臨床工学技士は、人工呼吸器や人工心肺装置などの生命維持管理装置を操作・管理する、医療現場に欠かせない存在です。
医療機器の高度化が進む現代において、臨床工学技士の需要はますます高まっています。
本記事では、臨床工学技士になるための方法や仕事内容、学校選びのポイントまでわかりやすく解説します。臨床工学技士を目指している方はぜひ参考にしてください。
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臨床工学技士とは?

まずは臨床工学技士の基本情報について解説します。
臨床工学技士の基本的な役割と活躍フィールド
臨床工学技士とは、医師の指示のもとで生命維持管理装置の操作・管理・保守点検をおこなう国家資格職です。
人工呼吸器や人工透析装置、人工心肺装置などを扱う専門性の高い職種であり、医師や看護師と連携して治療を支えるコメディカルの一員として活躍しています。
活躍の場は病院内の手術室や集中治療室(ICU)、透析室など多岐にわたります。また、透析クリニックや医療機器メーカーでの保守点検・営業サポートなど、病院以外でのキャリアが広がっていることも特徴です。
臨床工学技士の給与・勤務形態・働く環境
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、臨床工学技士の平均年収は約430万円です。年代別では、20代で300万円台、30代で400万円前後、40代以降で500万円前後となっています。
勤務形態は日勤が基本ですが、手術室やICUなどの業務では当直やオンコール(待機)を受け持つこともあります。また、透析クリニック勤務の場合は当直がないケースも多く、ライフスタイルに合わせた働き方を選びやすいのが特徴です。
需要が高まっている背景
臨床工学技士の需要は年々高まっています。その背景には、医療機器の高度化・ICT化による専門人材の必要性の増加があります。
また、高齢化にともなう透析患者の増加や心疾患治療の高度化も要因の一つです。さらに、コロナ禍以降は人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)管理の重要性が広く認識され、高度な医療機器を専門的に扱う臨床工学技士の需要は一層高まっています。
関連記事:臨床工学技士の仕事の「やりがい」とは?将来性についても解説
混同しやすい「臨床検査技師」との違い
臨床工学技士と臨床検査技師は名前が似ていますが、下記のとおり業務内容や役割には明確な違いがあります。
- 臨床工学技士:「医療機器のスペシャリスト」として機器を扱う治療をサポートする
- 臨床検査技師:身体の内部情報を分析して医師の診断を支える
| 項目 | 臨床工学技士 | 臨床検査技師 | ||
|---|---|---|---|---|
| 主な役割 | 医療機器の操作・管理・保守点検 | 検体検査・生理機能検査の実施 | ||
| 扱うもの | 人工呼吸器、透析装置、人工心肺装置など | 血液、尿、心電図、超音波など | ||
| 主な勤務場所 | 手術室、ICU、透析室 | 検査室、検診センター、カテーテル室 | ||
臨床工学技士の主な仕事内容

ここからは、臨床工学技士の具体的な仕事内容について解説します。
生命維持管理装置の操作・管理
臨床工学技士の最も重要な業務が、生命維持管理装置の操作・管理です。人工呼吸器やECMO(体外式膜型人工肺)、人工心肺装置など、呼吸や循環を直接支える医療機器を扱います。
生命維持管理装置はわずかな操作ミスが命に関わるため、緊急時の対応力や機器トラブルへの瞬時の判断力が求められるのです。
透析業務と医療機器の保守点検
透析業務は臨床工学技士が活躍する代表的な分野です。透析機器のセッティングから、治療中の患者さんの状態管理、終了後のメンテナンスまで、一連の業務に携わります。
また、院内にあるすべての医療機器が安全に使用できるよう、定期的な点検・記録管理をおこないます。医療安全の観点から「院内エンジニア」としての役割を持つ臨床工学技士は欠かせない存在です。
医療機器のメーカー勤務という選択肢
病院勤務以外にも、医療機器メーカーでのキャリアという選択肢があります。
フィールドエンジニアとして機器の導入支援やメンテナンスをおこなったり、技術営業として医療機関への機器説明を担当したりします。病院での臨床経験を積んだあとにメーカーへ転職するケースも多く、現場で培った知識やスキルを活かせる点が魅力です。
臨床工学技士になるには?必要資格と3つのルート

