News |

【助産学科・卒後研修会】卒業生と在校生が最新の医療技術・情報を交換!

看護分野

日々進歩する医療技術や最新の医療・福祉に関する情報を交換するために、助産学科の卒後研修会を実施しました。

当日は、母乳育児に関する最新情報について3名の講師をお招きし、講義をいただきました。講義には、助産学科で学ぶ在校生も参加。熱心にメモをとる者も多く、現場で活躍する卒業生にとっても、名古屋医専で学ぶ在校生にとっても内容の濃い講義となりました。
またその後、グループにわかれてディスカッションおよび発表が行われました。在校生・卒業生が活発に意見を交換し、互いに学びを深める非常に有意義な機会となりました。

当日講義いただいた講師/講義テーマ

  • 高田医院 助産師 高田恵美先生
    「WHO/ユニセフの赤ちゃんにやさしい病院※ 認定診療所での母乳育児支援」
  • 星ヶ丘マタニティ病院 小児科医 瀬尾智子先生
    「母乳育児成功のための10ヶ条」にもとづく母乳育児支援」
  • 武田助産院 助産師 武田一子先生
    「桶谷式乳房マッサージ」

※「赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital)」とは、「母乳育児を成功させるための10ヵ条」を推進している施設をWHO(世界保健機関)、UNICEF(国連児童基金)が認定するもの。

参加した卒業生の感想

  今日の研修では、あらためて自分自身を振り返り、初心を思い出すことができました。日々の臨床では、時として業務的に患者さんと関わりがちになっていた気がします。また、在校生、その他の卒業生とのグループワークで様々な意見交換ができ、お互いの学びを共有することができました。今後もぜひこのような機会があれば参加したいです。

  今回、母乳についての研修を受け、日頃の疑問点を解決するきっかけになりました。自分自身の知識・技術を高めることで、日々の現場に提供できるケアの幅が大きく広がり、トラブルも解決できるのではと強く思いました。様々なニーズに合ったケアができるよう、これからも日々勉強していこうと思います。

参加した在校生の感想

■高田先生の講義について
母乳育児を支援する方法のひとつとして「赤ちゃんが泣く前から準備しておき、泣きそうになったらすぐに授乳できるようする」というお話がとても興味深かったです。「赤ちゃんが泣くのは遅めのサイン」と聞いて驚きました。確かに以前の実習で、泣いて癇癪(かんしゃく)を起こしてしまう赤ちゃんがいたことを思い出しました。他にも、家族や社会がお母さんを支える方法が色々とあることを知り、今後それぞれをもっと勉強して、理解を深めたいと思いました。

■瀬尾先生の講演について
「赤ちゃんがおっぱいを探すサイン」をお母さんが見分けられるよう、医療従事者が手伝うことが重要と聞き、授業で学んだことと頭の中でつながりました。それによって新生児の学習効果が高まるので、我々医療従事者が直母(乳房から直接母乳を与えること)させるのとはまったく違うのだと思いました。母子の絆を大切にしながら、産前から退院後まであらゆる事態に対応できる助産師を目指したいと思います。

■武田先生の講演について
桶谷式乳房マッサージは痛くないと以前から聞いていて、気になっていました。今回桶谷式について詳しく学ぶことができて、とても得るものが多い研修会でした。母乳が自然に出る人はおよそ半数ほどと言われ、また乳腺炎も多くのお母さんがなると言われているので、乳房マッサージの理論と実技をしっかり身につけて、お母さんが自信を持って育児ができるように関わっていきたいです。