看護分野
2021.02.12
小牧市保健センター母子保健係という部署で、乳幼児健診やパパママ教室などの事業を担当しています。母子保健係といっても、担当地区では乳幼児から高齢者まで、すべての方を対象に保健活動を行っています。
パパママ教室というのは妊婦さんとお父さんに、育児の準備をしていただくための教室です。民間の産院さんで行われる沐浴などの技術論だけでなく、夫婦で一緒に育児をしていく気持ちづくりや、お父さんとお母さん自身の自己肯定感を育む取り組みをするといった、行政機関だからできる内容を意識しています。
小牧市では、自己肯定感を醸成するための取り組みに力を入れていて、その一環として市内の学校と恊働で、「性と生のカリキュラム」を開催しています。そこでは小学生、中学生たちに皆がかけがえのない存在であることを伝えています。この授業では私も学校へ出向き、お話をさせてもらっています。
一時期、窓口以外のほとんどの事業がストップしてしまいました。パパママ教室も中止になり、再開後も人数制限を設けていますので、受けられなかったパパママのために動画を作成し、ネットで配信しました。動画は相手の反応がわからない難しさはありますが、原稿を起こしたりナレーションを吹き込んだりするのは大変だったと同時に、楽しい作業でした。
今はほとんどの事業が再開したので、日常の業務と並行して、中止していた分の事業も行い、多忙な日々です。
リモートも有効な手段ですが、実際に会って話すことの大切さを再認識しました。
お母さんとのかかわりで一番気を配っているのは、お話にしっかり耳を傾けて必要な支援につなげていくことと、お母さんの頑張りを認めてあげることです。自分の子育てがこれでいいのかと、悩んでいるお母さんは少なくありません。そんなときは「それでいいんですよ」と寄り添う姿勢が大切。涙を流して話をするお母さんもおられましたが、人間は話を聞いてもらうだけで安心することが多々あります。これからもお母さんとお子さんの表情を見ながら、支援を心掛けていきます。