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「世界理学療法士学会」で、本学卒業生2名が発表を行いました。

リハビリ分野

この度、5月にシンガポールで実施された国際学会『WCPT(世界理学療法連盟)Congress2015』において、本学の理学療法学科の卒業生2名がポスターセッションで発表を行いました。

WCPT(世界理学療法連盟)とは、アジア・西太平洋、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなど100以上の国が加盟している国際機関で、35万人以上の理学療法士が所属しています。本連盟が主催する国際学会としては、1951年に設立以来、4年に一度(今年度以降は2年に一度)、世界各地で実施されています。
<発表した卒業生>
中山昇平(理学療法学科/2006年卒)
大西忠輔(理学療法学科/2006年卒)

  • ポスターセッションの前で、他国の発表者と一緒に撮影する中山昇平さん

  • ポスターセッション会場の様子

―卒業して約10年。同級生と共同研究者として一緒に取り組めたことを誇りに思う

今回の国際学会では、数少ないアジア系発表者の中で、中山昇平さん(理学療法学科/2006年卒)は『棘上筋腱前方1/3における動的変化』をテーマに、大西忠輔さん(理学療法学科/2006年卒)は『レーザー光を用いた距骨下関節のアライメント計測』をテーマに発表。
国際学会においては、英語でディスカッションを行うため語学力に加え、高いコミュニケーション能力も要求されるなか、2人は堂々とした発表で他国の参加者からも賞賛されました。

中山昇平さんが発表した研究テーマ『棘上筋腱前方1/3における動的変化』
※ポスターセッションで使用した資料より(一部抜粋)

大西忠輔さんが発表した研究テーマ『レーザー光を用いた距骨下関節のアライメント計測』
※ポスターセッションで使用した資料より(一部抜粋)

中山さんは在学時の恩師からの言葉「他分野の人と交流し、様々な知識を吸収することで幅広い視野を持つことができ、患者さんに最適な治療を提供できる」という言葉に感化され、卒業後、臨床現場に出てからも積極的に他職種スタッフとコミュニケーションし、情報交換をしてきたといいます。 国際学会での発表を振り返り、改めて多くの人との繋がりが今回の結果に結びついたと話してくれました。


理学療法士としてベトナムで活躍している小竹里佳さん・右(2008年卒)と大西忠輔さん・左。後輩も会場に駆けつけ、先輩にエールをおくりました。

また、卒業して約10年経った今でも、同級生と共同研究者として学生時代と変わらぬ熱意と情熱をもって一緒に研究に取り組めたことを誇りに思うと。そして当時担任だった先生が、いまも母校で教鞭をとり卒業後もずっと後ろから支えてくれたことも心強かったと話してくれました。

今回の国際学会の発表においては、現在、本学で学ぶ在校生にも協力してもらい研究データの収集が行われました。多くの卒業生たちとの交流があることや、こうした活躍する先輩の活動を目の当たりにできる環境があることが、本学の専門性、実践力の高さを物語っています。