発達障害は、脳機能の障害です。対人関係やコミュニケーションが苦手で、多動性、学習障害、注意力散漫などさまざまな症状が幼少期から現れます。ただし、適切な診断と治療を受けることで、自立と社会参加を目指すことも可能です。
本記事では、発達障害の3つの種類と特徴を解説します。発達障害に気付くサインと診断、治療法まで併せて解説するので、発達障害への対応や治療に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でおすすめする精神保健福祉士専門学校は、下記リンクからご覧いただけます。
>>>東京の精神保健福祉士専門学校をご覧になりたい方はこちら
>>>大阪の精神保健福祉士専門学校をご覧になりたい方はこちら
>>>名古屋の精神保健福祉士専門学校をご覧になりたい方はこちら
発達障害とは
ここでは、発達障害の概要を解説します。
発達障害は脳機能の障害
発達障害とは、脳機能の障害(※)であり、年齢が低い時期から症状が出るのが特徴です。
発達障害では、人との関わりやコミュニケーションを苦手に感じます。また、物事のとらえ方や行動に独自の特性があり、変わっていると誤解されるケースも少なくありません。
さらに、複数の症状が重なって現れたり、年齢や生活環境によって症状が変わったりするため、ひとくくりにできない多様な症状があるという理解が必要です。
(※)参考:発達障害|国立リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター
発達障害の3つの分類
発達障害は、その特徴によって、3つに分類されます。
- 広汎性発達障害
- 限局性学習障害
- 注意欠陥多動性障害
次章から、ひとつずつ詳しく解説します。
ただし、それぞれの障害の特徴を少しずつ合わせ持っているケースもあるため、発達障害を明確に3つに分けるのは難しい場合も多いです。
発達障害の種類と特徴

発達障害の3つの種類について、それぞれの特徴を解説します。
広汎性発達障害(PDD)
広汎性発達障害(pervasive developmental disorders)(※)は、社会性を司る脳の領域に関係する発達障害です。自閉症やアスペルガー症候群、レット症候群、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含む総称です。
(※)参考:各障害の定義|国立リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター
自閉症スペクトラム(ASD)
自閉症(※)は3歳までに症状が出ることが多く、基本的に生涯にわたって続くことが多いです。しかし、成長とともに感情をコントロールできるようになり、症状が軽減されるケースもある発達障害です。遺伝と環境が相互に作用することによって症状が出るのが、自閉症の原因とされています。
自閉症には、次の3つの特徴があります。
- 対人関係の障害
- コミュニケーションの障害
- 同じ動作や行動、興味の繰り返し
また、幼少期から認知発達や言葉の発達の遅れをともなうのも、自閉症の特徴です。自閉症と同質の障害があり症状が軽い場合を自閉症スペクトラム(※)とも呼びます。
(※)参考:各障害の定義|国立リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター
アスペルガー症候群
アスペルガー症候群(※)は、対人関係の障害やコミュニケーションの障害、同じ動作・行動の繰り返しという点が自閉症と共通しており、広い意味で自閉症のひとつといえます。
ただし、自閉症と違って明らかに認知発達や言葉の発達が遅れることはありません。
(※)参考:各障害の定義|国立リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター
限局性学習障害(LD)
学習障害(Learning DisordersまたはLearning Disabilities)(※)は、一定の学習に障害があるのが主な症状です。限局性学習症(specific learning disorder)とも呼びます。
全般的な知的発達に遅れはないのに、読む、書く、聞く、話す、計算する、推測するなど特定の能力を学んだりおこなったりするのに著しい困難を示します。授業での読み書きや算数の計算が苦手で、低学年から授業についていけなくなるケースも見られるのが特徴です。
(※)参考:各障害の定義|国立リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター
注意欠陥多動性障害(AD/HD)
注意欠陥多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)(※)はADHDとも表記され、通常7歳以前に症状が現れます。多動性と注意力散漫、衝動性の3つが主な症状です。
ADHDは、自閉症スペクトラムや限局性学習症、トゥレット症候群などの発達障害やうつ病、双極症、不安症群などの精神疾患をともなう場合もあります。
(※)参考:各障害の定義|国立リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター
その他の発達障害
上記の3種類に含まれない発達障害には、チック症や吃音などがあります。
トゥレット症候群
トゥレット症候群(Tourette’s Syndrome)(※)は、多種類の運動チックと1つ以上の音声チックが1年以上続く重症のチック障害です。
運動チック:突然起こる素早い運動の繰り返し(目をパチパチさせる、首を振るなど)
音声チック:運動チックと同様の特性を持つ発声(咳払い、鼻ならしなど)
通常は幼児から思春期の間に発症し、成人するまでに快方に向かうといわれています。
(※)参考:各障害の定義|国立リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター
吃音
吃音(きつおん)(※)とは、一般的にどもるといわれる話し方の障害です。音の反復や引き伸ばし、言葉の出始めでつまるなど、なめらかに話すことが困難な状態のことです。
幼児期から出始めるケースがほとんどで、大半は成長するにつれて症状が出なくなったり軽減したりします。なかには青春期になってから発症したり、成人したあとまで続く場合もあります。
(※)参考:各障害の定義|国立リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター
発達障害のグレーゾーンとは?
発達障害の特性が見られても、診断基準を満たしていないために発達障害の診断がつかない状態をグレーゾーンと呼びます。発達障害の診断基準には明確な数字がなく、最終的な診断は医師の判断です。そのため、日常生活に困難がなかったり幼少期の症状を覚えていなかったりすると、発達障害と認められない場合があります。
日常に困難が少ないと思われがちですが、周囲から認めてもらえない、理解してもらえないなど、グレーゾーンならではの悩みに対処することが必要です。
発達障害を疑うときのサイン

