看護師を目指すにあたって、大学と専門学校のどちらが自分に適しているか迷う方もいるでしょう。それぞれ異なる特徴があり、違いを詳しく知ることで、より自分に合った進路選択が可能です。
本記事では、大学と専門学校の違いについてわかりやすく解説します。大学と専門学校それぞれのメリット・デメリットにも触れるため、進学先に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
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看護師になるには国家資格の取得が必要
看護師になるには、看護師国家試験に合格する必要があります。ただし、看護師国家試験を受験するためには、厚生労働省が定める資格を満たさなければなりません。
未経験で看護師を目指す方が看護師国家試験の受験資格を得るには、以下いずれかの教育機関で学ぶ必要があります。
- 看護系大学
- 短期大学
- 専門学校
- 看護師養成所
- 5年一貫看護師養成課程校
これらの進学先を卒業し、看護師国家試験に合格すれば、晴れて看護師として働くことができます。
※参考:看護師国家試験の施行|厚生労働省
看護大学と看護専門学校の違い

看護大学と看護専門学校はそれぞれ違った特徴があり、違いを理解することは将来の進路選択に役立ちます。ここでは、さまざまな観点からそれぞれの違いについて解説します。
学校へ通う年数の違い
看護大学と看護専門学校では通う年数に違いがあります。大学の場合は4年制、近年は4年制の専門学校も増えていますが、短期大学と専門学校では3年制が一般的です。
なお、2年制の専門学校も存在しますが、准看護師を目指すための教育課程や、すでに准看護師資格を持つ方が看護師にステップアップするための教育課程であり、未経験から看護師を目指す場合には3年以上の教育課程が必要です。
カリキュラムの違い
大学と専門学校の違いの一つに、カリキュラムの違いが挙げられます。それぞれの特徴は以下のとおりです。
学校の特徴 | カリキュラムの特徴 |
---|---|
大学 | ・看護の専門知識に加え、一般教養も学べる ・他学部の授業も受けられる |
専門学校 | ・看護の専門知識や技術に特化して学べる ・実習が多い |
幅広い知識や教養を身につけたい方は大学、看護師としての技術を効率よくアップさせたい方は専門学校を選ぶとよいでしょう。
学費の違い
大学と専門学校の学費には差があります。また、国立か私立かの違いによっても学費が変わります。
以下は入学して初年度にかかる学費の平均をまとめた表です。
学校の種類 | 入学料 | 授業料 | 施設設備費 | 合計 |
---|---|---|---|---|
国立大学(※1) | 約約28.2万円 | 約53.6万円 | – | 約81.8万円 |
私立大学(※2) | 約26.2万円 | 約99.7万円 | 約24.3万円 | 約150.2万円 |
短期大学私立(※2) | 約22.7万円 | 約76.6万円 | 約13.1万円 | 約112.4万円 |
専門学校(※3) | 約22.3万円 | 約73.9万円 | 約17.8万円 | 約129万円 (実習費等込み) |
※専門学校の学費は昼間部のみ
表から、学費は国立大学が一番安く、私立大学が一番高いことがわかります。
専門学校の学費は私立大学よりは安くなるものの、国立大学よりも高くなるケースもあります。
(※1)参照:国公私立大学の授業料等の推移|文部科学省
(※2)参照:令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について|文部科学省
(※3)参照:専修学校各種学校統計資料|公益社団法人東京都専修学校各種学校協会
就職後の給与の違い
大学と専門学校のどちらを卒業するかで、就職後の給与に違いが出ます。
下記は、新卒看護師の初任給を大学と専門学校別に比較した表です(※)。
大卒 | 高卒+3年課程新卒 |
---|---|
約27.5万円 | 約26.7万円 |
初任給は大卒のほうが高く、月収は約0.8万円、年収で約10万円の差があることがわかります。
(※)参照:2023年 病院看護実態調査報告書|日本看護協会
就職先の違い
大学・専門学校どちらを卒業しても、病院や福祉施設などで看護師として働けます。
