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言語聴覚士を目指すなら専門学校へ!学費・進路・選び方を解説

言語聴覚士として活躍するために、大学と専門学校のどちらを選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。専門学校は言語聴覚士に特化した知識や技術を習得できるため、即戦力として活躍したい方におすすめです。

本記事では、言語聴覚士を目指す方法や、学費の目安、学校の選び方などを解説します。自分に合った学校を見つけたいという方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でおすすめする言語聴覚士の専門学校は、下記リンクからご覧いただけます。

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言語聴覚士ってどのような仕事?

言語聴覚士は、障害や病気が原因で言語によるコミュニケーションに困難を抱える方を支援する専門職です。ここでは、言語聴覚士の仕事について詳しく解説します。

仕事内容

言語聴覚士の主な仕事は、患者の言語によるコミュニケーションの機能維持・向上を図るための訓練やアドバイスです。その他にも、摂食や嚥下(えんげ)の障害にも対応します。(※)

具体的な仕事内容は以下のとおりです。

  • 言語訓練や発声訓練
  • 聴覚検査
  • 補聴器の選定
  • 接触・嚥下障害の訓練
  • 食事内容のアドバイス

言語聴覚士は患者の機能レベルの検査や評価をおこない、専門的な訓練を通して自立した生活を支える重要な役割を担っています。

参考:言語聴覚士|job tag

(※)嚥下(えんげ):口の中で食べ物を咀嚼(そしゃく)して、胃に流し込むこと

支援する人

言語聴覚士は、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の障害を抱えた患者を支援しています。代表例として、以下の障害を抱える患者が挙げられます。

  • ことばの発達の遅れ
  • 脳卒中後の失語症
  • 聴覚障害
  • 発声や発音の障害
  • 高齢者の嚥下障害

一人ひとりの症状に合わせて、検査や訓練をおこない、よりよい日常生活を送れるようにサポートしています。

やりがいや魅力

言語聴覚士は、患者の「できる」が増える喜びを間近で感じられる、魅力ある仕事です。

例えば、話せなかった方が少しずつ言葉を取り戻したり、食事ができるようになったりと、患者の回復に立ち会える機会が多くあります。

本人や家族から感謝の言葉をもらえる機会も多く、「人の役に立てた」と実感することが多いです。また、言語聴覚士ならではの専門知識を活かして、一人ひとりに寄り添った支援ができることから、人の生活を支えられることにやりがいをもって働けます。

患者の生活に深く関わる言語聴覚士だからこそ、人生の前向きな変化に立ち会える瞬間は特別です。支える側でありながら自身も成長でき、達成感を味わえる魅力が詰まっています。

>言語聴覚士になるには?目指せる学校の種類と将来性を解説!

言語聴覚士を目指すなら専門学校がよい?

背中合わせの男女

言語聴覚士になるには、国家資格の取得が必要です。国家試験の受験資格を得るには、国が指定した大学や専門学校で、定められた2年間の教育課程を通じて、専門知識と技術を身につける必要があります。

ここでは、言語聴覚士になるための進学先として、大学や専門学校について詳しく解説します。

大学との違い

大学と専門学校のどちらに進学しても言語聴覚士試験の受験資格を得ることが可能です。しかし、学習期間や学習内容の深さなどに違いがあります。

言語聴覚士の専門学校は2年制が一般的です。1年目から専門科目と実習を中心に学ぶため、即戦力として活躍できる実践的なスキルを身につけられます。学費は大学よりも比較的安く、個別の就職支援などのサポート体制が整っていることも特徴です。

一方、大学は4年制が一般的で、一般教養も学びながら専門知識を深められるため、幅広い知識を身につけられる点が特徴です。また、学習期間が長いことから、専門学校と比較すると学費は高い傾向にあります。

短期間で即戦力として働ける実践的スキルを身につけられるため、「早く現場で働きたい」「学費を抑えたい」という方は、専門学校が向いているでしょう。

専門学校で学べること

言語聴覚士の専門学校では、解剖学や心理学、言語学などの基礎知識から、失語症や摂食嚥下障害などへの対応法など、リハビリの専門知識まで幅広く学べます。

さらに、実際の現場での実習もカリキュラムに組まれているため、実践的スキルの習得が可能です。

大学と比較して専門科目を中心に学べるため、短期間で専門的な知識と技術を習得できます。

現場での実習

言語聴覚士の養成課程における実習は、現場で必要な実践的スキルを身につけられる貴重な機会です。

カリキュラムの内容は学校によって異なり、実習の内容は主に、以下3つに分けられます。

  • 見学実習
  • 評価実習
  • 総合実習

実習は、医療機関や福祉施設などの実際の現場でおこなわれます。12〜15週間程度の期間をかけて、患者対応や検査、訓練プログラムの作成などの実務を幅広く学べることが特徴です。

