経験豊かな特別講師が直接指導「特別講義」

日本臨床工学技士会理事長による講義を実施 「新型コロナにおける臨床工学技士の活躍」

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日本臨床工学技士会理事長の本間崇先生を招き、「新型コロナにおける臨床工学技士の活躍」をテーマにお話しいただきました。本間先生は現在、医療法人社団善仁会グループ安全管理本部本部長も兼任され、日本の臨床工学技士の学術技能の研鑽及び資質の向上に尽力されています。


講義では、臨床工学技士の歴史と今後の動向(国の施策によって臨床工学分野でより一層女性の活躍が期待されていること)、新型コロナの具体的症状について(サイトカインストームへの対応方法)、新型コロナ重症者に対するECMO(体外式膜型人工肺)治療の最前線、ECMOの目的・種類、ECMO治療で果たす臨床工学技士の役割について講義いただきました。

現在、ECMOは全国に現在2,200台ほどで、コロナ重症患者の回復(65%の患者が回復)に大きく寄与しており、この回復率は世界でもトップクラスです。「ECMOは医師だけでも看護師だけでも動かすことはできません。ECMO治療は臨床工学技士との緊密な連携があってこそ成り立つ治療なのです」という言葉に、学生も真剣に聞き入っていました。

最後に、本間先生から学生へのメッセージを頂きました。「臨床工学技士は勉強を積み重ね、様々な症例に真摯に向き合い経験を積んでいくことが大切です。コロナ禍によって機械に精通した臨床工学技士の重要性は益々強まっています。国家試験を突破し将来多くの患者と向き合うことになると思いますが、常に研鑽を積むことを忘れず医療人として歩んでいってください」

首都医校のスペシャルゼミでは各分野を知り尽くし、数々の実績を築き上げた業界トップの専門家が直接指導し教科書からだけでは学ぶことができない最新の動向をキャッチできる実践的な授業を行っています。

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■ECMOは肺の機能を代替する為の装置です。太ももの付け根の血管にカテーテルと呼ばれる長い管を入れ、そこから血液を取り出し、エクモの『人工肺』に血液を送り、二酸化炭素を除去します。その後、血液を首の付け根の血管へ戻す事で体の中の臓器に酸素が届けられます。エクモで血液が循環し続けてる間、肺の活動が止まって呼吸していなくても生命維持が出来る。そのためコロナの重症患者に使用されます。一方、人工呼吸器は肺の機能を補助する為の装置です。

■ECMOの目的・種類

V-V ECMO(ブイブイエクモ)…肺炎などで肺の機能を補助する場合は静脈(Venous)から静脈(V)に送る

V-A ECMO(ブイエイエクモ)…心臓の機能を補助する場合は静脈(V)から動脈(Artery)に送る


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