になるには、厚生労働大臣が指定する養成校で必要な科目を履修し、国家資格に合格する必要があります。高等学校卒業者が進学する場合の主なルートは、以下のとおりです。
- 大学（4年）
- 短大（3年）
- 専門学校（3～4年）
- 専攻科（夜間2年・昼間1年）
- 専攻科（昼・夜間2年）
参照：技士免許取得の方法|臨床工学技士を目指す方へ｜公益社団法人日本臨床工学技士会
どの養成校を選ぶかによって学費が異なるため、自分に合った進学先を選ぶことが大切です。ここでは、大学と4年制専門学校の学費の目安を解説します。
| 大学 | 専門学校（4年制） | |
| 入学金 | 約30万円 | 約30万円 |
| 1年間の学費 ※入学金除く | 約155.4万円 | 約139万円 |
| 総額 | 約726.6万円 | 約586万円 |
専門学校の学費は大学に比べて、総額で140万円近く抑えられます。3年制の専門学校の場合は、さらに修業期間が短いため、経済的な負担を軽減し集中的に学べるでしょう。
以下の記事では、臨床工学技士を目指せる学校の種類や、各学校のメリット・デメリットを詳しく解説しています。
臨床工学技士の専門学校は1年で卒業できる？学費や学校の選び方を解説！
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臨床工学技士専門学校の学費内訳を紹介
臨床工学技士専門学校の学費の内訳一覧を、コース別に紹介します。
【コース別】学費の内訳一覧
臨床工学技士の専門学校には、主に1年制・3年制・4年制の課程があります。1年制の専攻科に出願できるのは、大学・短大などで2年以上学び、指定科目を履修した方が対象です。
首都医校を例にして、1年制と4年制の年間の学費内訳を見ていきましょう。
| 学費内訳 | 医療1年制学部 臨床工学技士特科 | 医療4年制学部 高度臨床工学技士学科 |
| 授業料 | 900,000円 | 1,000,000円 |
| 教育充実費 | 180,000円 | 180,000円 |
| 施設・設備維持費 | 210,000円 | 210,000円 |
| 総額 | 1,290,000円 | 1,390,000円 |
1年制・4年制には、共通して授業料と教育充実費、施設設備費などの費用がかかります。詳しい内容は、次の章で解説します。
専門学校の各費用の詳細について
臨床工学技士専門学校に入学する際は、以下の4つの費用が必要です。各費用の詳細を見ておきましょう。
入学金
専門学校の入学金は、入学する際に1度だけ支払う費用です。多くの専門学校では、合格通知を受け取ってから指定された期限内に、初年度納付金の一部として納入をおこないます。
授業料
授業料は、1年間の学習カリキュラムに応じて支払う費用です。講師による指導費や実習授業など教育サービスに使用されます。
支払い方法は学校によって異なり、主に以下のような種類があります。
- 一括払い：入学時に全額を納入する方法
- 分割払い：年間の学費を複数回に分けて納入する方法
- 前期・後期払い：前期と後期2回に分けて納入する方法
学校を検討する際は、支払方法も事前に確認しておくと安心です。
教育充実費
教育充実費とは、学生が十分な教育を受けるために必要な費用です。具体的には、人工心肺装置・人工呼吸器・内視鏡シミュレーター・電気メスなどの学習用の医療機器の導入や、教育環境の維持に充てられます。
施設･設備維持費
施設・設備費とは、専門学校の校舎の維持管理を目的とした費用です。主に、建物の清掃や修繕、図書館・パソコン・デスクなどの拡充費用として使われます。
専門学校で学費以外にかかる費用
臨床工学技士専門学校を目指す場合は、学費以外にもさまざまな費用がかかります。これらの金額は事前に把握しておくと安心です。
教材費
臨床工学技士専門学校では、教材費として電気・電子・工学に関する基礎工学や基礎医学などの書籍代が必要です。これらの教材は、臨床工学技士として医療機器を安全かつ正確に扱うために欠かせない費用です。
専門分野に特化した書籍が多いため、教材費の目安は10万円前後を準備しておくとよいでしょう。
実習関連費用
臨床工学技士専門学校では、病院実習を通じて座学で学んだ知識を実践的に深めるため、実習関連費用が別途かかります。学校によって費用は異なりますが、目安として5万円程度用意しておきましょう。
資格・関連費用
臨床工学技士は国が認定する国家資格です。試験は毎年1度実施され、受験手数料として30,800円が必要です。（令和7年度時点）
受験対策として問題集や参考書代もかかります。
通学費
自宅から学校までの通学費も必須です。電車やバスを利用する場合、各社が指定する専門学校なら、通学定期券の購入ができます。
また、臨床工学技士の養成課程では外部研修や実習の機会も多く、別途交通費が発生するため、あらかじめ準備しておきましょう。