現場での観察力やコミュニケーション能力などが養われ、即戦力として活躍できるスキルを習得できます。

国家試験対策やサポート体制

国家試験の合格に向けて手厚いサポート体制が組まれていることは、専門学校の大きな強みです。

模擬試験や過去問題演習を活用して学生の現状レベルを把握してから個別指導や国家試験対策講座などのサポートをおこなうため、実力を段階的に養えます。

ただし、講座の内容や実施頻度は学校によって異なるため、学校選びの際はサポート体制の違いを確認することが大切です。

首都医校では、一人ひとりに合わせた個別指導と、徹底した試験対策により、国家試験合格率100%の実績を誇ります。1年次から過去問題に取り組むなど、早い時期から徹底指導を受けられ、最短ルートで言語聴覚士を目指せるでしょう。

学費はどのくらい?言語聴覚士専門学校の費用相場

言語聴覚士専門学校の費用は学校によって異なるため、事前にしっかり調べておくことが大切です。ここでは、言語聴覚士専門学校の相場と、奨学金制度や教育ローンなどの支援制度について解説します。

入学金・授業料などの目安

言語聴覚士専門学校の1年次の学費は、年間約120万円〜200万円が相場です。

学校によって学費は異なる場合が多く、入学金や授業料のほかに、実習費や教材費、施設管理費などが含まれていることもあります。

学費は学校のホームページやパンフレットで詳細を確認できるため、卒業までにかかる費用を事前に調べておきましょう。分割払いなどの支払い方法もあるか確認しておけば、経済的な不安を減らせます。

なお、首都医校の言語聴覚学科における1年次の学費は、以下のとおりです。

入学金30万円
授業料100万円
教育充実費18万円
施設・設備維持費27万円
合計175万円

奨学金制度や教育ローンについて

言語聴覚士専門学校の学費は決して安くはないため、経済的に不安を感じてしまう方もいるかもしれません。そのような場合は、奨学金や教育ローンなどの支援制度の活用も有効的な手段です。

奨学金制度は、返済不要な給付金型や卒業後に返済する奨学金など、金利や返済方法などさまざまです。また、教育ローンなどを活用して、学費を低金利で分割払いする方法などもあります。

学校独自の奨学金などの支援制度が設けられている場合もあるため、事前に専門学校の公式ホームページなどで確認しておくことが重要です。

なお、首都医校では以下の支援制度が設けられています。

  • 夢を夢で終わらせない支援金
  • iの会奨学金制度
  • 畠山奨学金
  • 通学社員・アルバイト進学制度
  • アルバイト斡旋制度
  • 勤労学生控除

奨学金などの支援制度を活用することで、経済的な不安を減らして、学業に専念できる環境を整えられます。奨学金などの支援制度には、一定の基準が求められる場合があるため、自分が当てはまっているか確認しておきましょう。

言語聴覚士専門学校卒業後の進路・就職先

医療関係者

言語聴覚士専門学校卒業後は、国家資格を活かせる職場への就職が一般的です。

ここでは、言語聴覚士専門学校卒業後の進路・就職先について詳しく解説します。

言語聴覚士が働く主な場所

言語聴覚士はさまざまな職場で活躍しています。主に以下のような職場で働くことが一般的です。

  • フィットネスクラブ
  • 病院
  • リハビリ施設
  • 介護老人保健施設
  • 特別支援学校
  • 訪問リハビリ
  • ことばの教室

働く場所によって、患者の年齢や症状が異なるため、自分がどのような人を支えたいか、どのような職場で働きたいかなどをイメージして、専門学校選びを進めてみるとよいでしょう。

就職先の例

言語聴覚士専門学校の卒業生の主な就職先は、病院や介護施設、リハビリステーションなどさまざまです。専門学校と連携の強い病院などがあれば、実習や現場体験で名前を覚えてもらい、就職できるチャンスが高められます。

なお、首都医校卒業生の主な就職先は以下のとおりです。

  • 赤羽リハビリテーション病院
  • 介護老人保健施設ハートケア横浜
  • 川崎協同病院
  • 彩の国東大宮メディカルセンター
  • 座間総合病院

卒業生の進路や就職先を把握しておけば、卒業後のイメージを高められ、将来のキャリアを見据えた専門学校選びができます。

言語聴覚士専門学校の選び方

言語聴覚士を目指せる専門学校は多数あり、自分に合った学校を選ぶことが大切です。ここでは、言語聴覚士専門学校の選び方を詳しく解説します。

カリキュラム・資格サポート体制を確認

言語聴覚士を目指すうえで、専門的な知識や技術をしっかり学べるカリキュラムが整っていることは、学校選びの大切なポイントです。

例えば「発達障害への支援」や「高次脳機能障害への対応」など、気になる分野に力を入れている学校なら、学びへのモチベーションも高まります。

さらに、国家試験合格に向けたサポート体制が充実しているかも重要です。模擬試験や個別指導、対策講座など、サポート体制の環境が整っている学校を選ぶことで、安心して国家試験に挑めるようになります。

