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資格を手に、海外で活躍する卒業生たち~JICA青年海外協力隊 Report~

リハビリ分野

大阪医専は、病院・福祉施設やその他の医療機関などで、真のエキスパートとして活躍する数多くの人材を毎年数多く輩出しています。卒業生たちは、それぞれの場所で、本学で培った知識と技術を最大限生かし、自分らしく活躍しています。

今回紹介するのは、日本を飛び出し海外へと羽ばたき、青年海外協力隊として活躍している2人の卒業生。一時帰国し大阪医専に顔を出してくれた2人。久々に再会した担当教官が、大阪医専に入学した経緯や海外での経験、今後のビジョンなどについて詳しく話を聞きました。

参加メンバー

  • 丸本 裕子
    作業療法士
    JICA青年海外協力隊
    タイ
    ナコーンラーチャシーマ県健康促進センター勤務
    作業療法学科(2005年卒)

  • 小竹 里佳
    理学療法士
    JICA青年海外協力隊
    ベトナム
    ホーチミン市整形リハビリテーションセンター勤務
    理学療法学科(2008年卒)

他の学校にはない魅力が入学の決め手に!
「大阪医専だからできること」

学生生活・現在の仕事について語る

丸本さん
大阪医専を選んだ一番の決め手は、学科数が多いこと。色々な職種について学ぶことができ、学生のうちから「チーム医療」を実践できるのは将来役立つと思いました。当時の大阪医専のCMで流れていた「誰かの太陽になる仕事」というキャッチコピーも「私も誰かの太陽になりたい」と背中を押してくれました。

大阪医専でクラスメートと共に過ごす日々はとにかく楽しかったです。授業や実習を通して、知識や技術だけではなく、「自分が楽しい気分でいないと、患者さんも楽しい気分にはならない」と実感したり、色々なことを学びました。

在籍していた学科の教官と一緒に

小竹さん
私は「世界で必要とされる理学療法士になって、発展途上国の人々の支援がしたい」と思い大阪医専に入学しました。大阪医専を選んだ決め手は、他の学校には無い独自の「校費留学制度」。高校生の頃から海外に関心があった私は、大阪医専に入学してこの制度を利用し、是非留学に挑戦してみたいと思いました。

学生時代は色々な思い出ができましたが、特に理学療法学科の先生方の熱心な授業はとても印象に残っています。当時お世話になった小田邦彦先生の「患者さんは先生や」というお言葉は、今でも強く心に残っています。

国境を越え、人々を笑顔に。大阪医専で身につけた知識と技術を発揮

丸本さん
私は現在、タイのナコーンラーチャシーマー県にある健康促進センター併設の公立病院で働き、入院患者さんと外来患者さんに対してリハビリを行っています。タイでは、十分なリハビリを受けることができないまま自宅に帰られる患者さんが多くいらっしゃいます。患者さんが自宅で自主訓練ができるよう、リハビリの手順を記載した用紙を制作し、患者さんに配布したりもしています。

患者さんたちは皆、私と接することをとても楽しみにしてくださいます。私を探して、毎日リハビリ室に通ってこられる方もいらっしゃったほど。患者さんの喜んでくださる顔を見ると、嬉しいですね。

小竹さん
私はホーチミン市にあるリハビリテーションセンターで、ベトナム人の理学療法士とともに整形外科疾患、脳血管障害後遺症、小児疾患などの患者さんへ治療の提供をしています。その他、同僚の理学療法士に対して、知識や技術の伝達をするための勉強会を開いたりもしています。

ベトナムは縦社会の国で、横の繋がりが弱く、病院同士の連携がうまくとれていません。そんな中、私の配属先にリハビリをしに通院していた脳性麻痺児の女の子を、障がい児リハビリテーションセンターに紹介できたときは、架け橋になれて良かったと思いました。

この経験を生かし、これからも自分らしく活躍し続けたい

丸本さん
タイは、資格制度が整っていないこともあり、作業療法士という職業がまだ一般的にはなっていません。だからこそ、私が日本で学んだ知識や視点はとても貴重で、必要とされているなと感じる場面がたくさんあります。
今後も、作業療法士として人々の暮らしの手助けをし、タイや発展途上国の国際協力に関わっていきたいと思います。

小竹さん
ベトナムでのボランティア活動を通して、色々な経験をし、たくさんのことを学ぶことができました。ベトナム語も修得することができたので、語学をもう少し磨いて、帰国後は日本に住むベトナム人のために医療通訳士として働いてみたいと思っています。

本学には、国内だけではなく、海外で活躍している卒業生と教官が多数います。