【独立開業】東洋医療からスポーツ領域まで。地域に根ざした接骨院を目指す!
アスレティックトレーナー学科卒業からの長い業界経験と柔道整復師の国家資格を生かして、2013年9月に念願の開業。ひかり接骨院の経営をする持永光信さんに、柔道整復師の魅力と今後の抱負についてインタビューを行いました。
―「スポーツ」と「東洋医療」の2分野を学び得たものとは
大阪医専のアスレティックトレーナー学科の2期生で、その当時は、トレーナーを目指していました。夜間部だったので夕方まで接骨院でアルバイトをして、夜は大阪医専で学ぶという生活でした。卒業後、整形外科などに勤務し、独立開業を考えるようになったとき、タイミングよく大阪医専に柔道整復学科が開設されたので、母校に戻って学ぶ決断をしました。
アスレティックトレーナー学科では実績あるプロのトレーナーでもある先生から非常に実践的な指導が受けられました。テーピングの技術などはそのときに培ったものです。実務経験を経て柔道整復学科に入ってからも充実した勉強ができたのは、アスレティックトレーナー学科で学んだ土壌があったからです。
―柔道整復学科への再入学を振り返って思うことは何ですか
独立開業という目標を持って入学した私にとって、大阪医専は絶好の環境でした。先生が自分の治療所を持っている方ばかりで、柔道整復師としても経営者としても経験豊富な方がそろっていました。先生方からは開業にあたって生きたアドバイスをいただき、おかげで卒業から1年半で開業を遂げることができました。
また、日々の授業を通じて柔道整復そのものの奥深さに気づかされたことも忘れられません。柔道整復学科に入った当初は、開業の手段として国家資格が取れればいいという程度に考えていたのですが、学べば学ぶほど柔道整復の魅力にハマったという感じでした。今は、柔道整復師は本当に社会の役に立てる職業だと確信しています。
―どんな特色を持った柔道整復師になりたいですか

まずは柔道整復師の本分である外傷をしっかり治すこと。ここへ来れば、痛みがなくなるという評価をいただけるようになることです。それに加えて、トレーナーの勉強も積んでいますので、スポーツ障害にも強い柔道整復師になりたいですね。実際、患者さんのなかには、野球部の生徒さんやママさんバレーの方など、スポーツ障害で来られる方もいます。
まだ開業して間もないですが、順調に患者さんは来てくれています。「もう楽になった」「日常生活ができるようになった」といった声をいただくことは以前の職場と変わりないのですが、今は私一人ですべての業務に対応しなければなりません。自分を頼りに来てくれている実感を得られるのは、独立開業者ならではの喜びだと思います。
―今後の抱負は何ですか
地域の方々から「痛みのことなら、まずは『ひかり接骨院』に行こう」と思っていただけるような、地域に根ざした接骨院になることです。場合によっては商売にならなくてもいい。とりあえず当院に来てもらい、これならどこの病院へ行くのがいいという助言をしたり、病院ではしにくい相談に乗ったり。そういう存在になりたいと思っています。そのためには何といっても勉強し続けることです。柔道整復師は永久ライセンスですが、それに甘えていては話になりません。ましてや今、ネット社会の影響で患者さん側も知識を増やしつつあります。我々が勉強しなければ信頼を得ることはできません。これは大阪医専の先生も常に授業で強調していたことです。
また、業界全体のために役立つ仕事もしていきたい。具体的には人材育成です。卒業後、非常勤として大阪医専で一時期講師をさせていただいたのですが、いずれチャンスがあればまた母校に戻り、接骨院の運営と講師の二足のわらじを履いてみたいと思っています。
【ひかり接骨院】

大阪府岸和田市春木若松町7-26
TEL(072)430-5536
受付時間:午前8:30~12:30 午後15:30~20:00/水曜・土曜の午後および日曜・祝日は休診
※卒業生会報誌「i(アイ)」16号(2013年11月発刊)掲載記事