一人暮らしの費用
専門学校への進学をきっかけに一人暮らしを始める場合は、家賃や水道光熱費、食事代などの生活費がかかります。物件によっては契約更新の際に、更新料が発生する場合もあるため、契約前に確認しておきましょう。
また、学校によっては、学生寮や学生マンションが用意されているケースもあり、一般の物件より費用を抑えられる可能性があります。少しでも負担を減らしたい方は、進学前に住まいの情報を調べておくと安心です。
臨床工学技士専門学校の学費を抑える方法
臨床工学技士専門学校では、学費のほかにもさまざまな費用が必要です。少しでも学費を抑えたい方は、国や民間団体、学校が提供する学費支援制度の活用がおすすめです。
利用できる支援制度をいくつかご紹介します。
奨学金制度を活用する
奨学金制度は、経済的な理由で進学が難しい学生を支援する制度です。日本学生支援機構（JASSO）や地方自治体・民間団体・学校独自の奨学金など種類もさまざまです。
奨学金制度には「貸与型」と「給付型」の2種類があり、以下のような違いがあります。
| 貸与型奨学金 | ・卒業後に返済が必要 ・利子がつくものとつかないものがある |
| 給付型奨学金 | ・返済が不要 ・学業成績が優秀でかつ経済的に困難な学生が対象 |
将来の返済計画を含めて、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
参照：貸与奨学金（返済必要）｜日本学生支援機構
参照：給付奨学金（返済不要）｜日本学生支援機構
教育訓練給付金制度を利用する
教育訓練給付金制度とは、社会人経験者を対象とした支援制度です。一定の条件を満たした社会人が、厚生労働省が指定する教育訓練を受講・修了した場合に、支払った費用の一部が支給されます。
臨床工学技士専門学校も制度の対象となるケースがあるため、社会人から臨床工学技士を目指す方は、利用の可否を事前に確認しましょう。
特待生制度や学費免除制度を利用する
多くの専門学校では、特待生制度や学費免除制度の利用が可能です。条件を満たした学生を対象に、入学金や学費の一部または全額を免除する制度です。
選考基準や免除される金額、対象となる学年は学校によって異なるため、各学校が定める条件を参考にしてください。
働きながら学ぶ
夜間部の専門学校へ進み、働きながら臨床工学技士を目指すことも可能です。夜間部の授業は夕方から開講されるため、昼間は仕事に従事し、夜間に専門的な知識を集中的に習得できます。
夜間部の専門学校には、社会経験のある学生も多く在籍しており、仲間と情報交換しながら共通の目標に向かって学べる点がメリットです。
臨床工学技士専門学校の学費に関するよくある質問
臨床工学技士専門学校の学費に関するよくある質問を見ていきましょう。
専門学校の学費は毎年同じですか？
臨床工学技士専門学校の学費は、原則として年次が変わっても同じ費用が必要です。入学金は初年度のみの支払いが必要で、2年次以降は発生しません。
ただし、臨床工学技士専門学校の場合は年次が上がるにつれて、病院実習や学内での医療機器操作に必要な教材費などが増える可能性があります。そのため、追加費用を見込んだ資金計画を立てておきましょう。
奨学金は誰でも借りられますか？
奨学金は、すべての方が無条件で利用できるわけではありません。成績や家計の状況など、奨学金ごとに定められた条件をクリアする必要があります。
利用する際は、適用される条件を事前に確認しておきましょう。
まとめ
臨床工学技士を目指す進路には、さまざまな選択肢があります。なかでも、修業期間の短い専門学校は、学費が比較的抑えられ、計画的に知識や技術を習得できる環境です。
すでに大学や短期大学で2年以上学び、指定科目を履修していれば、1年間の専門学校に通うことで国家試験の受験資格が得られます。経済的負担を軽減したい方は、自身の状況や利用できる学費支援制度を考慮して、自分に合った進学先を選びましょう。
首都医校で臨床工学技士を目指しませんか？
効率よく学び、同じ目標を持つ仲間と一緒に臨床工学技士を目指したい方は、専門学校がおすすめです。首都医校・大阪医専・名古屋医専では、1年制と4年制のカリキュラムを用意しています。
1年制の「臨床工学技士特科」と4年制の「高度臨床工学学科」をご紹介します。
臨床工学技士特科
医療技術の高度化により、次々と新しい医療機器が開発されています。それらの機器を取り扱う臨床工学技士は、医療の質の向上と安全確保のために、必要不可欠な存在。1年間で今ある知識・技術を活かして、国家資格取得を目指します。
高度臨床工学学科
最新機器が揃う実習環境と4年間の手厚い指導で、医療機器操作のエキスパートを目指せます。日本の専門学校で唯一の4年課程・臨床工学技士養成学科です。
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