社会福祉士は、社会全般や介護など、幅広い知識を活かして困った人々の生活を支援するやりがいのある仕事です。高度な専門知識を有する専門職として知られ、安定したキャリアを期待できる点も魅力です。
本記事では、社会福祉士の仕事で感じられるやりがいを紹介します。将来性ややりがいを感じられなくなった場合の対処法なども解説するので、社会福祉士を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
>>>東京の社会福祉士専門学校をご覧になりたい方はこちら
>>>名古屋の社会福祉士専門学校をご覧になりたい方はこちら
社会福祉士の仕事とは？
社会福祉士の仕事の定義と役割を紹介します。ソーシャルワーカーやケースワーカーとの違いも解説するので、参考にしてください。
社会福祉士の定義と役割
社会福祉士とは、「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づく国家資格を有する専門職です。高齢や障がい、経済的な事情などで円滑な日常生活を営むのが困難な人々に対して、状況に合った支援を提供する役割を担っています。
社会福祉士の主な業務は、さまざまな理由によって円滑な生活を営むのが難しい人々の相談に乗り、課題を整理したうえで、適切な支援制度や福祉サービス、関係機関との調整をおこなうことです。
例えば、寝たきりの高齢者に対して利用可能な介護サービスや施設の選択肢を説明したり、生活に困っている人が必要な支援制度につながれるよう関係機関との調整をおこなったりします。
無資格でも生活相談員として相談業務の一部をおこなえる場合もありますが、社会福祉士と名乗るためには国家資格の取得が必須です。
ソーシャルワーカー・ケースワーカーとの違い
「人々の生活を手助けする仕事」と聞くと、ソーシャルワーカーやケースワーカーなどの名称を思い浮かべる人もいるでしょう。一般的には、福祉の現場で働く人のことをソーシャルワーカーやケースワーカーと呼ぶことが多いです。
ただし、ソーシャルワーカーやケースワーカーは資格の有無を問わない呼称です。社会福祉士はソーシャルワーカーという職種のうち、国家資格を有する専門家を指し、専門知識とスキルを活かして、より高度な相談援助業務や福祉サービスの調整をおこないます。
関連記事：社会福祉士とソーシャルワーカーの違い・関係性とは？種類や役割、資格の必要性を解説
社会福祉士の仕事の「やりがい」６つ
困っている人々の生活全般をサポートする社会福祉士は、さまざまなやりがいや魅力を感じられる仕事です。ここでは、社会福祉士の仕事で感じられるやりがいを6つ紹介します。
困っている人々の生活を直接支えられる
社会福祉士は、困っている人々の生活を直接支えられる、やりがいのある仕事です。高齢者や障がい者、ひとり親世帯など、困難な状況に置かれている人々の相談に乗り、生活改善につながる支援に携われます。
困っている人が適切な支援につながることで、生活が安定する姿を間近で見届けられます。
社会貢献を実感できる
社会福祉士の仕事は、社会貢献を実感しやすい点も魅力の一つです。社会福祉士の仕事は各相談者の支援だけでなく、地域社会の問題解決の面でも活躍できるため、社会貢献に携わっているという実感を得られやすいのが特徴です。
日本では、高齢化や貧困、虐待、孤立など、さまざまな社会問題が懸念されています。社会福祉士はこれらの課題と向き合い、必要な支援につなげることで、状況の悪化を防ぎ、人々の生活の安定に貢献する役割を担っています。
相談者さんやご家族から感謝される
社会福祉士は相談者やご家族から感謝されることの多い仕事です。直接「ありがとう」といった感謝の言葉をもらえたり、笑顔を見られたりするなど、さまざまな場面で充実感を得られます。
仕事の性質上、不安や悩みを抱えている人と向き合う機会が多いため、支援によって気持ちや生活に変化が生まれたときの反応は、社会福祉士自身にとって大きな励みになります。こうした経験が、仕事を続けるうえでのモチベーションにもつながるでしょう。
多様な人々と関わることができる
社会福祉士は、年齢や背景、状況の異なるさまざまな人と関わる仕事です。多様な価値観や人生観に触れるなかで、視野が広がり、自身の人間的な成長にもつながります。
専門知識を活かして働ける
社会福祉士は社会全般の知識に加え、介護や介助、医学、心理学、法学など、高度かつ幅広い知識や技術を求められる仕事です。状況に応じた判断や、相手の気持ちに寄り添った対応が必要とされるため、AI技術が進む時代でも替えの効かない仕事として、今後も活躍の場は広がっていくでしょう。
また、資格取得時の学びだけでなく、現場経験を通しても知識やスキルを磨き続けることができ、継続的な成長を実感しやすい仕事でもあります。
幅広いフィールドで活躍できる
社会福祉士が活躍する場所は、高齢者施設や障がい者施設だけではありません。医療機関や教育機関、行政機関など、社会福祉士が活躍する場所は多岐にわたります。