ただし、大学では保健師や助産師の資格も取得できる場合が多く、保健センターや保健所、助産院なども就職先の選択肢となります。さらに大学院へ進学し、大学教員や研究者などを目指すことも可能です。
一方、専門学校で取得できる資格は看護師のみの場合が多いです。そのため、保健師や助産師として働きたい場合は、専門学校卒業後に資格取得を目指せる学校で学ぶ必要があります。
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看護大学のメリット
ここからは大学と専門学校それぞれのメリット・デメリットを解説します。まずは大学に進学するメリットから見ていきましょう。
4年制のためじっくりと幅広い知識を学べる
大学は4年制のため、3年制の専門学校に比べると看護師に必要な専門知識や技術をじっくりと学べます。また、幅広い分野の学問に触れられる点も魅力の一つです。
看護の知識や技術だけでなく、関連する分野を広く学ぶことで、多角的な視点を持った看護師を目指せるでしょう。
看護師以外の選択肢も視野に入れられる
大学のメリットは、助産師や保健師などの、看護師以外の道にも挑戦しやすい点です。専門学校の卒業後でもこれらの資格取得は可能ですが、大学では在学中からさまざまな選択肢について考え、自分に合った進路を見出しやすい環境があります。
助産師や保健師を目指すことも視野に入れている方や、キャリアの選択肢が欲しい方にとって、大きなメリットになるでしょう。
就職後の給与が高い傾向にある
大卒は、専門学校卒よりも就職後の給与が高い傾向にあります。大学と専門学校それぞれの初任給を比べると、月収で約0.8万円、年収にすると約10万円の差が生まれます(※)。給与面では大卒のほうが有利といえるでしょう。
(※)参照:2023年 病院看護実態調査報告書|日本看護協会
看護大学のデメリット
大学には、幅広い知識の習得や、将来の選択肢が多いなどのメリットがある一方で、デメリットもあります。後悔のない学校・大学選びをするために、デメリットもしっかりと理解しておきましょう。
実習が少ないため働くイメージがしにくい
大学は専門学校に比べて実習の時間が少なく、座学中心の授業が多い傾向にあります。そのため、特に卒業直後は実践的なスキルや実務面で、専門学校卒業生との差を感じる方もいます。
「臨床をとおして実践を積み上げたい」、「看護師として早く現場で働きたい」という方は、大学のカリキュラムが合わない可能性もあります。将来のキャリアと、在学中は何をメインとして学びたいのか、あるいは学ぶべきなのかをよく考えて入学先を決めるのがおすすめです。
一人暮らしをする場合は生活費もかかる
大学は4年間なので、専門学校に比べて1年間長く学びます。そのため、一人暮らしをする場合は、家賃や光熱費などの生活費が1年分増えてしまう点には注意が必要です。
学費も、国立大学以外では、専門学校よりも高くなるケースが多いです。経済的なデメリットがあることも考慮したうえで、進学先を選びましょう。
入試が難しい場合がある
一般的に大学の入学試験は、専門学校よりも難易度が高い傾向にあります。大学によっては受験科目が多いことや、面接試験、小論文など入試までの準備に時間と労力が必要です。
また、大学は入学後にさまざまな一般教養を学ぶ必要があるため、看護の専門知識や技術の習得に専念したい方には合わない可能性があります。一般的に大学の入学試験は、専門学校よりも難易度が高い傾向にあります。大学によっては受験科目が多いことや、面接試験、小論文など入試までの準備に時間と労力が必要です。
また、大学は入学後にさまざまな一般教養を学ぶ必要があるため、看護の専門知識や技術の習得に専念したい方には合わない可能性があります。
看護専門学校のメリット
専門学校には、大学にはないメリットがさまざまあります。ここでは、専門学校のメリットを詳しく紹介します。
詳しく知りたい方は、看護師専門学校の記事をご覧ください。
早く働き始められる
専門学校は3年間で卒業できるため、大学よりも早く看護師の国家試験に挑戦できます。試験に合格すれば、すぐにでも看護師として働き始めることが可能です。
大学は4年間の学びが必要ですが、専門学校なら大学よりも1年早く、実際の医療現場で経験を積めます。看護師として早く現場に出て、早く成長したいという方は、専門学校を選択するとよいでしょう。
