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覚悟を決めて、美容師から看護師へ。職が変わっても、人との出会いが成長の糧です。

看護分野

上谷内 一哉さん
東海大学医学部付属八王子病院勤務
看護師
実践看護学科Ⅰ2019年卒業

過去の様々な経験が
看護師の仕事に生きている!

――なぜ美容師から看護師に転身を?

家族が病気で入院したとき、看護師の方々とやり取りをして、患者さんだけではなくて家族をサポートできる仕事に魅力を感じ、自分もなりたいと思いました。美容師の仕事は好きでしたが、ちょうど将来のことを考えていました。美容室のお客様に医師や看護師の方々がいたので相談しつつ、自分でも色々と調べた結果、思い切って転身を決めました。

――在学中の思い出を教えてください

久しぶりの勉強は意外と楽しかったです。社会人経験があるからか、目の前の学科試験が将来につながると理解しやすかったです。インターンも1年生の夏に希望を出しました。年齢が壁になるとわかっていたので、早く動かなくてはと思いました。様々な領域実習は良い経験になりました。患者さんと接する中で問題を見つける、看護師の姿勢が自然と身につきました。ある先生に、実習の報告を色々と話していると「頑張っているから、看護師になり5年目の姿を早く見てみたい」と励まされました。期待されていると感じ、国試への意欲も高まりました。無事に看護師として5年目を迎えています。私は入職後に新型コロナウイルスの流行がありましたが、後輩の皆さんは、実習もままならず大変でしたよね。今では実習が再開されたと聞いて、安堵しています。

――仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?

現在の配属先は急性期の方も運ばれる病棟です。運ばれてくるときに意識がないケースも多いのですが、そんな方が歩いて帰宅する、自分で食事をする・・・。回復の過程をそばで見守ることができるのは、何よりの喜びです。大切にしているのは、信頼される看護師になること。そのために患者さんはもちろん、ご家族や他職種の方、それぞれと常に真摯に向き合うことを大事にしています。その点は美容師時代から変わっていません。入院中の患者さんに看護師として洗髪をすることもあります。美容師だったと知っている同僚が患者さんに「上谷内さんは元美容師だから安心ですよ」などと声かけをすることもあります。「気持ちいい」と言われると、嬉しくなりますね。過去の様々な経験は、看護師としても役立つもので、決して回り道ではなかったと思います。

――学び直しについてどう思いますか?

母校に決めたのは、募集定員の多さと、社会人でも受験しやすい環境がそろっていたからです。クラスメートの2、3割は社会人経験のある学生でしたね。男性もいましたし。新卒の子も、いい人たちばかりで、卒業した今でもたまに会っています。社会人から学び直しをしようするとき、不安や焦りが大きくなりますよね。私も同じでしたが、仲間がいたから乗り越えられました。人との出会いをチャンスだと思って頑張ってみたら、開ける未来もあるんだと思います。


Profile

 
上谷内 一哉さん

東海大学医学部付属八王子病院勤務
看護師
実践看護学科Ⅰ 2019年卒業

美容院で約10年間、美容師を務めた後、実践看護学科Ⅰで学び直し。いち早く実習先を決め、希望していた東海大学医学部付属八王子病院に就職。急性期病棟勤務など様々な経験を経て、多くの患者さんに寄り添っている。