実習やインターン先の充実度を確認

言語聴覚士を目指すうえで、実習やインターンの環境が整っているかは専門学校選びの重要なポイントです。

実習の期間やカリキュラム内容に加えて、「大学病院と連携している」「小児から高齢者まで幅広い症例を経験できる」など、実習先の多様性がある学校を選ぶことが大切です。より多くのことを学べ、実践的な知識やスキルが身につけられるでしょう。

専門学校での実習の種類や指導体制は、身につけられる実践的スキルに直結するため、事前に確認しておくことが大切です。

学費や支援制度を確認

学費や支援制度は専門学校ごとに異なるため、進学前に確認しておくことが大切です。

最新の設備が整っていたり、実践的な実習環境が充実していたりする場合は、費用が高めになることもあります。そのため、入学金や授業料だけでなく、総額でどのくらいかかるのかを確認することが重要です。

また、奨学金制度や学費の分割払い、特待生制度、学費免除制度などの支援があるかもチェックしておきましょう。無理のない学費で、自分に合った学校を選ぶためにも、複数の学校を比較検討することが大切です。

国家試験合格率や卒業後の就職実績を確認

専門学校を選ぶ際は、国家試験合格率や卒業後の就職実績を確認しておくことが大切です。

言語聴覚士の国家資格を取得するためには、試験に合格する必要があります。国家試験の合格率が毎年全国平均を上回っているか、高い水準を維持しているかを、学校の公式サイトやパンフレットでチェックしましょう。

また、卒業後の就職率やキャリアサポート体制の充実度も重要なポイントです。就職率と合わせて、目指したい職場への就職実績があるか、幅広い分野への就職が可能か、確認してみてください。

加えて、就職相談や求人紹介、面接指導などのキャリア支援が手厚い学校であれば、安心して就職活動をおこなえます。

言語聴覚士専門学校に関するよくある質問

言語聴覚士専門学校によくある質問と回答をご紹介します。

専門学校卒でも安定した将来は築ける?

専門学校卒でも、国家試験を取得すれば安定した将来を築けます。

言語聴覚士は医療・福祉・教育分野など幅広い現場で活躍できる国家資格であり、病院やリハビリ施設、児童支援施設など、安定した需要のある職場への就職が可能です。

また、専門学校では、実践的な知識や技術を中心に学習を進めるため、即戦力としてのスキルが身につけられます。就職後には、早い段階から現場で活躍でき、経験を積み上げられるため、キャリアアップを目指すことも十分に可能です。

アルバイトと学生生活を両立できる?

言語聴覚士を目指すカリキュラムは、授業や実習は決して楽ではありません。しかし、スケジュールを調整すれば、学業とアルバイトの両立も可能です。

実習期間中は、帰宅時間が遅れてしまうこともあるため、アルバイトの開始時間を遅めに設定しておく必要があります。

また、アルバイト先を医療系や福祉系の施設にすれば、自分の将来や今の学びと近い環境で働けるため、より多くの経験値を得られるでしょう。

文系でも言語聴覚士を目指せる?

高校で文系を選択していたとしても、言語聴覚士を目指せます。

多くの専門学校では、医療や解剖学など、医療系の知識がなくても理解できるように、基礎から学べるカリキュラムが用意されています。

また、文系の方がつまづきやすい科目は、補講や個別指導などのサポート体制が整っている学校も多いです。

入学時点で医療知識がなくても、段階的にスキルを身につけられるでしょう。

まとめ

言語聴覚士は、言語でのコミュニケーションや、食べることに困難を抱える方を支える専門職です。病院やリハビリ施設、福祉施設など活躍の場は幅広く、安定した将来が目指せます。

言語聴覚士を目指すには、専門学校や大学などで専門的な知識や技術を習得する必要があります。なかでも、専門学校は、現場に近い実践的なカリキュラムや国家試験対策が整っている点が特徴です。

専門学校を選ぶにはカリキュラムの内容だけでなく、学費や支援制度に加え、実習先や就職実績、国家試験の合格率などを確認することが大切です。自分に合った専門学校を選ぶことで、言語聴覚士としての一歩を安心して踏み出せるでしょう。

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