費用を抑えやすい
専門学校は、3年で終わるカリキュラムのため学費に加え、家賃や光熱費などの生活費も含めたトータル額を抑えられるのがメリットです。また、大学と比べると専門学校は、学校数が多いため自宅から通いやすいところを選べる利点もあります。
また、専門学校によっては独自の奨学金制度や学費サポートを用意しているところもあります。経済的な理由で進学を諦めたくない方は、制度を上手く活用しましょう。
実習を通して看護師として働く感覚を学べる
専門学校は、大学に比べて実習が多いです。実習をとおして、患者さんに直接的なケアをしたり、先輩看護師の指導を受けたりできるため、看護師として働く感覚が身につきます。
また、大学とは違って専門学校は一般教養の授業が少ない分、看護師に必要な知識や技術に集中して学べます。
臨床現場での実習経験と、専門学校での学びを積み重ねていくことで、自信を持って看護師としての第一歩を踏み出せるでしょう。
看護専門学校のデメリット
一方、専門学校には大学とは違うデメリットがあります。以下、それぞれ解説します。
学校以外の活動がしにくくなる
専門学校は、3年間で看護師としての知識や技術を身につける必要があるため、大学よりもスケジュールが過密になりがちです。そのため、アルバイトや趣味の時間などを確保するのが難しい場合もあります。
もし、学校以外の活動も大切にしていきたいと考えている場合は、事前にカリキュラムや時間割を確認しておきましょう。限られた時間のなかで勉強とプライベートを両立させるには、計画性が大切です。
進路を広く考えたい方には不向き
専門学校は、看護師として働くことを前提としたカリキュラムになっています。そのため研究や教育、医療機関の管理運営など、より広範なキャリア形成を目指す方には、やや物足りなさを感じるかもしれません。
また、将来的に助産師や保健師などの資格取得を検討している方は特に、志望校のカリキュラムを十分に理解することが大切です。専門学校の場合、卒業後に改めて助産師や保健師になるための学校に進学しなければならない可能性もあるためです。
大学と専門学校それぞれの特徴を理解し、どちらが自分に適しているかをじっくりと比較検討しましょう。
進路選択のポイント
看護師を目指せる学校は大学や短期大学、専門学校など多岐にわたり、自分の興味や学びたい分野、それぞれの適性や経済状況によって最適な選択肢は異なります。そのため、どの学校が自分に合ってるか迷う方もいるでしょう。
ここからは、看護師になるための進路選択のポイントを紹介します。将来のキャリアプランに合わせた学校選びができるよう、参考にしてみてください。
自己分析
目標や適性、費用面などを考慮し、自分にとって適切な進路を選択するために、まずは自己分析が必要です。
以下のポイントに着目して自己分析をすると、進路選択に役立つでしょう。
- 看護師を目指した理由
- 自分の目指す看護師像や希望する就職先
- 好みの学習スタイル(講義・実践形式、個別・グループ学習など)
- 必要な学費や生活費の見通し
自分の適性を客観的に把握して学校を探せるよう、オンライン上で利用できる診断ツールを活用してみるのもおすすめです。
また、進学にかかる費用面についても検討する必要があります。学費や生活費、通学費、利用できる奨学金制度などを調べておくと、経済的にも自分に合った学校を選びやすくなります。
将来のキャリアプランとの整合性
将来のキャリアプランによって選ぶべき進学先が変わってくるため、長期的な視点で学校を選ぶ必要があります。
例えば看護師免許の取得後、将来的に認定看護師や専門看護師など、さらに専門性を高めたい方や、国際的に活動したい方は、大学進学が有利です。また、保健師や助産師、大学院への進学など看護師以外の道にも興味がある場合は、大学進学を選択したほうが近道といえます。
一方、看護師としてすぐにでも臨床現場で活躍したいと考えている場合は、即戦力として働けるスキルや知識が身につく専門学校が適しています。専門学校では実習が豊富なため、在学中から技術をしっかりと身につけ、卒業後の臨床現場への移行がスムーズです。
このように、目指す看護師像を明確にしておくと選択しやすいでしょう。
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