発達障害があるかを疑うきっかけとなるサインには、以下のようなものがあります。
| 項目 | サイン(※) |
|---|---|
| コミュニケーション | ・話はうまいが一方的にしゃべる ・自分の気持ちをうまく話せない ・相手の気持ちをくみ取れない |
| 人との関わり | ・一人遊びが多い ・おとなしく受動的 |
| 注意・集中 | ・落ち着きがない ・一点に没頭して人の話を聞いていない ・忘れ物が多い |
| こだわり | ・こだわりが強い ・興味の幅が狭い |
| 運動 | ・床に寝転がる ・動きがぎくしゃくする ・指先が極端に不器用 |
| 学習 | ・授業の理解が難しい ・理解できても作業が遅い ・学年相応の字が書けない、算数ができない |
| 情緒 | ・極端に怖がる ・些細なことでかっとなる ・興奮をおさめられない |
| 感覚 | ・音に敏感 ・極端な偏食 ・狭い空間を好む |
発達障害は、幼稚園や保育園などに通い始めて、集団行動に問題があることで気付くケースも多いです。
発達障害の検査方法・診断・治療

発達障害が疑われるときの検査方法、診断、診断後の治療方法を解説します。
検査方法と診断の仕方
発達障害の検査方法には、発達検査や知能検査があります。どちらも発達の特性や何に困難を示すかを評価し数値化する検査です。知能検査は、知的能力のレベルも併せて調べます。
ただし、発達障害の診断は、発達検査や知能検査だけが材料ではありません。生育歴や行動観察をもとに総合的に判断します。幼稚園や学校など第三者から聞き取りする場合もあります。
発達障害は複数の特性や困難が見られる場合も多いため、特定の症状だけでなく、包括的に診断することが大切です。
治療法
発達障害の主な治療法は、発達支援と薬物療法です。
発達支援ではカウンセリングをおこない、環境と支援を整備します。どのような特性がどのように困難につながっているのかを理解するのが、発達支援の第一歩です。
発達障害の特性は、時には強みになることもあります。病気としてではなく、人としてのひとつの特性ととらえることで、強みを伸ばしていくことも可能です。さらに、家族や周囲の人の理解を深め、今困っていることを解決し、将来の自立と社会参加を支援します。
一方、症状によっては薬物療法が必要となる場合もあります。薬物療法は、衝動的な行動やイライラ、注意力散漫などの症状をコントロールでき、主に小学生以上におこなう治療法です。薬物療法の目的は治すことではなく、あくまで症状の緩和です。医師とよく相談して取り入れることで、生活における困難を減らせます。
発達障害を疑ったらどこに相談すればよい?
子どもが発達障害かなと感じたら、どこに相談すればよいか、主な相談先を紹介します。
- 子育て支援センター
- 家庭児童相談室
- 児童相談所
- 保健センター
- 発達障害者支援センター など
相談先ごとに受けられる支援が異なり、グレーゾーンでも支援を受けられる施設もあります。国家資格を持つ精神保健福祉士などの専門家に相談して、適切なアドバイスや援助を受けることも有効です。
まとめ
発達障害といっても、コミュニケーションや人と関わるのが苦手だったり、学習障害があったりと、症状によってさまざまな種類があります。適切な診断と治療を受けることで、将来の自立や社会参加を目指すことが可能です。
発達障害を疑うサインに気付いたら、まず医療機関を受診して精神保健福祉士のような発達支援の専門家に相談することで、適切な支援を受けられます。
首都医校・大阪医専・名古屋医専で精神保健福祉士を目指しませんか?

首都医校・大阪医専・名古屋医専は、実践的な実習環境と充実した国家試験対策で精神福祉士の国家資格取得を目指せる専門学校です。1年制の精神保健福祉士学科で、国家試験の合格と就職を全面的にサポートしています。
精神保健福祉士学科
精神保健福祉士学科は、1年間の集中カリキュラムで実践に強い精神保健福祉士を養成します。ポイントを絞った授業を展開し、短期間で国家試験合格を目指します。医療機関と福祉施設の2回の現場実習をおこない、実務に対応できる力を養います。
>>>精神保健福祉士専門学校(東京)
>>>精神保健福祉士専門学校(大阪)
>>>精神保健福祉士専門学校(名古屋)
また「国家資格 合格保証制度」「完全就職保証制度」という独自の保証制度を設けており、資格取得から就職・転職までサポートします。
首都医校(精神保健福祉士専門学校(東京))、大阪医専(精神保健福祉士専門学校(大阪))、名古屋医専(精神保健福祉士専門学校(名古屋))で精神保健福祉士を一緒に目指しましょう。
首都医校・大阪医専・名古屋医専では、オープンキャンパスや各種イベントを随時実施中です。
興味のある方は、ぜひ以下のリンクをご覧ください。
>>>東京(首都医校)のイベント/オープンキャンパスの情報を見る
>>>大阪(大阪医専)のイベント/オープンキャンパスの情報を見る
>>>名古屋(名古屋医専)のイベント/オープンキャンパスの情報を見る
また「学校案内パンフレット」「学費、住まいのサポートBOOK」「保護者向け冊子」「入学要項」「エントリー/出願書類一式」など進路選びに役立つ資料を無料で用意しています。
興味のある方は下記をチェックしてみてください。
>>>資料請求ページを見る