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リハビリや福祉の視点も、看護に活かす。

看護分野

聖隷浜松病院
看護師・保健師 坪井 志織(2014年卒)

社会福祉法人 聖隷福祉事業団 聖隷浜松病院で、看護師・保健師として働く卒業生の坪井志織さんに、仕事への思いについてお話しいただきました。

—看護師になろうと思ったきっかけは?
 父の事故、リハビリという経験から、誰かの役に立ちたいと思った。

私が3歳のとき、父が事故に遭いました。リハビリも長い期間行っていましたので、よく病院に通っていたんです。看護師さんを間近に見て、当時から漠然と素敵な仕事だと感じていました。その気持ちが、将来のことを考え始めた時期まで続き、自然と看護師になろうと決心しました。思い返すと、自分にしかできない仕事、自分が今まで感じてきた何かが活きる仕事がしたい思いがあったのかもしれません。父の事故は私たち家族とは切り離すことのできない大きなことだったので、その経験を活かせる仕事を選びたかったのだと思います。

—名古屋医専で学べて良かったことは?
 チーム医療を学べたおかげで、職種ごとの視点の違いが理解できました。

他職種との連携の大切さを学ぶことができたのが、一番の収穫だと思います。授業はもちろん、それ以外でも交流があり、リハビリ系や精神保健福祉士などの友達ができたのは非常に良かったと思います。また、実際に働いてみると、現場は“看護師だけでは解決できないことが多い”と痛感します。だからこそ、学生時代からチーム医療を学ぶのはとても大切。職種ごとに異なる視点や考え方を、在学中に知ることが出来たのは、多様な学部・学科がある名古屋医専ならではだと思います。

—これからの目標は?
 患者さんやご家族が、自分らしくいられる時間を少しでも増やせるように。

入職した時からずっと思っていることですが、どんなときも思いやりを持って関われる看護師になりたいです。入院している患者さんもご家族も、どうしても気分が暗くなりがちですから、せめて看護師である私は明るく笑顔でありたいと思っています。また3年間働いてみて、将来的には“緩和ケア”と呼ばれる、患者さんの最期を見届ける仕事にも関わっていきたいと感じるようになりました。ご家族と過ごせる時間を少しでも多く持ってもらいたい。そして、幸せなひと時を目一杯楽しんで過ごせるよう、お手伝いしていきたいと思っています。