目指すは「からだの窓口」。社長とビジョンを共有し経営に携われるやりがい。
砂川 逸星さん
三ノ宮鍼灸整骨院院長
柔道整復師·はり領きゅう師
柔道整復学科 2012年・鍼灸学科 2015年 卒業
2つの国家資格を活かし
店舗経営を担う鍼灸整骨院の院長
――どのような経緯で現在のお仕事に就かれましたか。
運営会社の社長は前職の同僚です。社長が独立する際に一緒に当社へ移り、立ち上げスタッフとして店舗の設立にかかわりました。社長と常にビジョンを共有し、一緒に会社を大きくしていくという立ち位置で仕事ができており、やりがいを感じています。
――施術方針など、店舗の特色を教えてください。
この業界でよくあるのは施術をダラダラと引っ張ってしまうこと。それではお客様のモチベーションが維持できないと同時に、スタッフの士気も下がってしまいます。当店では施術を始める前に、まずお客様とゴールを設定・共有します。どんな状態になれば施術を終えるのか、そのためには何回通ってもらう必要があるのか、痛みが和らいだとき何がしたいのか、といった事柄を確認してから施術を開始します。その中でもお客様の負担軽減のため1回でも来院数を少なくすることに努めており、設定よりも少ない回数で終わることも多くあります。鍼灸整骨院が担っているのは、医療とリラクゼーションの中問領域です。多様なニーズに応えていく必要がある分野ですが、母校で2つの国家資格を取得したことが幅広いアプローチにつながっています。
――多くのスタッフを抱えておられます。
幸運なことに当店のスタッフは実に優秀です。一般的に初診のお客様には院長が付くケースが多いのですが、私が新規のお客様をみることはほぼありません。若手スタッフでも何ら遜色のないように、勉強会などを通じて手技のレベルを統一しているからです。今後店舗を増やす上で、院長を育てていかなくてはなりません。私にとって最も大切な仕事は、人材育成なのです。私はスタッフに対して、その人の人生を預かっているという意識で接しています。店舗数を拡大していくことは、スタッフにとっては役職を得られるチャンスでもあり、私はそれを手助けする立場。ここで働き続けることが、独立よりも魅力的だと思ってもらえる組織にしたいと考えています。
――クリニックとの連携など、特色ある店舗運営を展開されています。
西洋的なアプローチが必要なお客様をクリニックにお送りするしくみを築いています。社長と話しているのは、当社に来てもらえれば身体の困りごとを一元的に相談できる、いわば「からだの窓ロ」のような会社を目指すというビジョンです。施術だけではなく美容も含めて相談できる会社にしていきたいし、さらには「ゆりかごから募場まで」の「からだの窓口」にできればより面白い会社に成長できると思っています。
Profile
三ノ宮鍼灸整骨院院長
柔道整復師·はり領きゅう師
柔道整復学科 2012年・鍼灸学科 2015年 卒業
卒業後、大手鍼灸整骨院に入職。店舗院長、マネージャーを務めるなど業績を残した。元同僚の起業に同道し、三ノ宮鍼灸整骨院副院長となり、その後現職。運営会社は株式会社ROLQ。