社会福祉士の資格を持っていることで、活躍できる現場の選択肢が広がり、就職・転職活動も有利に進められるでしょう。
超高齢社会における社会福祉士の将来性とやりがい
近年、日本は少子高齢化が深刻化しています。内閣府の調査によると、令和5年10月1日現在の日本の総人口は1億2,435万人で、うち3,623万人を65歳以上が占めており、高齢化率は29.1％に上っています。
超高齢化社会の現代日本では、医療や介護、生活支援など、福祉分野へのニーズは今後も続くと考えられ、政府も社会福祉の充実化を進めているのが現状です。こうした社会の変化のなかで、人々の暮らしを支える専門職である社会福祉士の役割は、これからも重要性を増していく可能性があります。
社会福祉士の仕事でやりがいを感じられなくなったら？
社会福祉士は多くのやりがいを感じられる仕事ですが、続けるなかで「やりがいを感じられなくなった」と悩む人も一定数存在します。
ここでは、社会福祉士の仕事でやりがいを感じられなくなったときの対処法を紹介します。
現状を振り返って原因を分析する
やりがいを感じられなくなった場合は、まずは現状を振り返って原因を分析してみましょう。やりがいを感じられなくなる原因には、以下のようなものが挙げられます。
- 労働環境が良くない（長時間労働・休みを取りにくいなど）
- 人間関係にストレスを感じる（上司や同僚との関係がうまくいかないなど）
- 労働条件に不満がある（賃金が低い・希望する雇用形態ではないなど）
「なぜやりがいを感じられなくなったのか」を明確にすることで、次の行動を取りやすくなります。
スキルアップや転職を考える
原因によっては、スキルアップや職場環境の変化が、気持ちの切り替えにつながる場合もあります。他の資格を取得して業務の幅を広げたり、より自分に合った職場に転職したりするのも一つの方法です。
特に、原因が働く環境や人間関係、労働条件にある場合は、職場を変えることで状況が改善する可能性が高いです。ストレスの原因を解消できれば、再び社会福祉士としてのやりがいを感じられるようになるでしょう。
フリーランスの社会福祉士として独立する
社会福祉士としての経験を活かし、フリーランスとして独立するという選択肢もあります。フリーランスとして働く社会福祉士は独立型社会福祉士と呼ばれ、さまざまな地域や職場で活躍する人材として、近年注目されています。
フリーランスの場合は、働く時間や業務内容をある程度自分で調整しやすく、自身の専門性を活かした活動に取り組みやすくなります。具体的な働き方としては、以下のようなものが挙げられます。
- 福祉に関する相談支援業務を受託する
- 成年後見人として、権利擁護に関する業務を担う
- 研修講師やセミナー講師として活動する
- 福祉分野の知識を活かし、ライターや監修者として執筆をおこなう
個人事業主として開業する場合は、福祉に関わる相談を受けたり、成年後見人として業務を受託したりして仕事を得るのが一般的です。成年後見人の業務を請け負う場合は、権利擁護センター「ぱあとなあ」への登録が必要です。
参考：公益社団法人 日本社会福祉士会 | 権利擁護センター｢ぱあとなあ」
まとめ
社会福祉士の仕事は、相談者一人ひとりに寄り添いながら生活上の課題解決を支援していく役割を担います。専門職としてキャリアの安定性も期待でき、就職や転職活動も有利に進められる点も魅力です。
社会福祉士を目指す場合は、自分がどのような現場で、どのような人を支えたいのかを具体的にイメージすることが大切です。そのうえで、学べる内容や実習環境、サポート体制などを比較し、自分の目標に合った学びの場を選んでみてください。
首都医校・名古屋医専の社会福祉学科で学びませんか？
首都医校・名古屋医専は、福祉分野やリハビリ分野、医療分野における、最先端の現場で活躍できるプロを育てる専門学校です。実践的なカリキュラムによって、即戦力として活躍できる社会福祉士を目指せます。社会福祉士専門学校の首都医校・名古屋医専で社会福祉士を目指してみませんか。
社会福祉士学科
首都医校・名古屋医専では、1年間の集中カリキュラムで相談援助のエキスパートを目指せます。充実した国家試験対策と集中カリキュラムによって、実践に強い社会福祉士として活躍できるでしょう。
現場経験豊富な指導陣が講義・演習・実習を組み合わせた授業を展開しています。国家試験対策では全国模試で課題を洗い出し弱点の克服につなげるとともに、就職に向けたサポートも受けられます。
首都医校・大阪医専・名古屋医専では、イベント/オープンキャンパスを随時開催しています。
興味のある方は、以下のリンクからご覧ください。
>東京のイベント／オープンキャンパスの情報を見る
>大阪のイベント／オープンキャンパスの情報を見る
>名古屋のイベント／オープンキャンパスの情報を見る
また、「学校案内パンフレット」「学費、住まいのサポートBOOK」「保護者向け冊子」「入学要項」「エントリー/出願書類一式」の資料を無料でご用意しています。
興味のある方は、下記からチェックしてみてください。
>資料請求ページを見る