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<T.O.L.講義>諏訪中央病院 名誉院長 鎌田實先生「命を支えるということ~健康づくり・地域包括ケア・外国の災害支援について~」

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現代医療の礎を築いた特別講師が教壇に立ち、学生たちに直接指導するトップ・オピニオン・リーダー(T.O.L.)講義。
その貴重な特別講義を一部紹介します。

今回は長野県 諏訪中央病院 名誉院長であり、国内だけでなく、世界各地で精力的な活動を行っている医師・作家の鎌田實先生をお招きし、
「命を支えるということ~健康づくり・地域包括ケア・外国の災害支援について~」をテーマに講義を実施しました。



鎌田實先生は、30代で諏訪中央病院の院長に就任し、経営難だった病院を再生させました。
活動拠点は日本に留まらず、1991年にはベラルーシ共和国の放射能汚染地帯へ、
2004年にはイラクへの支援活動を行い、現在も難民キャンプでの診察を続けています。
また、東日本大震災の被災者支援にもいち早く取り組み、多方面で精力的に活動を行っています。



今回の講義では、地域包括の先駆者としての取り組みだけでなく、海外での取り組みについても詳しくお話頂きました。
「後ろ向きな発言はしない」「失敗を恐れない」「自己決定を大切にする」など今後の人生において重要な話もして頂き、
これから医療人を目指す学生は真剣な表情で話を聞いていました。


 受講した学生の感想(一部)
■鎌田先生のお話を聞いて、相手の身になって考え、私だったらどうだろうという視点をもって患者さんや家族に関わっていきたいと思いました。
今後は「誰かのために手を差し伸べる」、「自分の命は自分で決める」この2つを常に心におき、生活していきたいです。

■鎌田先生より医療人としてはもちろん、人として大切なことを教えて頂きました。
今回の講義を通して、命を支えるということは相手の気持ちや自己決定を尊重し、最期までその人らしく生きられるようにすることだと感じました。
将来は患者さんの自己決定を尊重できる看護師になりたいです。

■私は人生で多くの失敗をしてきました。失敗をするとき必ずマイナスな考えになり、他者と比較をしてダメだと考えていました。
しかし、鎌田先生より「人は失敗をする生き物であり、失敗をどう活かすかが大切なこと」という樹木希林さんのお話を聞いて、
失敗をしても恐れずにプラスの気持ちで頑張ろうと勇気をもらいました。


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