臨床工学技士になるための3つのルートをご紹介します。
国家資格「臨床工学技士」の取得が必須!
臨床工学技士になるには、国家資格の取得が必須です。臨床工学技士国家試験は毎年3月上旬に実施され、全180問のマークシート方式でおこなわれます。
合格基準は108点以上(60%以上)です。近年の合格率は78〜85%程度で推移しており、養成校でしっかりと学べば十分に合格を目指せる試験といえるでしょう。
臨床工学技士の国家資格受験をするために必要なこと
国家試験を受験するためには、厚生労働大臣が指定する養成校で専門課程を修了する必要があります。
養成校では、医学と工学の両方の知識を学び、臨床実習を通じて実践的なスキルを身につけます。試験科目は、医学概論や臨床医学総論、医用電気電子工学など9科目です。
臨床工学技士になるまでの3つのルート
臨床工学技士を目指すルートは主に3つあります。
| ルート | 期間 | 学費目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 養成校ルート(専門学校・大学) | 3〜4年 | 約500〜700万円 | 高校生 |
| 既卒者・社会人の再進学ルート | 3〜4年 | 約500〜700万円 | キャリアチェンジ希望者、文系出身者 |
| 専攻科ルート(2年課程) | 1〜2年 | 約200〜300万円 | 看護師・臨床検査技師など医療系資格保有者 |
養成校ルートが最も一般的で、高校卒業後に専門学校や大学に進学します。すでに医療系国家資格を持っている方は、専攻科に進学し最短1年で受験資格を得られます。
臨床工学技士の学校選びで重視すべきポイント

臨床工学技士を目指すための学校選びのポイントを解説します。
国家試験対策の手厚さ
学校選びで最も重視すべき点は、国家試験の合格率の高さと試験合格へのサポート体制の手厚さです。定期的な模擬試験の実施や弱点を克服するための個別指導など、学校ごとに特色があります。
高い合格率を誇る学校は、それだけ充実したサポート体制を整えていると考えられるでしょう。
実習量・医療機器の設備の充実さ
在学中にどれほど医療機器に触れられるかが、卒業後に「即戦力」として活躍できるかに直結します。そのため、人工心肺装置や透析装置など、病院と同レベルの実習設備が整っているかを確認しましょう。
また、少人数制の実習環境であれば、一人ひとりが機器に触れる時間を十分に確保できます。
臨床実習先と教員の指導力
臨床実習は、実際の医療現場で業務を見学・体験する貴重な機会です。大学病院や総合病院など、多様な実習先を持つ学校は幅広い経験を積めるため、就職にも有利に働く可能性があります。
また、最新の医療機器に対応できる教育力も重要なポイントです。現場経験豊富な教員から学ぶことで、教科書だけでは得られない実践レベルのスキルが身につきます。
学費・奨学金・社会人支援
学費は学校によって異なりますが、専門学校(3年制)で約400〜500万円、大学(4年制)で約500〜700万円が目安です。
奨学金制度や学費サポート、分割払いなど、学費負担を軽減する制度が充実している学校を選ぶと安心です。また、社会人や既卒者向けの給付金制度を設けている学校もあるため、キャリアチェンジを考えている方は積極的に情報収集しましょう。
関連記事:臨床工学技士の専門学校は1年で卒業できる?学費や学校の選び方を解説!
臨床工学技士の働き方とキャリアパス

臨床工学技士になれば、どのようなキャリアを描けるのでしょうか。
病院勤務でのキャリアアップ
病院勤務の場合、透析業務からスタートし、手術室やICU、心臓カテーテル室など専門領域にステップアップしていく流れが一般的です。経験を積むことで、主任や技士長などの管理職を目指すこともできます。
キャリアアップには「体外循環技術認定士」「透析技術認定士」などの専門認定資格の取得も有効です。
医療機器メーカー・企業へのキャリア
病院での臨床経験を活かし、医療機器メーカーへ転職するキャリアパスもあります。フィールドエンジニアとして機器の保守・点検を担当したり、技術営業として医療機関への機器導入の支援をおこなったりする仕事です。
メーカー勤務は病院勤務よりも年収が高い傾向があり、ワークライフバランスを重視した働き方ができる点も魅力だといえるでしょう。
専門性を高める資格と将来性
臨床工学技士は、高齢化の進展や医療技術の進化により、長期的な需要が見込まれます。
そして、日本臨床工学技士会では「専門臨床工学技士」「認定臨床工学技士」の資格認定制度を設けており、専門性をさらに高められることも特徴です。
また、「臨床ME専門認定士」「3学会合同呼吸療法認定士」なども取得メリットの大きい資格です。医療機器のデジタル化・AI化が進むなか、専門職としての価値は今後も高まるでしょう。
関連記事:臨床工学技士は「やめとけ」と言われる理由は?仕事の魅力や向いている人、将来性を解説
まとめ

臨床工学技士になるには、養成校で専門知識を学び、国家資格を取得する必要があります。
生命維持管理装置の操作・保守点検をおこなう専門職として、臨床工学技士は医療現場に欠かせない存在です。命を預かる責任は大きいですが、その分「自分の手で命を支えている」という実感を得られるやりがいのある仕事といえます。
「医療に貢献したい」「最先端の技術に触れたい」という方は、ぜひ臨床工学技士を目指してみてはいかがでしょうか。
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