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責任と使命ある仕事だからこそ、女性ならではの視点と気遣いを大切にしていきたい!

救急・臨床工学分野

救急救命士 知多市消防本部 澁谷 萌

――――この職種を目指したきっかけは?

4年前、母親が救急で運ばれたときに、救急隊の現場活動と傷病者や家族に対しての心遣いに感動し、救急救命士の資格を取ることに。そして消防官になることを決めました。

――――現在のお仕事(担うべき使命から日々の業務まで)の中身について教えてください。

知多市消防本部八幡出張所に勤務し現在は主に、火災等の予防活動をする「警防」を担当しています。

出動が無いときは、警防、救助、救急と多くのことを学び、日々訓練に励んでいます。

――――お仕事におけるやりがい、喜びは何ですか?

災害現場では、消防の制服を着ていることで1年目であっても傷病者やその家族は頼りにしてくれます。改めて消防官としての責任と使命を感じる瞬間でもあり、やりがいを感じます。

――――業務を通じて感じた「女性」の救急救命士ならではの強みと、今後乗り越えるべき課題はなんですか?

若い女性の傷病者に対しての観察や気遣いを女性だから気づけることがありました。また、今後の課題としては性別関係なく、火災や救助現場においても女性は男性と同等の体力、筋力が必要になります。男性でも過酷な現場であっても女性消防官も一隊員として、男性と同等に活動しなければなりません。そのため、男性消防官に負けない体力、筋力の向上が必要になります。

――――仕事における今後の目標、ビジョンなどを教えて下さい。

救急救命士として資格を最大限に活かし、消防の現場だけではなく救急現場の最前線でも活躍していきたいです。

――――本学を進学先に選んだ理由や、学生時代に学んで役に立っていることを教えてください。

私が進学先に選んだ理由は、駅から近かったこと、夜間部があったことで決めました。医学を学ぶには、多くの学費が必要だと思っていましたが、仕事をしながら資格を得られる専門学校の夜間部は、特に魅力的でした。専門学校は、専門知識や技術を修得する場だけでなく、特に救急救命学科はとても規律厳しい学科でもありました。
 消防官になって今、規律の重要性を常に感じる毎日です。規律を保つことを学生時代、教官方に指導いただいたおかげで、現在に活かされています。救急資器材の取り扱い、身だしなみや接遇における厳しい指導により、職場や現場で常に意識して臨むことができています。

――――最後にこの分野を目指す後輩へのメッセージをお願いします。

救急救命士の資格を取得するというのは、大きな責任がついてきますが、その分やりがいのある仕事です。命に携わる重みを感じ勉強に励んでいただきたいです。
 そして特にこれからの時代、女性の活躍が期待されると思うので、女性の方にもぜひ目指してもらいたいです。